よくわかる!車の保険期間通算特則とは?

自動車保険の保険期間通算特則 自動車保険の手続き

保険期間通算特則とは、いったい何を意味しているのでしょうか?

自動車保険は1年間に1度の更新が基本です。

ですが、なかには契約期間の途中で他の自動車保険に切り替えたいと考える人もいることでしょう。
しかし、途中で切り替えると「ノンフリート等級」が下がってしまうから心配…。

そんな人に役に立つのが「保険期間通算特則」なのです。

保険期間通算特則を活用すれば、等級を下げずに途中で保険を切り替えることができます。

今回は保険期間通算特則の意味や、実際の手続きについてわかりやすく解説します。

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等級の仕組みをチェックしよう

まず自動車保険の「等級」についておさらいします。
等級は、車を運転する人(契約している人)の事故のリスクに合わせて保険料を割引・割増する仕組みです。

はじめて加入する人は6等級から始まり、無事故あるいは保険を使わなければ、翌年の更新で「1等級アップ」となります。
等級は最高で20等級まで上がり続け、上がれば上がるほど割引率が高くなるのが特徴です。

項目内容
1.自動車登録番号又は車両番号ナンバープレート番号のこと
2.登録年月日/交付年月日車の新規登録、名義変更をした日
3.初度登録年月車が最初に登録された日。年式はここを見る
4.車名車のメーカー(トヨタ・ホンダなど)。車種名ではありません
5.車台番号17桁の文字列で全ての車に割り当てられた識別するための番号
6.型式車種・エンジン・駆動方式ごとに割り振られる識別番号
7.原動機の型式エンジンのタイプをあらわします
8.所有者の氏名又は名称所有者の氏名または名称です
9.所有者の住所所有している人の住所です
10.使用者の氏名又は名称所有者と使用者が違う場合に記載されます(ローン購入時など)
11.使用者の住所所有者と使用者が違う場合に記載されます(ローン購入時など)
12.使用者の本拠の位置所有者と使用者が違う場合に記載されます(ローン購入時など)
13.自動車の種別「普通」「小型」の2種類。車検時の印紙代の判別に使用されます
14.用途乗用・貨物の2種類。重量税の算出に使います
15.自家用・事業用の別自家用・事業用の2種類あり、車検、登録申請の時に使います
16.車体の形状箱型、幌(ほろ)型など車のカタチをあらわします
17.車定員車に乗ることができる最大定員数が記載されます
18.最大積載量貨物車の場合に記載。載せられる最重量が表記されます
19.車両重量車の重さです。重量税の計算に使います
20.車両総重量車両重量+(乗車定員×55キロ)+最大積載量+オプションパーツ(スペアタイヤなどのアイテム)
21.長さ車の全長。車検証明を取るときに使います
22.幅車の幅。車検証明を取るときに使います
23.高さ車の高さ。車検証明を取るときに使います
24.前前軸重タイヤの車軸にかかる重量のこと
25.前後軸重タイヤの車軸にかかる重量のこと
26.後前軸重タイヤの車軸にかかる重量のこと
27.後後軸重タイヤの車軸にかかる重量のこと
28.総排気量又は定格出力排気量が記載されます(単位:リットル)
29.燃料の種類ガソリン・軽油など燃料の種類が記載されます
30.型式指定番号メーカーが国土交通省の認可を受けた時に与えられる番号で、メーカー名・車種名・エンジングレードまでわかります
31.種別区分番号メーカーが国土交通省の認可を受けた時に与えられる番号。オプションなどがわかる
32.期間の満了する日車検の有効期限が切れる日のこと
33.備考国から認められた工場で点検をした場合などに「指定整備車」などの文言が記載される

反対に事故を起こして保険を使ってしまうと、翌年の更新で「3等級ダウン」となります。

等級は高ければ高いほうがいいので、事故は起こさないに限ります。この等級は他の保険会社に切り替えても継続することが可能。

そして、下記でくわしく説明する「保険期間通算特則」を使えば、途中で他社に切り替えても等級を継続することができます。

途中で切り替えると等級アップが遅れて損をする

自動車保険は満期日の更新で等級が上がります。
そのため、通常どおり満期日で更新をすれば何の問題もなく等級はアップします。

しかし、契約期間の途中で保険を他社に切り替えると「等級の進行が遅れる」という事態が発生するのです。
具体例で見ていきましょう。

たとえば1月1日にスタートする6等級の自動車保険に加入したとしましょう。
その保険を翌年の1月1日に更新をすれば、等級は「6→7」へアップします。
これが通常の等級の進行です。

