車を持つうえで避けてとおれないのが、維持費の問題です。
せっかく車を買ったはいいけど、毎月の維持費が予想以上に高くて払えなくなってしまった…というケースもあると思います。
もし車の維持費が払えない状態になってしまったらどうすればいいのでしょうか?対処法をご紹介します。
【結論】車なしで生活できるなら、スグに手放すべき
最初に結論からお伝えすると、車なしでも生活ができるのであれば手放すべきです。売却しましょう。
仕事や日常生活で車が不可欠なのであれば車を維持すべきですが、電車・バス・自転車などで代用ができるなら他の交通手段を活用しましょう。
使わない車をスグに手放すべき理由は、車の売却額にあります。
車の価値は日を追うごとに下がってしまうため、ダラダラと車を持ち続けていると売却額が下がってしまいます。
つまり、数ヶ月〜1年経つだけで数十万円も損をする可能性があるということです。
いくらで売れるのか?それが気になるところ
とはいえ、いま乗っている車がいくらで売れるのか?それによって、売却するかどうか決めたいですよね。
車の査定額は、買取店の査定基準によってバラツキがあるため、お店によっては10万円以上も差がつくことがあります。
つまり、複数の買取店の査定額を比べてから車を売るようにしましょう。
愛車の査定額を効率的に比較するためには、ネットの一括査定を使うのがおすすめです。
いま乗っている車がいくらで売れるのか、ネットですぐに買取額の目安が表示されます(僕も車を売るときは必ず使ってます)。
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どの維持費が払えないか確認しよう
「維持費が払えないけど、車は売りたくない」という人は、何の維持費が払えないのか確認してみましょう。
車の維持費には、以下の項目があります。この中から、維持費を減らすことができないかチェックしてみてください。
- ・ローンの支払い
- ・ガソリン代
- ・自動車税
- ・駐車場代
- ・自動車保険代
- ・車検代
ローンの支払い
車を購入するときにはローンを組む人が多いですが、最初に設定した返済額がやがて負担になることがあります。
その場合には、毎月の返済額を減らしてもらうなど「返済額の変更」を申し出るのが良いでしょう。
具体的には、
- ・返済期間を伸ばす
- ・金利を低くしてもらう
などの方法があります。金利を低くしてもらうのは恐らく厳しいですから、返済期間を伸ばしてもらうのが現実的です。
返済期間を伸ばすことで総返済額は増えてしまいますが、毎月の返済負担を減らすことができます。
収入が減る、あるいは支出が増えるなどして返済プランが狂ってしまうことは少なくありません。
もし返済額を見直しても維持するのが厳しそうなら、思い切って売却するのも1つの方法です。ローンが残っている車でも売却できるので、心配はいりません。

ガソリン代
ガソリン代は住んでいる地域や車の使用頻度によっても変わってきます。
車通勤をしている人は、可能であれば電車通勤に切り替えるなどの方法があります。
また、車は短い距離をたくさん乗ると燃費が悪化します。ですから、近所への買い物などは車の使用を控えるとガソリン代の節約につながるでしょう。
加えて、ガソリンの消費を少なくする運転を心がけるのも効果的です。たとえば急発進や急ブレーキや燃費の悪化につながるので避けましょう。

自動車税
車の税金は1年に1度、必ずやってきます。
自動車税は以下のように車の排気量によって決まるので、大きな車に乗っているとその分だけ税金が高くなってしまいます(愛車の排気量は車検証に書いてあります)。
乗用車の自動車税(年額) | |
---|---|
排気量 | 税額 |
1リットル以下 | 29,500円 |
1リットル超 1.5リットル以下 | 34,500円 |
1.5リットル超 2リットル以下 | 39,500円 |
2リットル超 2.5リットル以下 | 45,000円 |
2.5リットル超 3リットル以下 | 51,000円 |
3リットル超 3.5リットル以下 | 58,000円 |
3.5リットル超 4リットル以下 | 66,500円 |
4リットル超 4.5リットル以下 | 76,500円 |
4.5リットル超 6リットル以下 | 88,000円 |
6リットル超 | 111,000円 |
自動車税を節約したいのであれば、軽自動車へ買い替える、排気量の少ない車に買い替えるというのも1つの方法です。
軽自動車の場合は一律7200円(2015年4月以降に登録した車は10,800円)なので、大幅に安くなります。

駐車場代
これについては駐車場代の安い地域に住んでいないと、どうしようもありません。
東京都の銀座に10分600円といった高額なコインパーキングがあるように、東京都内は群を抜いて駐車場代が高いです。
もし車を使う頻度が少ないのであれば、カーシェアリングを活用するといった方法も検討しましょう。
カーシェアリングにはいくつか種類がありますが、「マイカーシェア」をして愛車を他の人に貸し出して収入を得ることもできます。
そうすれば車の維持費の足しにもなるので、維持費が払えない状況を打破できるかもしれません。

自動車保険代
自動車保険が払えないのであれば、すぐに見直しが必要です。
保険料は車両保険を付けると大幅に高くなるので、少しでも安くしたいならセットから外しましょう(ちなみに僕は車両保険には入ってません)。
補償内容の変更は契約期間中でも可能なので、今スグに申請することもできます。
自動車保険は対人賠償、対物賠償、人身傷害保険に入っていれば最低限の補償は受けられます。
また、自動車保険は毎年保険料が見直されていますので、1年の更新ごとに他社への見積りをすると保険料を抑えることが可能です。
車検代
車検は新車購入から3年後、それ以降は2年に一回のペースで必要です。
車検のたびに10万円近い費用がかかってきますから、維持費としてはかなり負担が大きいです。
車検代が払えないという人は、車検費用が少しでも安い整備工場を選びましょう。
僕は先日、近所のガソリンスタンドで車検を受けてきましたが、前回車検を受けた整備工場よりも3万円ほど安く車検をしてもらえました。
ネットには、近所で1番安い車検が見つかるサービスもあるのでおすすめです。
▷ グーピット【Goo Pit】(最安の車検が見つかります)
維持費が払えなければ手放すことも考えよう
ここまで車の維持費について解説してきました。
維持費を見直すことで、払えなかった部分がかなり軽減されることもあるでしょう。
しかし、それでも最低限の費用は必ず発生します。
最初に説明したとおり、車は時間が経つにつれてその価値が下がっていきます。
もし手放すことを考えているのであれば、なるべく早い段階で査定を受けましょう。なぜなら、決断を先延ばしにすると中古車の買取価格が下がってしまうからです。
そうすると、本来は高く売れていたはずの車でも安い値段で売ることになってしまいます。
あらためて車の維持費を計算し、見直せるところは見直す。
もしそれでも厳しいようであれば、手放す決断も必要になるでしょう。