対歩行者用の自動ブレーキ性能が優れた車を選ぶための基礎知識

対歩行者用の自動ブレーキ性能が優れた車を選ぶための基礎知識 車の選び方・おすすめ車種

自動車メーカーは自動ブレーキを積極的に搭載し始めています。

しかし、実際のところその性能はまちまち。

自動ブレーキ搭載!といいながら、実際の試験や公道ではほとんど機能しない車も珍しくありません。

今回は自動ブレーキのなかでも「対歩行者」に注目します。歩行者用ブレーキが優れた車を見分けるポイント、そしておすすめの車種をご紹介します。

メーカーのカタログを鵜呑みにしてはいけない

RAV4の安全性は?

トヨタ公式サイトより

まず最初にお伝えしたいことは、メーカーのカタログやWEBサイトの情報を鵜呑みにしてはいけないということです。

さきほどもお伝えしたとおり「自動ブレーキ搭載」の雰囲気を出しながら、実際の道路ではほとんど機能しないことが多いからです。

なぜそんなことがまかり通るのかというと、メーカーは基本的に「自動ブレーキ」という言葉を使っていないからです。

つまり、メーカーは「衝突を100%回避できるという保証はしてない」わけです。

僕たちが一般的に「自動ブレーキ」と呼んでいる代物は、「前の車や歩行者とぶつかりそうになったら、ブレーキを自動で踏んで直前で ”確実に” 止まってくれる」というイメージですよね?

でも、実際にはメーカーが使っている言葉にそのニュアンスは含まれません。

その証拠に、各メーカーの「自動ブレーキ」の名称を比較してみましょう。

メーカーごとの「自動ブレーキ」の名称
トヨタ自動(被害軽減)ブレーキ
ホンダ衝突軽減ブレーキ
日産エマージェンシーブレーキ
マツダアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
スズキ衝突被害軽減ブレーキ
スバルプリクラッシュブレーキ

ご覧いただくとわかるとおり、多くの自動車メーカーが「被害軽減」や「緊急」といった旨の名称を自動ブレーキに採用しています。

要するに、「できるだけぶつからないようにするけど、万が一ぶつかったときの被害を軽くするブレーキ」という意味が込められているわけです。

これはなにもメーカーが悪いわけではありません。現状の技術では、100%衝突を回避することが不可能なため、曖昧な(わかりづらい)表現にせざるを得ないのです。

いずれにしても、僕たちが知っておくべきなのは「自動ブレーキは、100%衝突を回避するものではない」ということ。

そして、車を買うときも「実際の衝突回避性能はどれくらい高いのか?」という実態を見て選ぶことです。

「自動ブレーキ搭載!」という言葉だけに食いつくのだけは避けるようにしましょう。

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結局必要なのは、車よりも「対歩行者」への自動ブレーキ

結局必要なのは、車ではなく「対歩行者」への自動ブレーキ

車の自動ブレーキは、基本的に「対クルマ」を目的にして開発が進められました。

というより、技術的に「対クルマ」に対応するほうが簡単だったからです。

しかし、実際の事故のことを考えてみると、「対クルマ」ではなく「対歩行者」への対応が重要かがよくわかります。

事故が起きたとき、車と歩行者ではインパクトが全然ちがいます。車であれば修理や買い替えで済みますが、人を轢き殺してしまえばもう取り返しがつかないからです。

被害を与えてしまった場合の損害賠償も比になりません。車であれば修理代程度ですが、死亡事故になると億単位の賠償金が発生します。

そのため、車の事故を予防するうえで真っ先に考えるべきは対クルマではなく、対歩行者だということがよくわかると思います。

とはいえ、さきほど説明したとおり、対歩行者への自動ブレーキはまだまだ発展途上であり、対歩行者への自動ブレーキを搭載している車種はまだまだ少数派です。

しかし、僕たちがこれから車を買うのであれば、どう考えても対歩行者への自動ブレーキ搭載車を買うべきです。

どんなに車が好きでも、死亡事故を起こしてしまえばもう楽しいカーライフは二度と送れないですからね。

車の運転で死亡事故が起きることを常にイメージしてると安全運転できる説
安全運転を維持する特効薬は「死亡事故で人生が終わってしまう自分」を常にイメージすることだと思います。車で人を殺してしまう可能性は誰にでもあるので、自分を守る意味でも安全運転の重要性をあらためてお伝えしたい。

歩行者対応の自動ブレーキ搭載車を見つける方法

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対歩行者への自動ブレーキ搭載車を買おう!と思っても、現状ではそれらの車種だけを絞り込んで検索する方法がありません。

そもそも自動ブレーキ対応車種だけで絞ることができないため、対歩行者に絞ってさがすことは当然できないのです。

ではどうやって対歩行者への自動ブレーキ搭載車を探せばいいのでしょうか?

