車を買うこともそうですが、売ることも人生では少ないイベントの一つですよね。
しかも動く金額がとっても大きい。数十〜数百万円という大金が動くわけですから、絶対に失敗したくありません。
僕もこれまで車の売買を何度かしてきましたが、振り返ってみると「車を売る前にこれを準備しておけばいいんだな」という知見を学ぶことができました。
というわけで、これから車を売却する人に知っておいて欲しい「車を売る前の注意ポイント」について解説します。
車を売る前に必見!3つの注意ポイント
車を売るときに知っているか知らないかで、買取価格が大きく変わってくる項目があります。
それは以下の3つです。
- ① 下調べ、準備はしっかりする
- ② 諸費用が査定額に含まれてるかチェック
- ③ 査定会社は比較する(査定額を比較する)
① 下調べ、準備はしっかりする
まず1つ目の注意点は「下調べと準備をしっかりしておくこと」です。車を売るのが初めてという人は特に準備をしておきたいところ。
では、いったいどんな準備をしておけばいいのでしょうか?
- ・自分の車の相場を調べよう
- ・洗車や清掃をしておこう
- ・車の長所と短所をまとめておこう
自分の車の相場を調べよう
車を売る場合に注意したいのが「中古車の相場」です。
実際に査定や下取りを出してみて「こんなに安いの…?」と現実に打ちのめされる人が多いのですが、車の売却額というのは思ったほど低くなることがほとんどです。
自分では「これくらいで売れるかな?」とだいたいの売却額(希望額)を想定していても、実際に査定に出すと思ったよりも低い額にしかならないことが多々あります。
また、自分の車の相場をしっかり知っておかないと「買い叩かれる」という危険性もあります。
相場を知らないと、本当は100万円で売れる車なのに、50万円の査定額を出されたときに対抗する手段がなくなってしまいます。
そうならないためには、しっかりとした下調べをしておくことです。具体的には、愛車と同じ条件の中古車価格を調べておきましょう。
たとえばトヨタのプリウスを売却しようとしているのであれば、インターネットで「プリウス 中古車 相場」と検索をするわけです。
そうすれば、いま中古車市場でプリウスはどのように評価されているのがよくわかります。
もちろん車種だけでなく、年式や走行距離、装備などもチェックしましょう。自分の乗っている車と同じ条件、あるいは近い車を探してみることです。
業者は買い取った車に利益を乗せた状態で店頭に並べます。
実際にお客さんから買い取った金額の20〜30%程度の金額を上乗せすることが多いです(業者によって差があります)。
売りに出されている金額を知っておけば買取業者との交渉に負けることはありません。
同じ条件の車が100万円で売っているとしましょう。
あなたの車が仮に70万円の査定額になったときには「-30万円の根拠」を買取業者に聞くことができます。
そうすれば、査定額のくわしい内容を知ることができるので、売却したあとに後悔することがなくなります。
わずかな手間が、査定額に大きな差が生まれるのです。

洗車や車内の清掃をしておこう
車の査定前に洗車や清掃はしておくべき?というのは、よく聞かれる質問です。
これについては「車の査定前に清掃や洗車は必要なの?」でも解説していますが、査定前に洗車はしておくべきです。
その理由は「業者にマイナスポイントを探らせないこと」にあります。
査定業者が車を見た時に、車体が汚れていて車内もホコリやゴミがいっぱい…。そんな状態の車を見たら、業者はどう考えるでしょうか?
「もしかしたら、この車は故障や不具合があるかもしれない…」と考えて、悪い印象を与えるでしょう。
また、単純な理由として、キレイなほうが高額査定が出やすいというのもあります。
たくさんの時間をかける必要はありませんが、最低限の洗車と清掃は査定前に済ませておくことをオススメします。
ただし、車のキズや凹みについては直す必要はありません。なぜなら、車のキズやヘコミの修理費用は高額になることがほとんどだからです。
査定額にそういった修理費用は反映されないので、赤字になってしまいます。注意しましょう。

車の長所と短所をまとめておこう
みなさんは自分の車についてどれくらい知っていますか?
良いところ、悪いところそれぞれあるのではないでしょうか。
車を売るときには長所と短所をカンタンにまとめておきましょう。とくに長所については重要です。
言うまでもないことですが、車の査定時にいいところをアピールできれば査定額はアップします。
たとえば、
- ・良いオーディオを搭載している
- ・良いホイールを履いている
- ・メンテナンスは欠かさず行ってきた
などです。
細かい部分ではありますが、こうした長所や欠点は伝えておいたほうが査定額に良い影響が出やすいです。
買取のプロとはいえ、査定の10〜30分の間で車のすべてを見切ることはできません。
そういった点を補う意味でも、車の長所と短所については把握しておきましょう。
交渉をするときにも有効な武器になることがありますよ。

