できるだけ安い自動車保険に加入したいと誰もが考えます。
良い保険が見つかれば乗り換えることを考えるのが自然ですよね。
自動車保険は1年更新が基本。
満期日を迎えるとそのまま更新するか、別の保険に乗り換えるか、悩むところです。
自動車保険を他社に乗り換えることで保険料が安くなることもありますが、デメリットも少なくありません。
他社に乗り換えるメリット・デメリットはどんなところにあるのでしょうか?
自動車保険を乗り換えるデメリットとは?
自動車保険を価格だけで決めて乗り換えてしまうと、思わぬデメリットに後悔することも少なくありません。
自動車保険の乗り換えには以下のようなデメリットが挙げられます。
- ・満期前の乗り換えで保険料を多く払うはめになる
- ・継続割引が使えない
それぞれのデメリットについて、1つずつチェックしていきましょう。
自動車保険を満期前に乗り換えるケース
自動車保険を満期日を迎える前に乗り換えると、保険料で損をする可能性があります。
他社で見積りをとって「他社の保険料が安いからすぐに乗り換えだ!」といって焦るのは禁物です。
なぜ満期前に乗り換えると損をするのでしょうか?
その理由は以下の3つです。
- ・等級の進行が遅れる
- ・保険料の返金が減額される
- ・事故後すぐに乗り換えると等級がダウンする
等級の進行が遅れる
満期前に乗り換えると、等級のアップが遅れることがあります。
自動車保険を他社に乗り換えると、次の保険会社でも同じ等級でスタートすることはできます。
しかし、等級がアップするのが次の保険の更新日なので、等級アップによる保険料割引を受けるまでに時間がかかってしまいます。
4月1日に更新を迎える自動車保険を、満期前の1月1日に乗り換えるケースで考えてみましょう。
本来であれば同じ年の4月1日に等級がアップするはずです。
しかし、満期前の1月1日に乗り換えてしまうと、等級アップが翌年の1月1日まで待たないといけません。
等級が上がらないと、高い割引率が適用されないので乗り換えた意味がなくなる可能性があります。
ただし、保険期間通算特則が使えれば等級は、乗り換えでも等級を同じように移行できます。
→「解説!自動車保険の切り替え時の保険期間通算特則とは?」
→「車の保険の乗り換えで等級を移す方法」
保険料の返金が減額される
現在の保険に支払った保険料は、月割で返金がされます。
しかし、戻ってくるのは全額ではなく手数料などを差し引いた分だけ。よって、減額となります。
安い自動車保険を見つけて乗り換えても、すでに支払った保険料が全額返ってくるわけではありません。
事故後すぐに乗り換えると等級がダウンする
事故を起こしてスグに保険を乗り換える場合、等級がダウンする期間までが早くなります。
たとえば、次の更新まで6ヶ月あれば、その期間はいまの等級を維持できます。
しかし、事故後すぐに乗り換えると3等級ダウンとなった保険料が適用されます。
等級ダウンによって保険料が割高になる可能性が高くなるでしょう。
継続割引が使えない!
自動車保険各社は、継続して契約している人に対しての割引制度を用意しています。
たとえば、アクサダイレクトは契約を継続すると1,000円の割引が適用されます。
おとなの自動車保険やイーデザイン損保にいたっては、継続で10,000円割引となります。
つまり、自動車保険を他社に乗り換えるとこうした保険料割引がの恩恵を受けられなくなります。
ただし、いま加入している自動車保険の継続割引よりも、他社に乗り換えたほうが保険料が安くなることは多々あります。
ですから、満期を迎えるタイミングでは必ず他社から見積もりをとるようにしましょう。
満期日に合わせて自動車保険を他社に乗り換えるなら?
ここまでは「満期前」に乗り換える場合を解説してきました。
多くの人は満期日に合わせて乗り換えることが多いのではないでしょうか?
満期日に保険の乗り換えをするときには以下のポイントをチェックしておきましょう。
- ・解約手続きは必要ない
- ・自動継続に注意しよう
- ・満期日と始期日を合わせよう
- ・複数の保険会社から見積りをとろう
解約手続きは必要なし
自動車保険を他社に乗り換えるときは、いま加入している保険の解約手続きは必要ありません。
むしろ解約をすると等級が消滅してしまうこともあるので、乗り換えのときには「他社で継続する」ということを保険会社に申し出てください。
いま加入している保険の自動継続に注意
自動車保険によって契約時に「自動継続」が適用されていることがあります。
他社の乗り換えようとしても、すでに今の保険が自動で継続されていると手続きが面倒になります。
他社への乗り換えを検討し始めたら、いま加入している自動車保険の内容をなるべく早めに確認しましょう。
満期日と始期日を合わせる
いまの自動車保険の満期日と、あたらしく契約する保険の始期日(保険がスタートする日)は必ず合わせましょう。
手続きは保険会社にお願いするだけですが、満期日と始期日の間が空くと補償が受けられない可能性も出てきます。
十分に注意しましょう。
複数の保険会社から見積りをとろう
自動車保険によって保険料は保険内容は異なります。
同じ補償内容でも、保険会社によっては保険料がバラバラです。
複数の保険会社をくらべて、できるだけ安いプランを選ぶようにしましょう。
自動車保険は更新ごとに乗り換えるメリットがある
ずっと同じ自動車保険に加入し続ける人は少なくありません。
面倒な手続きもなく、ずっと更新を続けるだけなのでラクですよね。
しかし、できることなら保険は毎年見直すことをオススメします。
なぜなら、自動車保険は毎年のように保険料が改定されているからです。
他社への自動車保険に見直すことで保険料がグッと安くなることがあります。
まずは気軽に見積もりをとってみましょう。