クルーズコントロールがあると高速道路などでの走行が楽になりますが、いまや軽自動車でも標準装備されている車種があります。
今回は、クルーズコントロールが使える軽自動車を3台選び、おすすめのポイントを解説します。
クルーズコントロールの設定がある軽自動車は、全部で10車種
まずはじめに、クルーズコントロールの設定がある軽自動車をすべてあげてみます。
- ・日産「デイズ」
- ・日産「デイズルークス」
- ・ホンダ「N-BOX」
- ・ホンダ「N-ONE」
- ・ホンダ「S660」
- ・マツダ「フレアワゴン」
- ・三菱「eKワゴン」
- ・三菱「eKスペース」
- ・スズキ「スペーシア」
- ・スズキ「ワゴンR」
以上の、全10車種になります。
このうちホンダ「N-BOX」には、前車と一定の距離を保ちながら自動追従走行をおこなう、「アダプティブ・クルーズ・コントロール」が採用されています。
それ以外の車種に採用されているのは、単純に設定した速度を保ちながら走行する、普通のクルーズコントロールです。
続く項目では、この10車種の中からおすすめの3台を取り上げ、くわしく解説します。
全方位的に欠点のないベストセラーカー、ホンダ「N-BOX」
クルーズコントロールが使える軽自動車としてまず第一におすすめしたいのが、ホンダのスーパートールワゴン、「N-BOX」です。
N-BOXは販売台数ナンバーワンを続けるベストセラーカーですが、人気の理由は、全方位的に欠点のない完成度の高さにあります。
軽自動車でトップレベルの広さと使いやすさ
特に居住空間や荷室スペースは、ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」の採用により、軽自動車トップレベルの広さを実現しています。
また、多彩なシートアレンジもN-BOXの大きな魅力になっています。
乗り心地も良く、安全予防システムも搭載
走行性能の面では、背の高さを意識させない素直な操縦安定性や、ストレスのない加速性能を備えています。
快適性においても、乗り心地の良さや静粛性の高さなどは、軽自動車離れした水準にあります。
さらに、全車に先進予防安全システム「ホンダセンシング」が装備される点も、ライバルに差を付ける部分です。
低速域でも使えるクルーズコントロールが嬉しい
そして、ホンダセンシングの機能のひとつであるアダプティブ・クルーズ・コントロールは、約30~100km/hの速度域で使用できます。
停車するたびにリセットされるので街中での使用には向きませんが、高速道路や信号の少ない郊外の一般道では、アクセルやブレーキ操作から解放された快適な巡行ができます。
万人向けともいえるN-BOXですが、特に高速道路を利用する機会の多い人には、イチオシの軽自動車です。
価格は138万5,640円~208万80円とコンパクトカー並みですが、コンパクトカーに勝る部分もあるので、決して割高ではありません。
トータルバランスの優れた定番モデル、スズキ「ワゴンR」
クルーズコントロールが使える軽自動車として2番目におすすめしたいのが、軽トールワゴンの定番、スズキ「ワゴンR」です。
ワゴンRはトータルバランスの高さが持ち味で、居住性や使い勝手のよさに加え、乗り心地と操縦安定性が高い水準で両立しています。
ハイブリッドTのみにクルーズコントロールを搭載
ただ、クルーズコントロールが装備されるのは、迫力あるフロントマスクを持つ「スティングレー」シリーズの最上級グレード、「ハイブリッドT」のみとなります。
ハイブリッドTに搭載されるパワートレインは、ターボエンジンと小出力モーターを組み合わせた「マイルドハイブリッドシステム」で、パワフルさと軽ターボ車トップレベルの低燃費が両立しているのが特徴です。
また、クルーズコントロールが活用できる高速道路でも、快適で余裕のある走りを実現しています。
大きすぎないサイズが欲しい人におすすめ
安全装備面では、先進予防安全システム「デュアルセンサーブレーキサポート」や、「SRSサイド&カーテンエアバッグ」が標準装備されるなど、充実しています。
N-BOXほどの室内空間はいらないが、走行性能や燃費にはこだわりたいという人には、ワゴンRスティングレー・ハイブリッドTはかなりおすすめです。
価格は2WD車が165万8,880円、4WD車が177万9,840円と、軽自動車としては高めですが、それだけの価値がある車です。
軽自動車のレベルを超えた走行性能を持つスポーツカー、ホンダ「S660」
クルーズコントロールが使える軽自動車として、最後におすすめするのが2シータースポーツカーのホンダ「S660」です。
軽自動車で唯一のミッドシップレイアウトの採用により、軽自動車の水準を大きく超えた旋回性の高さを実現している点が、最大の特徴です。
山道での走行がこれほど楽しい軽自動車は、ほかにないでしょう。
動力性能もターボエンジン搭載により大きな不満はなく、乗り心地も見た目の印象よりもずっと快適です。
上級グレード「α」と廉価グレード「β」の2種類があり、それぞれに6速MTとCVTが設定されていますが、クルーズコントロールは「α」の6速MT/CVT両車に装備されます。
MT車にもクルーズコントロールが付くのは、ユニークなところです。
クルーズコントロールを活用しての高速走行では、軽量なミッドシップ車なのでドッシリとした直進安定性には欠けるものの、車高が低いので横風の影響を受けにくいメリットがあります。
S660・αの価格は218万円で、軽自動車としてはかなり高価ですが、「スポーツカー」として見れば決して高くありません。
長距離を走る機会が多い人は、クルーズコントロール付きの軽自動車を!
紹介した3台は、いずれも完成度の高さは軽自動車の平均レベルを大きく超え、一部のコンパクトカーをもしのぎます。
もちろん、快適な高速走行を約束するクルーズコントロールが付いていることも、魅力のひとつになっています。
長距離を走る機会の多い人が軽自動車を選ぶ場合は、ここで紹介したようなクルーズコントロール付きの車種が絶対のおすすめです。
実際に使ってみるとわかりますが、長距離運転のときの疲労感は格段に軽減されます。
もし、クルーズコントロール付きの軽自動車に乗り換える場合は、愛車を車の一括査定を利用して手放すことをおすすめします。
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軽自動車であっても、クルーズコントロール付きだと価格が高めになりますから、しっかり予算を確保したいですね。