車をあたらしく乗り換えるときには、自動車保険も一緒に切り替える必要があります。
前に乗っていた車の情報のままでは、あたらしい車で事故を起こしたとしても補償が受けられません。
車を乗り換えるときにはどのタイミングで自動車保険の手続きをすればいいのでしょうか?
くわしい手続き内容と一緒に、必要な手続きをわかりやすく解説します。
納車日が決まったら保険会社へすぐ連絡
車の乗り換えと、自動車保険の切替はセットで行う必要があります。
基本的な流れは以下のようになります。
- 1. 新しい車を決める
- 2. 納車日を決定する
- 3. 保険の変更手続きを行う
- 4. 納車
1.新しい車を決める
まずはじめに買い替える新しい車を検討しましょう。
車の種類(車種)によって保険料が高くなったり、安くなったりといった場合もあるので、保険料が安い車を選ぶのも節約のポイントです。
保険料を基準に新しい車を決める、ということはほとんどないと思いますが、複数の車候補で検討しているならば、それぞれの車で保険見積りを出してもらうことも可能です。
ちなみに、自動車保険料は車種だけでなく、型式でも変わってきます。たとえば、同じプリウスでも型式がちがうだけで保険料に差があるということです。
車を購入する販売店でそのまま自動車保険を選ぶのはアリ?
車を購入する段階になると、販売店の人から自動車保険を紹介されると思います。
販売店によって扱っている自動車保険は異なりますが、基本的にはすべて代理店型自動車保険です。
代理型自動車保険は、補償が手厚いなどのメリットがありますが、そのぶん保険料が割高と言われています。
車を買う流れで自動車保険を選ぶことができるので手間がかからないメリットがありますが、保険料を安くしたい人にはおすすめできません。
インターネット型自動車保険を比較してみるべき
もし販売店で自動車保険をすすめられたら、そのまま契約するのではなく他の保険を比較してみることをおすすめします。
特に、インターネット型自動車保険と補償内容や保険料を比較してみるといいでしょう。
どれくらい保険料が安くなるのか?拠点数はどうか?補償内容はどちらがしっかりしているか?などがよくわかります。
たとえば、販売店であいおいニッセイ同和損保をすすめられたら、自宅に帰ってソニー損保と比較するといった要領です。
2.納車日を決定する
車を選んで購入の手続きをしたら、早めに納車日をチェックしておきましょう。納車日がいつになるかは重要です。
なぜなら、納車日が決まり次第、すぐに保険会社に連絡を入れて手続きをする必要があるからです。
おおよその日にちでもかまいませんので、できるだけ早めに保険会社に連絡をしましょう。
もし車を購入する販売店で手続きをする場合には、それまで加入していた自動車保険に連絡するだけでOKです。
3.保険の変更手続きを行う
車を乗り換えて、同じ保険会社のまま継続する場合でも、必ず保険の変更手続きをとりましょう。
変更手続きをとらないと、保険の契約情報は以前乗っていた車のままになってしまいます。
放っておくと事故時に補償が受けられないので注意が必要です。
ちなみに、どこで自動車保険を契約したかによって手続き方法が変わってきます。
代理店型とインターネット型のちがいについてチェックしておきましょう。
代理店型の保険の場合は?
代理店型とは、車を買ったディーラーや販売店で加入するタイプの自動車保険です。
もしあたらしい車に買い替えたのであれば、古い車を購入した販売店などの代理店に電話で連絡を入れます(あるいは保険会社のお客さま窓口でもOK)。
そして「車を買い替えたので、保険の変更手続きをお願いします」と伝えてください。
基本的に自動車保険は新しい車を買ったら保険を切り替えることになりますので、その旨も伝えるといいでしょう。
もし他の保険会社に契約を切り替えるのであれば、解約日をいつにするのか相談してください。
インターネット型の保険の場合は?
ソニー損保やイーデザイン損保など、インターネットで加入できる自動車保険も増えています。
インターネット型の場合、多くはオペレーターへの電話が必要になります。
車を買い替えた場合の手続きというのが設けられているはずですから、買い替えの旨を伝えてください。
こちらで覚えておくような手順はほとんどなく、オペレーターの指示に従えばOKです。
代理店型と同じように、他社へ切り替える場合にはその旨を伝えてください。
車の買い替えで保険料が上がることがある
保険会社に車を乗り換えた旨を連絡すると、細かい車の情報を求められます。
新しい車の車検証と保険証券を準備し、日割り計算で保険料を算出してもらいましょう。
車の乗り換えによっては、保険料が上がることもあります。
これは「車両料率クラス」と呼ばれるもので、車種によって保険料が変わってくるからです。
場合によっては保険料が4倍になることも有り得ます。保険料が高いのが気になるのであれば、買い替える車を選ぶ段階で「車両料率クラス」が低い車種を選びましょう。
あるいは、契約中の保険を中途更改で新しい保険を組み直す方法もあります(自動車保険の中途更改の意味とメリットとは?)。
以前の保険は解約して、あたらしく保険に加入すればいいのでは?と思われるかもしれません。
それでもいいのですが、解約をすると等級が消滅していまします。
せっかく等級割引を使えるのですから、生かさない手はありませんよね。
ちなみに車の乗り換えに合わせて保険会社を他社へ切り替える場合でも等級は引き継ぐことができます。
4.納車日を迎える
車を乗り換える場合には、いまの車を引き渡して新しい車をもらう「車両入替」になります。
ですから、新しい車の納車のタイミングで保険の手続きを完了していないと「無保険状態」となるので注意しましょう。
納車と同じタイミングで保険の変更手続きを済ませられるように、保険会社の人にしっかりと相談することが肝心です。
保険会社には「車両入替」ということを伝えれば手続きをとってくれます。
車の乗り換えによる自動車保険の手続きは基本的に電話をかければすべて教えてくれます。必ず早めに手続きを済ませましょう。
車の乗り換えと同時に保険も見直そう
車を乗り換えるときには以上のような手続きが必要になります。
先ほど説明したように、「車両入替」の手続き(保険の対象となる車を変更する手続き)が完了していないと、保険が適用されずに補償が受けられませんので注意しましょう。
なお、車を乗り換えるタイミングは自動車保険を見直す良いキッカケとなります。
- ・保険の満期日と車の乗り換えと同じ時期である
- ・車の乗り換えで保険料が上がってしまった
保険料は乗り換えごとに見積もりをとるべき
こういった場合には、自動車保険を見直して保険料を節約すべきです。
自動車保険は次々に新しいサービスやプランが登場しています。
しかし、車を乗り換えても保険を見直さず、同じプランに入り続けている人が多いのが現状です。これは非常にもったいないことです。
一括見積もりでさまざまな保険会社を比較してみると、予想以上に保険料が安くなることがあります。
車の乗り換えに合わせて、複数の保険会社で見積りをとって自分にピッタリの保険が見つけましょう。まずは見積もりをとって比べてみるといいですよ。
インターネットの一括見積は、時間と手間をかけずに大幅に保険料を安くすることが可能です。