アイミーブ(i-MiEV)の維持費はどれくらい?価格と値引額も検証

i-MiEV 三菱自動車(MITSUBISHI)

軽乗用車で唯一のEVである三菱「アイミーブ(i-MiEV)」は魅力的な存在です。

購入を検討する場合、維持費がどれくらいかかるのか気になりますよね。

そこで、価格と値引額もふくめ、アイミーブの所有に必要な経費を検証してみました。

アイミーブは、補助金の利用で定価より安く買える

まず、アイミーブが実際にどれくらいの価格で購入できるのか、検証してみましよう。

アイミーブの定価(メーカー希望小売価格)は、廉価グレードの「M」が227万3,400円、上級グレードの「X」が262万4,400円です。

しかし、アイミーブは次世代自動車振興センターの指定する「クリーンエネルギー自動車」に該当します。

そのため、一定の条件(自家用で使用する場合は4年間保有するなど)を満たせば、「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」が支給されます

金額はグレード「M」が12万円、「X」が17万2,000円です。

つまり、実質的に「M」は215万3,400円、「X」は245万2,400円で買えるというわけです。

さらに、地方自治体によっては独自の補助金を支給しているところもあります。

一例をあげると、下記のとおりになります。

  • ・北海道札幌市  事業者30万円、市民25万円
  • ・神奈川県相模原市 一律5万円
  • ・神奈川県横須賀市 事業者20万円、市民5万円
  • ・神奈川県茅ヶ崎市 一律3万円
  • ・茨城県つくば市  一律12万円
  • ・埼玉県さいたま市 一律5万円
  • ・愛知県豊橋市  一律7万円
  • ・岡山県倉敷市  一律20万円
  • ・福岡県福岡市  一律10万円
  • ・鹿児島県鹿児島市 一律10万円

もっとも補助金の額が大きい北海道札幌市で市民がアイミーブを購入すると、次世代自動車振興センターの補助金とあわせ、37~42万2,000円の補助金を受け取れることになります。

地方自治体の補助金についてくわしく知りたい場合は、次世代自動車振興センターのホームページでご確認ください。

http://www.cev-pc.or.jp/local_supports/hokkaido.html

アイミーブの値引き額は、かなり厳しい

アイミーブを購入する際に出る補助金について解説しましたが、それに加えてディーラーから値引きが引き出せれば、さらにお財布の負担が軽くなります。

しかし、残念ながらアイミーブの値引き額は、ほとんどのケースで「ゼロ」となっています。

軽自動車はメーカーの利幅が少ないため、一般的に値引き額は渋い傾向がありますが、アイミーブにはさらに厳しい現実が待ちかまえています。

もしライバル車が存在すれば、競合させて値引きを引き出すこともできるでしょう。

しかし、軽乗用車のEVはほかに存在しませんし、日産「リーフ」はクラスが違い競合相手にならないので、実際はアイミーブの指名買いになってしまいます。

これでは、値引きを引き出せないのも無理はありません。

ただ、オプション値引き(オプション品のサービス)は5~15万円を見込めるので、そちらで頑張る手があります。

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アイミーブの維持費は、ガソリン車よりもかなり安い

次に、アイミーブを購入したあとの維持費について検証していきます。

充電にかかる電気代は、ガソリン代よりはるかに安い

アイミーブにかかる維持費の中でも、もっとも気になるのは充電にかかる電気代ではないでしょうか?

