国産車にくらべて、輸入車の車種は似ていて見分けがつかないことが多いですよね。
たとえばBMWだと、3シリーズと5シリーズのセダンはかなり似ているので見分けるのがむずかしいです。
3シリーズと5シリーズのちがいを比較し、どちらがおすすめなのかを検証したいと思います。
まずはボディサイズとエンジン性能を比較してみよう
3シリーズ (318i SE) | 5シリーズ (523i) | |
---|---|---|
全長 x 全幅 x 全高(mm) | 4,645 x 1,800 x 1,440 | 4,945 x 1,870 x 1,480 |
ホイールベース(mm) | 2,810 | 2,975 |
トランク・ルーム容量 (リットル) | 480 | 530 |
エンジンの種類 | 直列3気筒DOHCガソリン | 直列4気筒DOHCガソリン |
総排気量(cc) | 1,498 | 1,998 |
燃料消費率 (JC08モード) | 17.2km/ℓ | 13.9km/ℓ |
【サイズ】5シリーズのほうが全長が長い
まずサイズについては、全長のちがいがあります。
3シリーズは4,645mm、5シリーズは4,945mmなので、5シリーズのほうが全長が30cm長いです。
また、全長が長くなることによって、ホイールベースも長く作れるので、後部座席が広く使えます。
さらに、トランクルーム容量も5シリーズのほうが50リットルほど大きくなっています。
大きさで選ぶなら5シリーズ、コンパクトさで選ぶなら3シリーズ
【エンジンと燃費】性能は5シリーズのほうが上。燃費は3シリーズ
エンジンは直列4気筒DOHCガソリンの5シリーズのほうが性能は上です。
3シリーズは直列3気筒DOHCガソリンと、わずか1気筒の差ですが、気筒数が多いほうが排気量が増えるので性能は良くなります。
なお、排気量の仕組みについては以下の記事でも解説しています。

5シリーズのほうが排気量が多いので、加速は良くなります。ただし、燃費性能は3シリーズのほうが優れているので、注意が必要です。
エンジン性能で選ぶなら5シリーズだが、燃費は3シリーズのほうが優れている
【安全性能】5シリーズが優位。3シリーズは不足が多い
安全性能については、ACC(アクティブクルーズコントロール)の有無が大きなちがいとなります。
どちらも最廉価グレードの比較ですが、5シリーズにはACC(ストップ&ゴー機能付き)が標準装備となっていますが、3シリーズには付いていません。
また、衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)も5シリーズは標準装備で、3シリーズは未搭載です。
3シリーズは、あくまでも一番低い318iSEというグレードの話で、グレードを上げれば標準装備となっています。3シリーズ購入のときにはグレードに注意しましょう。
5シリーズは主要な安全装備が標準で付く。3シリーズの最廉価グレードには注意
【BMW コネクテッド・ドライブ】5シリーズのみ搭載
BMWには、BMW コネクテッド・ドライブというサービスがあります。
たとえば、コールセンターのオペレーターが24時間365日、運転中のあなたに代わってさまざまな情報を調べてくれる「BMW ドライバー・サポート・デスク」があります。
ほかにも、万が一の事故などですぐに助けを求められる「BMW SOSコール」も利用できます。
これらは5シリーズに標準で付いてきますが、3シリーズには付いてきません。
BMW コネクテッド・ドライブを利用したければ5シリーズがおすすめ
【価格】最廉価グレードで比較すると5シリーズが約200万円高い
気になる価格ですが、それぞれの最廉価グレードの価格は以下のとおりです。
- 3シリーズ(318i SE)
- ¥4,310,000
- 5シリーズ(523i)
- ¥6,460,000
比較すると、3シリーズと5シリーズには約230万円の差があることがわかります。
ここまで説明したとおり、5シリーズはエンジン性能が良く、先進装備も付いていることからどうしても価格は高くなってしまいます。
ですから、純粋にBMWに乗りたい人や、そこまでエンジンや装備のグレードを求めない人は、3シリーズのほうが満足感は高いと言えるでしょう。
BMWの費用対満足度を求めるなら3シリーズがおすすめ
大きめのサイズ、先進装備やサービスで選ぶなら5シリーズ
結論としては、価格と満足度だけで見れば3シリーズのほうが良いかなと個人的には思います。
ただし、3シリーズの最廉価グレードの安全装備はあまりに物足りないので、運転するのが少し不安です。
そのため、3シリーズを買うのであれば、一番安い318i SEではなく、318i Standardがおすすめです。
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