経年劣化によって車が故障してしまった場合や、不幸にも事故を起こしてしまった場合などは、車の修理をして乗り続けるか、別の車に買い替えるかで迷うことも多いようです。
そこで、修理をするのと買い替えるのではどっちがお得なのか、徹底的に調べてみました。
修理して乗り続けた方がお得なケースとは?
まず、ディーラーや自動車整備工場などに持ち込んで愛車の修理をしてもらい、そのまま乗り続けた方がお得なケースを列記してみましょう。
- ・車の修理費用が安い
- ・年式が新しい
- ・走行距離が少ない
- ・車検が長く残っている
- ・ローンの支払いが残っている
続いて、それぞれのケースについてくわしく解説します。
車の修理費用が安いケース
故障した部品の修理・交換費用が安く済む場合や、ボディやバンパーの小さな傷・へこみなどで修理費用があまりかからない場合は、修理して乗り続けた方がお得になります。
いくらをもって「安い」とするかは個々人の金銭感覚にもよりますが、おおむね1~3万円以下が該当するでしょう。
年式が新しいケース
車の年式が新しい場合は、あとから故障が次々と発生して修理費用がかさむとは考えにくいので、とりあえず生じている不具合を直して乗り続けた方がお得になります。
国産車であれば、製造から5~6年くらいならそうそう故障が頻発するものではありません。
ただし、輸入車の場合は国産車よりも信頼性が劣るので、3年目を過ぎたあたりから故障のリスクが高まります。
走行距離が少ないケース
たとえ年式が古くても、走行距離が少なければエンジンや駆動系、足回りなどの劣化が少なく、消耗品もまだ寿命を迎えていないものが多くあります。
そのため、いま生じている不具合を直せばまだまだ乗れる可能性が高いでしょう。
したがって、今すぐ買い替えるよりも乗り続けた方がお得です。
具体的な走行距離は、5万kmがひとつの目安になるでしょう。
車検が長く残っているケース
高いお金を払って車検を通したばかりなのに、車を買い替えてしまうのはもったいないことです。
車検がまだまだ残っている場合は、損得勘定からすれば修理して乗り続けた方がよい、ということになります。
ローンの支払いが残っているケース
今乗っている車をローンで購入した場合、まだ支払いが残っているのに車を買い替えてしまうと、のちのちの経済的負担が大きくなってしまいます。
ローンの残金を一括払いで清算できる場合はまだよいとして、そうでない場合に次の車をローンで購入してしまうと、2つのローンを抱えることになるので支払いが大変です。
一方、買い替えた方がお得なケースには何がある?
次に、愛車の修理をせずに買い替えた方がお得なケースを列記してみます。
- ・車の修理費用が高い。
- ・年式が古い
- ・走行距離が多い
- ・車検が間もなく切れる
それでは、それぞれのケースについてくわしく解説しましょう。
車の修理費用が高いケース
重要な部品が故障した場合、修理費用は数万円から高ければ10万円以上かかる場合があります。
特に、エンジンに重大な故障が発生してオーバーホールやエンジンの載せ替えが必要になった場合などは、数十万円もかかってしまうのであまり現実的な選択肢ではありません。
また、衝突事故を起こしてフレームにゆがみや曲がりが生じてしまった場合も、修理に数十万円の出費を強いられることになります。
これらのケースでは、車の修理をあきらめ買い替えてしまった方がお得かもしれません。
年式が古いケース
車の年式が古い場合は、いま起きている不具合を直したとしても、後からつぎつぎに故障が発生するかもしれません。
その都度修理代がかかることになるので、経済的な負担が大きくなってしまいます。
また、あまりにも古い車の場合は純正部品のストックがなくなっている可能性もあるので、安心して乗り続けることができません。
したがって、年式の古い車は修理をせずに買い替えた方がお得ということになるでしょう。
走行距離が多いケース
たとえ年式が新しくても、走行距離が多いと消耗品が寿命を迎えている可能性が高くなります。
消耗品にも価格の高いものがあるので、後々のことを考えると故障を機会に車を買い替えた方がお得かもしれません。
車検が間もなく切れるケース
車検に必要な費用は、安くても数万円、高級車や輸入車などは10万円から20万円くらいかかることもあります。
したがって、間もなく車検が切れる場合は買い替えも検討するべきでしょう。
車に愛着がある場合は、どちらとも言いがたい
車の修理をして乗り続けるのと買い替えるのとどちらがよいのか、一概には言い切れないケースもあります。
それは、いま乗っている車に愛着を持っているケースです。
そうしたケースでは、たとえ古くて走行距離も多く、修理費用が多額になっても修理して乗り続けたいと思うかもしれません。
一方で、故障や事故などをきっかけに愛車に見切りを付けてよいという気持ちがわき、買い替えを検討ケースもあるでしょう。
こればかりは、ユーザー自身に決めてもらうしかありません。
現時点での出費を抑えたいなら、修理に出すのがベター
これまで解説したように、車の修理をして乗り続けるのと別の車に買い替えるのとでどっちがお得なのかは、ケースバイケースです。
しかし、先のことは考えず、とにかく現時点での出費を少しでも抑えたい場合は、たとえ修理代が高く付いても今の車に乗り続けるのがベターな選択です。
新車や故障のリスクが少ない年式が新しい中古車を購入すると、軽自動車やコンパクトカーでも100万円以上の出費になってしまいます。
一方、修理費用はどんなに高くても100万円の大台には達しないケースがほとんどです。
また、古い物を大事にするという観点からも、乗り続けた方がよいでしょう。
とはいっても、故障や事故を買い替えのよい機会ととらえる人も少なくないはずです。
その場合、故障を抱えている車や事故車を買取りや下取りに出すにしても、査定額は低くなってしまいます。
しかし、まったくゼロになってしまうとは限らず、中には意外なほど高い査定値を提示してくれる買取店もあるはずです。
少しでも高く買い取ってくれる買取店を手っ取り早く探したいのなら、車の一括査定の利用をおすすめします。
手続きがとても簡単である上、動かすことができない車でも査定担当者が自宅や駐車場まで足を運んで査定をしてくれるので、大変便利です。