② 諸費用が査定額に含まれてるかチェックする
車の購入や売却にはさまざまな手続きが必要になります。
そのときにさまざまな費用が関わってくるのですが、この費用が買取価格にしっかり反映されているかをチェックしましょう。
注意しないと、思わぬ高額費用が発生することになってしまいます。
- ・リサイクル料金
- ・自動車税の未消化分
- ・引き渡し後の減額がないか
リサイクル料金はどうなってる?
リサイクル料金は、車を買うときに購入者が支払います。
ですから、車を買い取るときには業者がリサイクル料金の分を上乗せして査定額を出す必要があります。
金額は6,000円から18,000円程度と決して大きくはありませんが、必ず確認しておきましょう。
払ってもらった自動車税は上乗せしてもらおう
また、特に重要なのが自動車税の残りが買取額に反映されているかです。
自動車税は1年に1度、4月1日時点の所有者がまとめて支払うものです。ですから、年度の途中で車を手放すと未消化分が車に残っていることになります。
具体的な金額は、排気量の応じて以下のように変わっていきます。
乗用車の自動車税(年額) | |
---|---|
排気量 | 税額 |
1リットル以下 | 29,500円 |
1リットル超 1.5リットル以下 | 34,500円 |
1.5リットル超 2リットル以下 | 39,500円 |
2リットル超 2.5リットル以下 | 45,000円 |
2.5リットル超 3リットル以下 | 51,000円 |
3リットル超 3.5リットル以下 | 58,000円 |
3.5リットル超 4リットル以下 | 66,500円 |
4リットル超 4.5リットル以下 | 76,500円 |
4.5リットル超 6リットル以下 | 88,000円 |
6リットル超 | 111,000円 |
たとえば、4月2日に車を売却した場合、ほぼ丸々1年分の自動車税が損になってしまいますよね。
自動車税の払い損にならないためにはどうすればいいのでしょう?それは、査定業者に対して「自動車税の分を上乗せしてもらう」のが正解です。
これらの費用は業者によっては上乗せしないこともあります。そういった場合にはじっくり交渉をして上乗せしてもらうようにしましょう。

引渡し後に減額がないか注意しよう
車を査定してもらうと、おそらくその場で査定額を教えてもらえます。その場では納得して、車を引き渡し、あとは振込を待つばかり。
しかし、あとで買取店から連絡があり「不具合が見つかったので減額になります」という連絡が入ることがあります。
つまり、査定のときに見抜けなかった不具合があとから発覚するケースです。実際、ガリバーなどの大手でも引き渡し後の減額は起こりえます。
こうしたトラブルが起きないようにするには、査定のときに「引き渡し後の減額はない」という確認をすることが大切です。
「引き渡し後の減額はないか?」ということを、口頭でしっかり確認しておきましょう。
そして、もし可能なら契約書にもその旨を記載してもらうことをオススメします。

③ 愛車の査定額を比較して、最高額で売る
3つ目の注意点は「車をどこに売るか?」についてです。
いくら下調べをして、上手に交渉をしても高く買い取ってくれない業者に依頼しては意味がありません。
車の買い替えであれば、ディーラーや販売店で下取りをしてもらうことが多いかと思います。
しかしながら、車の下取りはあまりオススメできません。
その理由は「買取額が低くなるから」です。下取りは査定が1社のみで完結してしまいます。
その点はラクなのですが、査定額を比べようがないので、残念ながら愛車の本当の最高額はわかりません。
車の下取りと買取には良し悪しあるので、しっかりと比較しましょう。

車を売るまえには必ず複数の買取業者から見積もりをとるようにしましょう。
車の買取額は業者によってバラツキがあるため、他の業者に査定してもらうだけで思わぬ高額で売れることがあります(実際、僕も38万円高く売れた経験あり)。
ただ、買取店に持ち込んで比較してもいいのですが、手間がかかるのがデメリットなのは確か。
しかし、ネットの一括査定を使えばその手間も解決できます。1社にかけるのと同じ手間で、最大10社から見積もりを出してもらえるスグレモノです。
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車を売るときの3つの注意点【まとめ】
あらためて、車を売るときの注意点をまとめておきましょう。
- ・下調べ、準備はしっかりした?
- ・諸費用は査定額に含まれてる?
- ・査定会社は比較した?
車を売る機会は、人生においてもたくさんあるものではありません。
しかし、しっかりと注意しておけば後悔のない売却ができるはずです。
まずは複数の買取店に見積もりを出してもらいましょう。