2019年5月の新車販売台数が発表されました。ここでも相変わらず軽自動車の強さを痛感しましたね。
なんせこれで9ヶ月連続で軽自動車がトップ3を独占することになったわけですから。
なにはともあれ、まずは新車販売台数のランキングをチェックしてみましょう。
メーカー・車種名 | 販売台数 | 前年同月比 | |
---|---|---|---|
第1位 | ホンダ・N-BOX | 22,231台 | 18.1%増 |
第2位 | スズキ・スペーシア | 13,391台 | 18.5%増 |
第3位 | 日産・デイズ | 11,883台 | 39.1%増 |
第4位 | トヨタ・プリウス | 11,005台 | 19.3%増 |
第5位 | ダイハツ・タント | 10,993台 | 14.8%増 |
第6位 | ダイハツ・ムーヴ | 9,345台 | 12.1%減 |
第7位 | 日産・ノート | 8,058台 | 6.9%減 |
第8位 | ダイハツ・ミラ | 7,957台 | 12.5%増 |
第9位 | トヨタ・アクア | 7,845台 | 24.0%減 |
第10位 | トヨタ・ルーミー | 7,728台 | 8.9%増 |
N-BOXは売れるべくして売れている
まず驚くべきはN-BOXの売れっぷりですね。2位のスペーシアに9,000台近い差をつけての圧倒的な1位です。
まあ冷静に考えると当然といえば当然なのかもしれません。なぜなら、現行モデルのN-BOXは他の車種にはない安全装備は備わっているからです。
ホンダの場合は「Honda SENSING」という名称ですが、こうした安全技術を全車標準装備している軽自動車は現時点ではN-BOXだけ。スペーシアはグレード別の設定に過ぎません。
あとはデザインのちがいも大きいでしょうね。N-BOXは無駄を削ぎ落としたデザインで、わりとシンプルで万人受けします。

N-BOX
ベースとなるスペーシアはわりと可愛らしい印象で、日産デイズはなかなかクセのあるデザインになっているので、どちらも好き嫌いが分かれるでしょう。

スペーシア

デイズ
ただ、デイズに関しては軽自動車では初となるプロパイロット(自動運転技術)を搭載するなどわりと本気です。
このデザインだと厳しい気もするんですが、見た目ではなく中身で車を選ぶ人に支持されるようになると、今後デイズが販売台数を伸ばす可能性は十分にあるでしょう。
また、N-BOXやスペーシアなどのトールワゴン軽自動車を好まない客層を囲い込めれば、デイズにも勝算はあるはずです。
普通車登録は10車種中4車種とまずまず健闘
そもそも価格帯や維持費がちがうので軽自動車と普通車を比べるのは酷な気もしますが、普通車は10位中4車種とまずまずの健闘っぷりです。
9位のトヨタ・アクアが24.0%減と大きく落ち込んでいますが、これは性能が少し古いものになっていて、モデルチェンジが間に合ってないことが要因と考えられます。

アクア
たとえば踏み間違い防止機能などを含めた安全装備が標準装備ではありません。
仕方ないのでしょうけど、これくらいの大衆車なんだから早く全車標準装備にして欲しいですよね。悲惨な事故もたくさん起きているので。
それでいうと、プリウスもまだ安全装備(特に踏み間違い防止)が全車には標準装備されてないですね。

プリウス
高齢者の衝突事故のニュースでよく見かけるプリウスなので、この車種には特に安全装備の充実を図ってほしいところです。
あと10位のトヨタ・ルーミーあたりは、これから売り上げを伸ばしていきそうな気がしています。もちろん、性能がきちんと磨かれていけば、という条件付きですが。

トヨタ・ルーミー
まだ先の話にはなりますが、自動運転が普及してくると、車で過ごす時間が自由になりますよね。そうなるとルーミーのような室内が広い車が支持されるはずなんです。
だから、トヨタを筆頭に、これからは各メーカーがワンボックスカーのような車種を増やしていくのではないかと予想しています。
早く自動運転が普及して、車で移動しながら読書とかできたらいいですよね。
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