結論としては、自動ブレーキ搭載車を絞ってから、対歩行者への自動ブレーキの有無を確認するという方法を取りましょう。

当たり前の話ですが、対歩行者ブレーキに対応している車は、自動ブレーキ搭載というカテゴリに含まれるからです。

自動ブレーキ > 対歩行者ブレーキ

車のメーカーサイトを見てみるとわかりますが、多くのメーカーが「自動ブレーキ搭載車」というカテゴリでページを作っています。

たとえばホンダならHonda SENSING対応車種というカテゴリで紹介されているため、まずはそれらのモデルので中から対歩行者の自動ブレーキ性能をチェックすればいいというわけです。

ちょっとわかりにくいのでまとめますと、まずは自動ブレーキ搭載の車を絞って、その中から対歩行者ブレーキ搭載車を見つけていくという流れで探していきましょう。

JNCAPの試験動画で対歩行者ブレーキ性能がよくわかる

衝突安全

自動車メーカーの説明は、良いふうにしか書かないので実際の性能についてはわかりづらいんですよね。

だから僕は、JNCAPという公的機関の試験動画を見るようにしています。

JNCAPは車の安全性能を試験する機関で、車を衝突させたり、歩行者のダミーを使って車の停止性能を試験しています。

その結果は公開されており、You Tubeでも動画をチェック可能です。

アルファード:被害軽減ブレーキ試験 CPN60km/h

これはトヨタ・アルファードの歩行者ダミーを使った実験動画です。時速60kmでもちゃんと停止していることがわかりますよね。

実験結果が良い場合もあれば、悪い場合もあります。いろんな車種を見比べてみるとわかりますが、自動ブレーキ搭載と言っておきながら普通にぶつかっちゃう車がたくさんあります。

もしいま、あなたに欲しい車があるのであれば、購入する前にJNCAPの試験動画をチェックしてみることをおすすめします。

自動ブレーキを比較するなら「JNCAP」をチェックすべし!車の安全性能が丸わかり
車の自動ブレーキや衝突安全などを知るには「JNCAP」(自動車アセスメント)をチェックするのがおすすめです。JNCAPを見れば、車の安全性が数値でわかりますし、試験動画も見ることができます。

対歩行者の自動ブレーキ搭載のおすすめ車種

夜間の歩行者

さて、ここからは対歩行者の自動ブレーキが搭載された車種を見ていきましょう。

個別の車種を紹介しますが、じつは自動ブレーキ性能については自動車メーカーごとに優劣がわりとはっきり分かれています。

そのため、とりあえずメーカーだけ絞っちゃって、そこから個別の車種を検討していくという探し方もおすすめです。

現状でおすすめできる自動車メーカーは以下のとおり。

  • ・ボルボ
  • ・メルセデスベンツ
  • ・BMW
  • ・マツダ
  • ・日産
  • ・ホンダ
  • ・トヨタ
  • ・スバル

これらの車種で、新しいモデルを選んでおけばおおむね失敗はありません。

車種やグレードによって自動ブレーキ非対応なんてこともありますが、これから発売される新型車については確実に歩行者対応ブレーキも搭載してくるはずです。

ボルボ・XC60

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輸入車で歩行者対応ブレーキということであれば、新しいボルボ車を選んでおけばまちがいありません。

ボルボはIntelliSafe(インテリセーフ)という名称で安全技術に磨きをかけており、前走車はもちろん夜間の歩行者にも自動ブレーキが対応しています。

デザインもいいですし、セールバリューの高さも魅力。新車で買っても大きな損をすることもないでしょう。現状では、イチオシです。

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BMW・X5

X5

画像:BMW公式サイト

X5はBMWのミドルクラスSUVです。

内外装の質感の高さもさることながら、安全性もピカイチ。対クルマへの自動ブレーキはもちろん、車の陰から飛び出してくる歩行者に対しても自動ブレーキが作動します。

さらにすごいのがその停止速度。なんと50km/hという速いスピードで走っていても、歩行者にぶつかることなく停止します。

ここではX5を取り上げましたが、同じ自動ブレーキセンサーは3シリーズにも使われているため、X3や3シリーズセダンも同じような結果が期待できるはず。

あくまでも新型モデルが対応しているだけなので、年式の古い中古車には注意が必要です。

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トヨタ・アルファード

アルファード

画像:トヨタ公式サイト

これだけ売れているミニバンに、ちゃんと対歩行者ブレーキが付いているのは嬉しいですね。もっと広まって欲しい。

アルファードというか、トヨタの最新モデルは国産車のなかでもトップクラスの安全性を誇ります。

車の陰から飛び出てくる歩行者だけでなく、夜間の歩行者にも自動ブレーキが対応。

車種によってバラツキはあるので、トヨタ車全モデルと言うことはできませんが、少なくとも新しいモデルについては対歩行者の自動ブレーキ性能が非常に高いです。

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車の選び方・おすすめ車種
この記事を書いた人

カーライフアドバイザーとして、雑誌やWebで車に関する記事を執筆しています。毎分毎秒、車のことを考えてる車好き。現在の愛車はボルボ・V60です。憧れの車種はランドローバー「ディフェンダー」。単純に車が好きなので、”深すぎない”記事にこだわっています。千葉県在住。【くわしいプロフィール】

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