BMWには3シリーズと5シリーズとものセダンとツーリング(ステーションワゴン)があります。
どちらも魅力的なので、迷う人も多いと思います。
BMWのセダンとツーリングの価格、サイズ、スペック等を比較し、どちらを買うべきか検証してみましょう。
ちなみに、3シリーズと5シリーズの比較は以下の記事で解説しています。

3シリーズのセダンとツーリングを諸元で比較
まずは3シリーズのセダンとツーリングを諸元で比較してみましょう。
3シリーズ セダン (318i SE) | 3シリーズ ツーリング (318i SE) | |
---|---|---|
全長 | 4,645 mm | 4,645 mm |
全幅 | 1,800 mm | 1,800 mm |
全高 | 1,440 mm | 1,460 mm |
ホイールベース | 2,810 mm | 2,810 mm |
車両総重量 | 1,775 kg | 1,825 kg |
トランク容量 | 480 L | 495-1,500 L |
エンジン種類 | 直列3気筒DOHCガソリン | 直列3気筒DOHCガソリン |
総排気量 | 1,498 cc | 1,498 cc |
燃料消費率 JC08モード | 17.2 km/L | 17.0 km/L |
価格 | 4,310,000円 | 4,530,000円 |
基本的には同じスペックとなっていますが、一部差があります。
それぞれの項目についてくわしくみていきましょう。
【サイズ】どちらも全長と全幅は同じ。ツーリングだけ全高が高い

3シリーズセダン
サイズについては、セダンもツーリングも基本的にはほとんど同じです。
見た目だとツーリングのほうが長く見えますが、じつは同じ全長なのが意外ですね。
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も同じなので、セダンとツーリングで居室空間の広さが変わることはありません。
たとえば、後部座席に座ったときの前のシートとの間隔(膝と前のシートのスキマ)は同じということです。
車両総重量については、ツーリングのほうが50kgほど重くなっています。
【収納力】ツーリングの圧勝。荷室スペースが広い
これはもはや説明不要かもしれませんが、荷室の広さはツーリングのほうが圧倒的です。
数字でも現れていますが、セダンは480Lなのに対して、ツーリングは495-1,500Lという広さになります。
これは後部座席を倒してフラットにできることが大きな要因です。たとえば、幅の広い荷物や長尺の荷物などはツーリングのほうが断然積みやすいでしょう。
荷物が多い人や、アウトドアで車を使うような人は、ツーリングのほうが使い勝手はいいはずです。
【エンジン・燃費性能】エンジンは同じ。燃費もほぼ互角
つぎはエンジンと燃費性能です。
あくまでも3シリーズという同じくくりなので、セダンもツーリングも使っているエンジンは共通しています。
総排気量は当然どちらも同じですが、燃費性能はセダンがわずかに上回っています。
これはおそらく車両重量が軽い分の燃費向上だと考えられます。
とはいえ、数字的には差がないに等しいので、燃費性能でセダンとツーリングを比較するのはあまり意味がないでしょう。
【価格】ツーリングのほうがやや高め
価格については、ツーリングのほうが20万円ほど高いです。
そもそもの重量やサイズがツーリングのほうが大きいですから、これは当然の差額です。
一つの例として、メルセデス・ベンツCクラスのセダンとステーションワゴンの差額は24万円です。他社も同じような価格差を付けていることがわかります。
20万円の差額をどう捉えるかは人それぞれですが、わたし個人としては使い勝手の良いツーリングのほうがお得感はあると思います。
【外装】ツーリングのCピラーからリアのデザインが美しい
そもそも3シリーズなので、セダンもツーリングもエクステリア共通です。
真正面から見る限りでは、当然セダンとツーリングの区別はつきません。
ななめや真横から見ると、ツーリングの流線型がきわだって美しく見えます。
ただし、見方によってはツーリングのデザインはもっさり感じるかもしれません。
より機敏でスポーティなドライブフィーリングを感じたいのであれば、セダンを選んだほうが満足度は高いでしょう。
【総評】価格差はないに等しいので、見た目の好みで決めればOK
最終的な結論としては、見た目の好みで決めるのが良いでしょう。
最初に説明したとおり、サイズや重量、さらにはエンジンや燃費性能にいたるまで、セダンとツーリングに大きな差はありません。
また価格差も20万円程度なので、大きな差とはいえないでしょう。
おおきくちがうのは、荷室容量とCピラーからリアにかけてのデザインだけです。
ですから、荷物がたくさん積みたい人は問答無用でツーリングです。一方で、荷物はそんなに積まないし、できるだけ安く買いたいという人はセダンがおすすめです。
新車で400万円超の3シリーズをいかに安く買うか
BMWはメルセデス・ベンツとも完全なライバル関係ですから、たとえばライバル車種であるCクラスを競合車種として設定するのがおすすめです。
BMWでは3シリーズ、メルセデス・ベンツではCクラスの見積もりを出してもらい、価格を比較しましょう。
そのうえで価格交渉をすれば、値引きやオプション値引きが引き出せる可能性は高いでしょう。
あるいは、アウディのA4やA4 Avantと比較するのもおすすめです。
いま乗っている愛車を高く売って、3シリーズの購入資金を増やす
また、ディーラーでの値引き交渉だけでなく、いま乗っている愛車を高く売るための工夫も欠かせません。
値引きはそれなりの交渉が必要ですが、車を高く売るのは高く買い取ってくれる売却先を見つけるだけなので、そこまで手間がかかりません。
ちなみに、ディーラーの下取りは安くなるので避けるべきです。
それよりも、車買取専門店に売ったほうが、ほぼ確実に高く売れます。
たとえば、無料の一括査定を使うと、自宅にいながら愛車が最高額で売れるので、手間がほとんどかかりません。
3シリーズは新車も中古も安くはないですから、愛車を高く売って万全な資金計画を立てるようにしましょう。
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