バイクと車を乗る人にとって気になるのが自動車保険の保険料です。
車に乗っている人でも、なかにはバイクも愛用している人もいることでしょう。
そういったときに、保険を分けると面倒ですし、保険料が高くなるのも心配です。
自動車保険とバイク保険はセットで契約することは可能なのでしょうか?
車の保険とセットにできるのは原付きのみ
結論から言うと、バイク保険は自動車保険の特約でセットにすることはできません。
バイクでの損害を補償してもらうには、別にバイク保険に加入する必要があります。
自動車保険の特約としてセットできるのは「原動機付自転車」のみ。
これを一般的に「ファミリーバイク特約」と呼んでいます。
「バイク」という言葉から連想されるイメージとはちがい、あくまでも「原チャリ」しか補償されません。
ファミリーバイク特約ってなに?
自動車保険にセットでつけられるのが「ファミリーバイク特約」です。
これは自動車保険の記名被保険者とその家族が乗っている「原動機付自転車」で起きた事故が対象。
原チャリでのケガや損害賠償を補償してもらえる特約です。
ちなみに「原動機付自転車」の定義は「125cc以下の二輪車、50cc以下の三輪以上の車」となっています。
この特約は保険会社によって扱っているところと、いないところがあります。
もし原付きを使っている家族がいるのであれば、上手く組み合わせることで補償を充実させることが可能です。
ファミリーバイク特約のメリット・デメリットとは?
ファミリーバイク特約にはメリットとデメリットがあります。
以下でくわしく見ていきましょう。
ファミリーバイク特約のメリットとは?
最大のメリットは加入によって、同居している家族の125cc以下のバイクであれば「何台でも」補償されるところです。
さすがに30台、40台を所有する家族はいないでしょうが、家族があたらしくバイクを買ったときや、車からバイクに乗り換えた場合でも有効です。
さらに、ファミリーバイク特約は事故で保険を使ったとしても等級がダウンせず、更新時に1等級アップします。
つまり原動機付自転車の事故による補償はどんどん活用できるわけですね。
家族が原動機付自転車に乗っているのであれば、ぜひ加入したいところです。
ちなみに保険料は特約によって1万円前後アップします。
決して安い保険料ではありませんので、しっかりと保険会社を比較して決めるようにしてください。
ファミリーバイク特約のデメリットとは?
デメリットは、通常のバイク保険のような「等級」が適用されないことです。
つまり、どんなに原動機付自転車を安全に無事故で運転していても、保険料には良くも悪くも影響がありません。
あくまでも「特約」なので仕方がないところです。
等級はすべて主契約である自動車保険によって左右されます。
ですから、車で事故を起こして保険を使えば、ファミリーバイク特約をセットしたときの保険料もアップする可能性があります。
セットできるファミリーバイク特約には2つのタイプがある!
自動車保険にセットできるファミリーバイク特約は大きく2つのタイプに分けることができます。
ここでは、おとなの自動車保険を例にとって解説します。
- ・ファミリーバイク特約(人身)
- ・ファミリーバイク特約(自損)
人身タイプ・自損タイプともに、対人賠償と対物賠償は同じ補償が受けられます。
歩行者や相手の車の補償は受けられるということです。
ちがうのは「記名被保険者とその家族のケガ」に対する補償です。
自損タイプの場合には、相手がいない単独事故によって自分や家族がケガをした場合しか補償が受けられません。
人身タイプのほうが補償は充実していますが、そのぶん特約保険料が高くなる可能性があります。
バイクの補償を充実させたいのであれば、人身タイプをセットするようにしましょう。
車を減らして原動機付自転車にする選択も
とくに地方では1人1台車を持つのが当たり前です。
しかし、どうしてもそのぶん保険料が負担になります。
ですから、車の保険料を節約したいのであれば、車を減らして原動機付自転車に乗り換えるというのも1つの方法です。
ファミリーバイク特約は保険会社によっても保険料や補償内容がことなります。
複数の保険会社をくらべることで、保険料を安くできますよ。
自動車保険にセットできるかどうかは、保険会社によって変わるので一括見積りでチェックしてみましょう。