車の値引き交渉が苦手でも、ちょっとしたコツを知るだけで大幅な値引きを実現できます。
値引き交渉を面倒に感じる人も多いですが、交渉するだけで20万円以上安く買えるので、ぜひ試してみてください。
今回は絶対に知っておいてほしい「車の値引き交渉術」を4つに分けてわかりやすく解説します。
「苦手だから交渉しない」「交渉がめんどう」という人にオススメの方法
この記事では車の交渉方法についてくわしく解説していきますが、そのまえに知って欲しいことがあります。
それは「交渉が苦手な人や面倒な人は、交渉なしでも安く買える」ということ。
なにをすればいいかというと、いま乗っている車を高く売ることです。そうすることで、購入資金を手元に多く残せるので、値引き交渉が不要になります。
厳密にいえば、安く買うというよりも、手元に多くのお金を残すということになりますね。
「車を高く売るために結局値引き交渉が必要になるのでは?」という疑問を持つかもしれませんが、車の買取は一括査定を使えば交渉不要です。
一括査定なら、自分で交渉することなく複数の業者が競り合ってくれるので、あなたは提示された金額を比較して最高額で売るだけです。
もし車の値引き交渉が苦手なら、まずは無料の一括査定で車の最高額をチェックしてみましょう。ちなみに、わたしのイチオシはユーカーパックです。
車の商談は「3回」がキホン
正直、車の値引き交渉は多少めんどうなところがあります。
というのも、「1回だけディーラーに行ってその場で値引き交渉して契約完了」とはいかないからです。
ディーラーの担当者は1回目のお客さんに最初から大きな値引きはしてくれません。値引きしてくれたとしても、その値引き額は小幅なものになるでしょう。
車の値引き交渉は、3回に分けて交渉を行うことで大きな値引きを引き出せます。
それぞれの商談では以下のように話を進めてください。
- ①欲しい車の簡単な見積もりを依頼
- ②試乗をして競合車種をチラつかせる
- ③最終的な見積りを見て結論を出す
値引き交渉①最初は現車を見て簡単な見積もりをお願いしよう
まず1回目の訪問では欲しい車をじっくりと確認します。
雑誌やテレビCMに映っている車は良い部分だけが強調されていることが多いので、自分の理想と現実にギャップがないかきちんと目視しましょう。
ここで営業担当者に簡単な見積もりを出してもらいます。
本当に買うつもりがあることを伝えよう
最初の訪問時に「本気で買う気持ちがある」ことを伝える必要があります。
営業担当者は買うつもりがないお客さんには値引きをしてくれないからです。
オプションや納車時期などを聞けば、コチラが本気で買うつもりであることは相手に伝わるでしょう。
競合車種があれば、その後の交渉が有利になる
最も重要なことは”競合車種と比較検討している”と伝えることです。
たとえばトヨタのアルファードが欲しいなら、日産のエルグランドなどを比較対象にするのです。
もし可能であれば「このあとその競合車種を見に行く」と伝えるのも有効です。
最初の段階で安い見積もり額を引き出すことができれば、次回の訪問時にはさらなる値引き交渉が可能になります。
欲しい車種の予備知識があれば、商談は時短できる
なるべく前もって車雑誌やインターネットで車の予備知識を知っておくと、商談がスムーズに進みます。
最低でも知っておきたいのは、グレードによる価格や装備のちがいです。
車は同じ車種でもグレードによって価格差が大きいこともあります。
商談のときに一から説明を受けると時間がかかりすぎてしまってめんどうなので、交渉前にWebサイトや車雑誌で情報を仕入れておきましょう。
値引き交渉②試乗をして競合車種をチラつかせる
できるだけ期間をあけずに2回目の訪問をします。
ディーラーに行ったら希望の車に試乗をして、実際の運転感覚を体感しましょう。土日は販売店も混むので、前もって試乗予約をしておくとベストです。
そして競合車種の見積もりをチラつかせながら希望価格を提示します。
1回目の訪問で行った”前フリ”がここで効いてくるはずです。
ただし、まだここで結論を出すことはしません。
そして、「次回来た時に結論を出すので出来る限りの値引きで見積りを出してくれ」と伝えます。
担当者としては本当に買うかわからない客よりも、買う意思が明確なお客に対しては真剣になるからです。
2回目の訪問はこれにて終了です。
値引き交渉③最終的な見積りを見て結論を出そう
2回目の訪問でも結論を出すという前フリをしているので、向こうは価格を提示してくれているはずです。
ここで価格に納得できないようであれば、これ以上の値引きを要求するべきではありません。
よほどのメンタルがない限り、無理な交渉は避けるべき
なぜなら、そのディーラーとは今後も付き合っていく可能性があるからです。
