ルノーにはカジャーとキャプチャーという2つのSUVがあります。
どちらも見た目が似ているため、「どこがちがうの?」と疑問に思う人も多いと思います。
カジャーとキャプチャーの価格、性能、内外装などスペックを比較してみましょう。
カジャーのほうがキャプチャーよりも性能、価格が高い
車種名 (グレード) | カジャー (インテンス) | キャプチャー (インテンス) |
---|---|---|
全長 | 4,455 mm | 4,135 mm |
全幅 | 1,835 mm | 1,780 mm |
全高 | 1,610 mm | 1,585 mm |
ホイールベース | 2,645 mm | 2,605 mm |
車両重量 | 1,410 kg | 1,280 kg |
エンジン | 直列4気筒 DOHC16バルブ | 直列4気筒 DOHC16バルブ |
総排気量 | 1.197 L | 1.197 L |
最高出力(EEC) | 96kW(131ps) /5,500rpm | 87kW(118ps) /5,000rpm |
最大トルク(EEC) | 205N・m(20.9kgm) /2,000rpm | 205N・m(20.9kgm) /2,000rpm |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料消費率 | ー | 17.2 km/L |
価格 | 3,470,000 円 | 2,699,000 円 |
カジャーとキャプチャーを比較した結果をザックリ言うと、カジャーのほうがキャプチャーよりも性能、価格が上です。
エンジンや排気量などは共通する部分もありつつ、内外装や安全装備、そして価格差が当然ありますから、それぞれの良し悪しを比較して選ぶ必要があるでしょう。
【サイズ】
カジャーとキャプチャーは全幅、全高に大きな差はありません。大きくちがうのは全長です。
カジャーのほうが約30cmほど長いため、室内空間も当然広くなります。また、乗車定員はどちらも5名です。
サイズが大きくなれば、それに合わせて取り回しは悪くなります。もし”コンパクトSUV”が欲しいのであれば、キャプチャーを選んだほうが良いでしょう。
一方で、車内を広く使ったり、荷物をたくさん積むのであれば、カジャーがおすすめです。
【価格】カジャーは性能やインテリア質感のわりに価格が高い
カジャーはグレードが「インテンス」のみ、価格は3,470,000円です。
レザーシート(前席シートヒーター内蔵)が標準装備されています。
価格のわりには、走行性能や車内インテリアの質感が高くなく、わたしは割高に感じます。
キャプチャーのグレードによる価格差はシートの質感と性能
一方、キャプチャーは「インテンス」(2,699,000円)と「インテンス レザー」(2,799,000円)の2グレードです
インテンスレザーという名称からもわかるとおり、インテンスとインテンスレザーのちがいはレザーシートの有無です。
インテンスはファブリック(布地)シートですが、インテンスレザーはレザー(革)シートです。また、インテンスレザーのみ前席シートヒーターが装備されています。
【エンジン】カジャーとキャプチャーの大きな差はない
エンジンタイプはカジャーとキャプチャーどちらも「直列4気筒DOHC16バルブ」が搭載されていますので、ちがいはありません。
最高出力はカジャーのほうが良い数字が出ていますが、特に大きな差があるとは言えないレベルです。また、総排気量はどちらの車種も同じです。
燃費性能はカジャーは非公表、キャプチャーは17.2 km/Lです。カジャーについては10.0 km/L程度と言われています。
走行性能についてはキャプチャーにのみエクステンデッドグリップ仕様がついていて、走行する道路に応じて、以下の3つの走行モードを選ぶことができます。
- ・標準モード
- 乾燥した路面、濡れた平坦な道路など、主に舗装された道路
- ・ソフトグラウンドモード
- 砂利道や砂地、枯れ葉が積もった滑りやすい路面
- ・エキスパートモード
- 滑りやすい路面でもアクセルコントロールができるエキスパート(上級者)向けの走行モード
【外装】カジャーのほうが迫力あり。コンパクトさならキャプチャー
見た目については、カジャーもキャプチャーも非常に良く似ています。
フロントライト、リアライトともにカジャーのほうが水平基調で横に少しだけ長くなっています。
また、カジャーのほうが全高が高いので、キャプチャーよりも存在感は大きく感じられます。
キャプチャーのみ、ルーフとボディの色がちがう2トーンボディカラー仕様です。選択可能ではなく、2トーンボディカラーしかありません。
2トーンボディカラーは好き嫌いが分かれるところですから、キャプチャー購入を検討している人は要注意です。
【内装】カジャーのほうが質感は高い
さきほども説明しましたが、キャプチャーはグレードによってファブリックシートとレザーシートを選択可能です。
カジャーはレザーシートのみとなっています。
人によって感じ方に差はあると思いますが、わたしはキャプチャーとカジャーの最大のちがいはインテリアの質感にあると感じています。
そもそも、カジャーとキャプチャーはエンジンや見た目がかなり似ているので、インテリアで差をつけないと存在意義がありません。
レザーシートの質感はカジャーのほうが高く、また運転席まわりのデザインもカジャーのほうが高級感があります。ステアリングホイールの利便性もカジャーのほうが上です。
大きさと上質さならカジャー、コンパクトで安さを取るならキャプチャー
カジャーとキャプチャーのちがいを総括しておきましょう。
そもそも、カジャーとキャプチャーのエンジン性能はほとんど同じなので、それ以外のポイントでちがいを比べるしかありません。
ひとことで表すなら「大きさと上質さならカジャー、コンパクトで安さを取るならキャプチャー」です。
サイズはカジャーのほうが大きいため、迫力と車内の広さはカジャーに軍配が上がります。
一方、キャプチャーはサイズ感とデザインにかわいらしさもあるため、取り回しや手頃な価格を享受できるでしょう。
わたし個人としては、カジャーの評価は低めです。価格のわりには質感や装備が貧弱だと思います。
それであればキャプチャーのデザイン性と価格の安さを選んだほうが、トータルの満足感は高いと思います。