自動車保険をできるだけ安い保険料で抑えたい。
そんなときに活用したいのが「セカンドカー割引」です。
このセカンドカー割引を使えば、家族や親族の自動車保険料がグッと安くなる可能性があります。
セカンドカー割引で保険料はどれくらい安くなるのでしょうか?
実際に割引金額をチェックするとともに、割引が適用される条件を見ていきましょう。
セカンドカー割引の条件とは?
セカンドカー割引は、すでに自動車保険に契約している人が対象です。
その契約者が2台目の保険を契約するときに割引になります。
セカンドカー割引が適用されるには以下の条件を満たしている必要があります。
- ・すでに契約している車の記名被保険者と所有者が個人である
- ・すでに契約している車の記名被保険者と所有者が、新規契約する人と同じ
- ・すでに保険契約している車の等級が11等級以上である
- ・契約する車が自家用乗用車、自家用貨物車、自家用普通貨物車、キャンピング車
新しく契約する車は、すでに契約している車の記名被保険者(本人)の配偶者も対象です。
わかりやすくいえば、ご主人の奥さんの車もセカンドカー割引の対象となります。
また、本人と配偶者と一緒に住んでいる親族でも割引の対象になります。たとえば、奥さんの両親も割引の対象ということです。
ややわかりにくいかと思うので、くわしくは「自動車保険セカンドカー割引の条件」をごらんください。
セカンドカーの割引は「7等級」からスタート
セカンドカー割引は「2台目以降の車の等級を7等級からスタートできる」という制度です。
あたらしく自動車保険に契約すると、どんな人でも基本的には「6等級」からスタートします。
しかし、セカンドカー割引の車は1つだけ等級がアップした状態からはじまるので、そのぶん保険料が安くなるのです。
ちなみに「等級」は1〜20等級まであって、等級が高いほど保険料が割引率が上がります。
事故がなければ次の更新で1等級アップ。事故で保険を使うと3等級ダウンします。
等級 | 割引の度合い |
---|---|
20等級 | 割安(最高) |
19等級 | |
18等級 | |
17等級 | |
16等級 | |
15等級 | |
14等級 | |
13等級 | |
12等級 | |
11等級 | |
10等級 | |
9等級 | |
8等級 | |
7等級 | ↑ |
6等級 | 新規で加入すると6等級からスタート |
5等級 | ↓ |
4等級 | |
3等級 | |
2等級 | |
1等級 | 割高(最低) |
いきなり等級が7からスタートするので、最初から保険料の割引率がアップするというのがセカンドカー割引のメリットです。
割引金額はいくらになる?
それでは実際にセカンドカー割引の金額を見ていきましょう。
セカンドカー割引はさきほど説明したように「新規契約から7等級スタート」になります。
ですから、6等級と7等級で割引率のくらべるのがわかりやすいでしょう。
上の表は、新規で保険に契約するときの割引率(割増率)を示したものです。
真ん中の「全年齢補償」や「21歳以上補償」というのは「その保険で何歳の人までカバーするか?」を示しています。
カバーする年齢が広いほど、保険料は高くなります。
たとえば「26歳以上補償」を例にとってみましょう。
割引率は以下のようになります。
- ・6等級の割引率 【-9%】
- ・7等級の割引率 【-40%】
6等級と7等級の間になんと【-36%】もの差があることがわかります。
単純計算ですが、仮にもともとの保険料が5万円だとすると、支払う金額にはこれだけの差が生まれます。
- 6等級の場合
- 50,000円 × 【-9%】=45,500円
- 7等級の場合
- 50,000円 × 【-36%】=32,000円
その差額は13,500円。
新規契約の最初の年からこれだけ安い金額で済むのですから、セカンドカー割引の効果は大きいといえるでしょう。
セカンドカー割引を利用するにはどうすればいい?
なお、セカンドカー割引というのはあくまでも一般的な名称にすぎません。
ソニー損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保などはセカンドカー割引と呼びます。
損保ジャパン、アクサダイレクトでは複数所有新規割引と呼んでいます。
ただし、基本的な割引制度は同じと考えてかまいません。
さて、セカンドカー割引を適用したい場合にはどのように申し込みをすればいいのでしょうか?
手続きとしては通常の自動車保険申し込みと変わりません。
ダイレクト型(通販型)であれば、インターネットから見積もりをとって申し込みをします。
そのときにはすでに契約している車(1台目)の情報が必要になるので、保険証券を手元に用意しましょう。
もし2台目の保険加入をするのであれば、1台目の自動車保険を見直す良いタイミングでもあります。
保険会社によって、もともとの保険料にちがいがあります。
セカンドカー割引を使って安い保険を選ぶのであれば、まずは複数の保険会社から見積りをとって比較してみましょう。
そうすることで、セカンドカー割引の割引とともに保険料がさらに安くなりますよ。