ここ数年、電気自動車(EV)の人気が高まっています。
しかし気になるのは維持費です。車に乗る以上、毎月の維持費は安くしたいですよね。
電気自動車の維持費はどれくらいかかるのでしょうか?おすすめの電気自動車とあわせてご紹介します。
そもそも電気自動車はどうやって維持するのか?
ガソリン車が一般的だった時代から、少しずつ電気自動車へと移行しつつあります。
気になるのは電気自動車はどのようにして維持(電力の供給)をするのか?ということです。
結論から言うと、電気自動車の電力供給方法はいくつかあります。おもな方法は以下のとおりです。
- ・自宅のコンセントから電気を供給する(PHVなど含む)
- ・充電スポットで充電する
- ・ソーラーパネル(太陽光)で充電する
自宅のコンセントから電気を供給する(PHV)
電気自動車はもちろん、乗っている自動車が「PHV(プラグインハイブリッド)」なら、自宅のコンセントから充電することができます。
”プラグイン”とは、いわゆるコンセントを使って充電ができることを意味します。
たとえば、プリウスPHVの充電に必要な時間は以下のとおりです。
- 【100V/6A】
- 約14時間(満充電)
- 【200V/16A】
- 約2時間20分(満充電)
ただし、【200V/16A】を利用するには、いつも使っているコンセントではなく「専用コンセント」を準備する必要があります。
ですから、自宅で充電するにはそれなりに設備を整える必要があるので注意が必要です。
毎日通勤などに車を使う人は、満充電に14時間かかる使い方は向きません。
充電スポットで充電する
自宅で充電ができない・自宅での充電を選ばないという人は、専用の充電スポットなどで充電をする必要があります。
充電器が設置してある場所はコンビニ、道の駅、商業施設、高速道路のSA、自動車販売店(ディーラー)などです。
設置数が気になるところですが、トヨタの場合は全国約18,000基以上の充電器を利用できます。日産は約28,500基です。
全国のガソリンスタンド数が34,706店(平成25年、資源エネルギー庁調べ)なので、極端に少ないとは言えませんね。
これから充電器の設置数は増えていくと思われますが、現状はまだ充電に不便を感じることが多いかもしれません。
ただ、近所に充電器の設置場所がある人にとってはガソリンスタンドに行く手間と変わらないので、気にする必要はないでしょう。
電気自動車のデメリットとは?
電気自動車はこれからどんどん普及していくことになりますが、現段階ではデメリットが少なくありません。
大きなデメリットとして、以下の3点には注意が必要です。
- ・航続距離が短い
- ・充電スタンドが少ない
- ・一回あたりの充電時間が長い
航続距離が短い
電気自動車で気になるのは「長距離ドライブ」のときです。
たとえば車で長距離運転をしたとき、外出先で電力が不足したら困ってしまいますよね。
完全な電気自動車の最有力である日産「リーフ」で言うと、航続距離は約400kmです。東京ー名古屋間が約350kmですので、誤差も考えると片道分くらいでしょうか。
充電スタンドが少ない
さきほど説明したとおり、トヨタ、日産など主要な自動車メーカーの充電スタンドはまだまだ少ないです。
ガソリンスタンドに比べて大きく劣っているわけではありませんが、現状ではまだ整備が整っているとは言えません。
一回あたりの充電時間が長い
電気自動車の最大のデメリットだと感じるのは、一回あたりの充電時間です。
日産リーフの場合、急速充電器を使うと約40分で80%まで充電ができます。
商業施設などで買い物や食事中に充電をする分には良いでしょうが、純粋に充電だけをしたい場合は待ち時間が長く感じるはずです。
ガソリンスタンドなら5分程度で満タンにできることを考えると、電気自動車のメリットが浮き彫りになると言えるでしょう。
電気自動車の充電にはどれくらい維持費がかかる?