万が一の故障や車の点検などで付き合いがある場合、あまり強引にやると今後の関係が気まずくなります。そんなことを気にしない、鋼のメンタルであれば問題ないですが…(笑)
価格交渉の次は、オプション値引きと諸費用のカット
価格交渉は終わりにして、狙うはオプションサービスや諸費用のカットです。
「値引きは厳しいけれど、オプションなら…」というケースは非常にたくさんあります。
10万円の値引きが難しければ、10万円相当のオプションを付ける、という交渉方法を活用しましょう。
ちなみに、なぜ同額なのにオプション値引きが可能なのかというと、オプションの額面10万円は実質的にはもっと安いからです。
オプションには販売価格に利益が上乗せされていますから、10万円の現金値引きはダメでも、オプション値引きならOKというわけです。
最初からオプション値引きをするのは間違い
多くの人が間違えてしまうのが「交渉の序盤からオプション値引きを聞いてしまうこと」です。
オプションの値引きは最後にとっておいて、現金値引きをまず最優先に話を進めるのが上手な交渉の進め方です。
こうして3回のディーラー訪問が終わり、あなたはついに念願のクルマを手にすることができます。
人によって差はありますが、わたしは値引き交渉で20万円以上も安く買った経験が何度もあります。
車種によっては、30〜50万円という値引きもありえますから、やはり値引き交渉はしておきたいところですね。
ディーラーの下取り価格は絶対鵜呑みにしないこと!
現在のクルマから新しいクルマに乗り換える場合には、いま乗っているクルマを下取りしてもらうのが一般的ですね。下取りなら手続きも一回で済みますし、手間が掛からないのは事実です。
しかし、ディーラーの下取り価格は絶対に鵜呑みにしてはいけません。なぜなら、ほぼ99%の確率で相場よりも大幅に低い査定額しか出ないからです。

下取りに出す前に、必ずネット見積もりで査定額を出しておこう
ディーラーへの訪問前に買取店で愛車の買取相場を調べておきましょう。
なぜそんなことをするのか?答えはズバリ、ディーラーの下取りを少しでも高くするためです。
中古車市場の買取価格を知っておくと、下取り価格の見積もりを出されたときに「安い査定額かどうか」がひと目でわかります。
すると、下取りによって安く買い叩かれる心配がなくなります。
場合によっては「買取店ではもっと高く売却できる」ということを交渉材料として伝えることもできますよね。
ですから、下取りの前には中古車買取り専門業者に必ずきちんと査定してもらってください。
専門業者の買い取り見積書をディーラーに持参するだけで、車をかなりお得に買うことができます。
値引き交渉術まとめ
- ・ディーラーでの商談は3回に分けて行う
- ・競合車種をチラつかせて、価格競争をさせる
- ・値引きが難しい場合はオプションや諸費用のカットを狙う
- ・下取りはディーラーだけでなく買取業者にも見積もりを出してもらう
人生の中でもクルマは大きな買い物です。
少しでも安く買うことにこだわってクルマをとことん楽しみましょう。
値引き交渉だけじゃない!さらに安く買う方法とは?
ここまで紹介した車の値引き交渉を実践すれば、車を安く買える可能性はグッと高くなります。
ただし、値引き交渉以外にも、車をお得に買う方法があります。
それは最初に説明したとおり、いまあなたが乗っている車を高く売却することで購入費用を相対的に安くするという方法です。
つまり、いまの愛車を高く売却して新しい車の購入資金にするという方法になります。
一見するとむずかしく感じるかもしれませんが、話は簡単で買取業者に査定額を比較するだけです。
ちなみに、オークション形式のクルマ買取なら査定は1回だけなので、めんどうな査定を1回で済ませることができます。
パソコンからはもちろん、スマホからも申し込みが可能です。
査定額を活用する方法は2つある
買取業者の査定額を活用する方法は、大きく分けて2パターンあります。
- ①買取業者の査定額をディーラーに伝える
- ②最高額を出した買取業者にそのまま売却する
①ディーラーの交渉材料として使おう
たとえば、あなたの車の査定額を比較したところ、100万円の最高査定額が出たとします。
それをディーラーに持っていって、下取り査定額のアップを交渉しましょう。
もしそこでディーラーの下取り額100万円が超えてこなければ、買取業者に売却すればいいだけの話です。
あなたの愛車を最高額で売ることができる、唯一の方法と言ってもいいでしょう。
複数の買取店に査定してもらうのが面倒に感じる人もいるかもしれませんが、心配無用。
インターネットの無料一括査定を活用すれば、あっという間に最高額で車を売ることができますよ。