アイミーブの交流電力量消費率は、JC08モード値で110Wh/kmです。年間10,000km走行すると仮定すると、110 × 10,000/1,000 = 1,100kWhの電力を消費することになります。

充電に割安な夜間電力を利用した場合、夜間電力量は12円/kWhなので、充電にかかる1年間の電気代は12 × 1,100 = 13,200円となります。

実際の電気代は、カタログ値を基準に算出したこの金額よりも4割上がると仮定すると、13,200 × 1.4 = 18,480円になります。

ここで、ガソリンエンジン搭載の軽乗用車「三菱・eKワゴン」にかかるガソリン代と比較してみましょう。

ユーザーの報告によるeKワゴンの実燃費は、16km/L前後となっています。

レギュラーガソリンの単価を135円/L、年間走行距離10,000kmとして年間のガソリン代を計算すると、10,000/16×135=84,375円となります。

eKワゴンのガソリン代と比較すると、アイミーブの電気代は1/4以下で済むことになります。

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税額はトップレベルの安さ

アイミーブはエコカー減税とグリーン化特例の対象になっているので、課せられる税額はかなり安くなっています。

まず、本来は購入時に課せられる自動車取得税は、非課税、つまりゼロです。

また、購入時と初回車検時に課せられる自動車重量税に関しても、免税になります。

そして、毎年4月1日時点での軽乗用車の所有者に課せられる軽自動車税は、75%軽減の2,700円です。

数ある自動車の中でも、アイミーブの税額はトップレベルの安さです。

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自動車保険料は、自賠責保険に関してはほかの軽自動車と同じ

自動車保険には自賠責保険と任意保険とがありますが、自賠責保険料はほかの軽自動車と同じです。

自賠責保険料は、以下のとおりです。

  • ・1年間 15,130円
  • ・2年間 25,070円
  • ・3年間 34,820円

一方、任意保険料に関しては、保険会社やドライバーの等級によってまちまちなので、一概にいくらとはいえません。

ただ、車両保険に関しては、車両本体価格がほかの軽自動車よりも高いアイミーブは、その分高くなってしまいます。

消耗品の交換費用も安い

アイミーブは、消耗品の交換費用もきわめて安くあがります。

動力源が電気モーターであるアイミーブには、エンジンオイルやオイルエレメント、スパークプラグ、エアクリーナー、ラジエター液といったエンジン関連の消耗品が存在しません。

定期的に交換を要するのは、電装品用のバッテリーやワイパーブレードゴム、タイヤ、ブレーキパッド、ブレーキフルードくらいですが、これらの交換費用は年間に換算すると2万円ほどです。

駆動用バッテリーの交換費用も、心配なし

駆動用バッテリーは、年数が経つにつれ容量が低下していくため、いつかは交換する必要があります。

アイミーブに搭載されているリチウムイオンバッテリーは高価なので、自費で交換するとなると大変な負担になってしまいます。

しかし、三菱自動車は駆動用バッテリーに保証を付けているので、実際には心配はありません。

保証の内容は、以下のとおりです。

容量保証

初度登録後8年以内、かつ走行16万km以内で駆動用バッテリー容量の70%を下回った場合、無償で修理・交換を実施。

特別保証部品

初度登録後5年以内、かつ走行10万km以内で故障が発生した場合、無償で修理・交換を実施。

修理サポート

初度登録後5年超8年以内、かつ走行10万km以内で故障が発生した場合、一定額の負担で修理を実施。

アイミーブの価格は高いが、購入後の維持費は安い

アイミーブの価格や維持費について解説してきましたが、価格については、補助金を利用してもガソリンエンジン搭載の軽自動車より高めです。

ただ、購入したあとの維持費に関しては、ガソリン車よりもかなり安く済みます。

年間1万km走行する場合で、任意保険料を別にすれば、年間のトータルの維持費は5万円台におさまるはずです。

ただ、購入時に高くついた分を維持費で取り戻すのは、現実にはかなり難しいでしょう。

アイミーブは損得勘定で乗る車ではなく、局所的に排気ガスを出さないクリーンさや、EVならではの走行フィーリングに魅力を感じて買う車、と結論づけられます。

もし、いま乗っている車からアイミーブに買い替える場合は、三菱のディーラーに下取りに出すよりも、中古車買取店に売った方が高い査定額が付きます。

そして、一番高い査定額を付けてくれる中古車買取店を探すには、車の無料一括査定の利用がおすすめです。