さて、やはり気になるのは電気自動車への充電で毎月どれくらいの維持費がかかるのか?ということです。
充電にかかる費用は、どの車種に乗るかによっても変わってきます。ここでは、日産リーフを例にとって紹介しましょう。
まず日産では月額2,000円で急速充電器が使い放題のサービスを提供しています。それ以外には「つど課金サービス」が月額1,000円で利用可能です。
日産の販売店やコンビニ・高速道路の急速充電器を使えば、毎月2,000円の充電費用だけで車を維持できるので非常に安いです。
乗れば乗るほど安くなる計算ですから、毎日車を使う人にとってコストメリットが大きいでしょう。ちなみに、急速充電器が使えるのは全国で5,500基です。
なぜ電気自動車の維持費は安いのか?
電気自動車はガソリン自動車より維持費が安くなります。なぜか?その理由は以下のとおりです。
- ・エコカー減税、補助金が充実している
- ・毎月のエネルギー費用が安い
- ・ガソリン車よりもメンテナンス費用が安い
エコカー減税、補助金が充実している
電気自動車は環境への負荷が軽いということもあって、エコカー減税や補助金が充実しています。
ここでは引き続き、日産リーフを例にとって見てみましょう。
- 1. 国の補助金(40万円)
- 2. 自治体の補助金(自治体による。例:横須賀市は5万円)
- 3. エコカー減税(12.32万円)
毎月のエネルギー費用が安い
さきほど説明したとおり、電気自動車に乗ることで動力源になるエネルギーを維持するコストが下がります。
毎月2,000kmを走る場合、ガソリン車と電気自動車では以下のように毎月のコストが変わってきます。
- ガソリン車の場合:毎月14,000円
- 電気自動車の場合:毎月6,927円
ガソリン車よりもメンテナンス費用が安い
電気自動車とガソリン車では、そもそも構造やパーツにちがいがあります。そのため、維持するためのメンテナンスが電気自動車のほうがラクと言われています。
エンジン車につきものの、エンジンオイル、オイルフィルター、ATフルード、冷却水(不凍液)、スパークプラグなどの定期的な点検・交換が不要。さらにブレーキパッドの消耗も大幅に抑制。メンテナンスの手間とコストの削減に貢献します(日産公式サイトより)
電気自動車に乗るならどんな車種がおすすめ?
さて、実際に電気自動車に乗りたい!と思ったとき、どんな車種を選べばいいでしょうか?
電気自動車を選ぶときのポイントはいくつかありますが、やはり航続距離と充電スタンドの豊富さで選ぶのが良いでしょう。
そのうえでおすすめしたいのは以下の2車種です。
- ・日産 リーフ
- ・テスラ モデルS
日産 リーフ
現段階で最有力の電気自動車は日産リーフでしょう。
航続距離は400kmで、国産車のなかでは群を抜いています。また、デザインを一新してより洗練されたのも大きなポイントです。
さらに、日産の「プロパイロット技術」が搭載されており、高速道路での自動運転化を実現しています。
また、自動ブレーキに対応していて、安全性の高さも高い水準です。
価格も300万円台〜となっていて、十分に手の届くレベルですので、電気自動車のなかでは最も期待値が高い一台です。
テスラ モデルS
自動運転技術で高い技術を誇るのが、アメリカのテスラです。
航続距離は運転するモードによってちがいがありますが、100kWhバッテリー搭載モデルは630km以上の航続距離を実現しています。
さらに、わずか2.7秒で時速100キロまで加速するという、非常に高いパフォーマンスを持ちます。
価格が900万円〜と高いのが非現実的ではありますが、性能と航続距離では選ぶ価値の高い一台です。
電気自動車への買い替えで得する方法
電気自動車は車種にもよりますが、どうしても初期費用が高くなります。リチウムイオン電池がそもそも高いので、車体価格が高くなってしまうからです。
ですから、なるべく初期費用を安く抑えるためにも、いま乗っている車を高く売って予算を多めに確保することをおすすめします。
車を高く売るためには販売店(ディーラー)の下取りではなく、車買取店へ査定してもらうのがベスト。車の買取価格は、お店によって差があるからです。
査定額を比較することで、数十万円以上も買取額に差がつきます。
インターネットの無料一括査定を活用して、愛車を最高額で売るようにしたいですね。電気自動車を手に入れて、快適なカーライフを送りましょう。