しかし、「1月1日にスタートした保険」を同じ年の6月1日に途中で他社に切り替えたとしましょう。
前の保険は解約をすることになり、新しく6月1日に加入することになります。等級は6のままです。

そうすると、6月1日から改めて1年間6等級で過ごすことになります。7等級にアップするのは「翌年の6月1日」。
本当は翌年の1月1日で7等級になっていたのに、途中で切り替えると翌年の6月1日にならないと7等級になりません

つまり、途中で「1月1日にスタートした保険」を解約すると、等級の進行が遅れてしまい、保険料を損することになるのです。

保険期間通算特則とは?

ここで登場するのが「保険期間通算特則」です。
保険期間通算特則は、保険を途中で切り替えても等級をそのまま継続するために存在します。

さきほどの例で言うと、1月1日に6等級でスタートした自動車保険を6月1日に他社へ切り替えても、翌年の1月1日に7等級に進行します。

つまり、半年分の保険料を損することなく新しい保険に切り替えることができるわけですね。
通常の満期日と同じように等級が進行するので、保険料で損をすることがなくなるのは大きなメリットです。

ただし、すでに支払い済みの保険料は全額返金されるわけではありません。
「月払いなら日割り計算してくれるのでは?」と考えがちですが、返金はされません。

年払いの場合にも全額返金されるわけではなく、短期率という計算をした金額が返ってきます。
細かい計算は省略しますが、いずれにしても契約途中で切り替えると保険金で損をする可能性があるわけです。

安い自動車保険を見つけた!と思っても、すでに保険金を支払っているのであればトータルではマイナスになるかもしれません。
自動車保険を乗り換えても返金してもらえるの?

保険期間通算特則には条件がある

保険期間通算特則を利用するには条件があります。
それは【前の保険の解約日】と【新しい保険の始期日】を一緒にすることです。

解約日と始期日を一致させよう!

いまの保険の解約日と新しい保険の始期日を一緒にするとはどういうことでしょうか?

たとえば、以下のようなケースで考えてみましょう。

  • 【前の保険の解約日】 平成◯△年6月18日
  • 【新しい保険の始期日】 平成◯△年6月18日

保険の切り替え手続きは保険会社に頼むことになりますが、解約日と始期日が一致するように気をつけてください。
なぜなら、解約日と始期日に空白期間が生じてしまうと「無保険状態」になる恐れがあるからです。
保険の手続きが完了していないと、万が一事故を起こした時に保険金を受け取れない可能性もあります。

また、自動車保険を他社に切り替えるときには「7日以内」に済ませるようにしてください。
8日間経過してしまうと、いままでの等級がリセットされてしまうからです。

実際に契約を途中で切り替える場合には保険会社にしっかりと確認をするとともに、タイミングも十分に気をつけて下さい。

保険期間通算特則が使えないケース

保険期間通算特則が使えないケースがあります。
それは「現在の保険で事故を起こして、すでに保険を使っている」場合です。

厳密にいうと切り替えができないことはないのですが、結果的に切り替えても損をすることになるのでオススメできません。

保険を他社へ切り替えるのであれば、さまざまな保険会社を比較するようにしましょう。
保険料を安く抑えるためにも、かしこい切り替えを行いたいですね。

保険期間通算特則が使える保険会社はドコ?

さて、もし保険期間通算特則を活用したい場合にはドコの保険会社を選べばいいのでしょうか?

東京海上日動火災損保ジャパン日本興亜などは保険期間通算特則を利用できます。

そのほかの保険会社は保険期間通算特則を明確に打ち出していません。
自分が希望する保険会社で保険期間通算特則を適用できるかは、実際に問い合わせてみる必要があります。

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自動車保険の手続き
この記事を書いた人

カーライフアドバイザーとして、雑誌やWebで車に関する記事を執筆しています。毎分毎秒、車のことを考えてる車好き。現在の愛車はボルボ・V60です。憧れの車種はランドローバー「ディフェンダー」。単純に車が好きなので、”深すぎない”記事にこだわっています。千葉県在住。【くわしいプロフィール】

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