アクセラが「マツダ3」という名前に変わり、新型車として生まれ変わりました。
マツダの洗練されたデザインが見事に体現されていて、僕はひと目見たときから「うわ、欲しい…」と思っていました。
とはいえ、現実問題として立ちはだかるのが「予算」の問題。どんなにかっこいいマツダ3でも、結局安く買えるに越したことはありません。
さて、車を安く買うために欠かせないのが販売店での価格交渉です。
値引きを上手く引き出すには、やはりライバル車(競合車種)を引き合いに出すのが一番!というわけで、マツダ3を安く買うために知っておきたいライバル車をチェックしていきましょう。
マツダ3の内装・外装、およびスペックと価格
見た目の印象は、かっこいい。の一言につきます。「魂動デザイン」を採用してからマツダの車種はどれも洗練されてきましたが、このマツダ3はさらに磨きがかかった印象です。
フロントの切れ長なライトはいたってシンプルながら、フロントグリルとの絶妙なバランスが保たれているおかげで、非凡で研ぎ澄まされた印象を与えてくれます。
また、ルーフからリアにかけてのラインを絞ったことで、クーペのようなスタイリッシュなデザインに仕上がっているのもマツダ3の大きな特徴です。
ただ、デザインを優先したせいで後方の視認性が失われ、後席の快適性が低下していることは見逃せないポイントです。
2019年10月発売のSKYACTIV Xモデルは燃費が向上しますが、通常のガソリンモデルだと20km/Lに満たない水準です。このあたりは、いくつかのライバル車種に劣ります。
内装はとても質感が高く、無駄を削ぎ落としたインパネまわりのデザインは個人的に大好きです。グレードを上げると本革シートが選べるのもいいですね。
- 【価格】
- ガソリン車:2,181,000円〜
- 【燃費(WLTCモード)】
- ガソリン車:15.8km/L
マツダ3の競合車種①:トヨタ・カローラ スポーツ

トヨタ公式サイトより(画像はModellista)
車格や車が纏う空気感を考えると、カローラスポーツとマツダ3はなかなか互角のライバル関係と言えるかもしれません。
カローラというとおじさんが乗る車みたいなイメージが先行しがちですが、もう今のカローラースポーツにそんな印象はまったくありません。まあ、そのあたりはエクステリア(外装)をみてもらえばよくおわかりいただけると思います。
切れ味の良いブレードのようなフロントライトがかなり印象的で、好き嫌いが分かれるかもしれません。
フルモデルチェンジでデザインをかなり若者に寄せてきたうえに、CMでは菅田将暉と中条あやみを起用する本気っぷり。イメージ戦略があからさますぎる気もしますが(笑)
安全性能については歩行者および自転車検知を含めた自動ブレーキや、高速道路での運転がラクになるレーダークルーズコントロールを搭載しています。
燃費はガソリンモデルだと15km/L程度ですが、ハイブリッドモデルなら最高で30.0km/Lという数値を出しています(いずれもWLTCモード燃費)。
マツダ3は最高でも19.8km/Lですから、このあたりは、さすがトヨタという感じですかね。
- 【価格】
- ガソリン車:2,106,000円〜
- ハイブリッド車:2,419,200円〜
- 【燃費(WLTCモード)】
- ガソリン車:15.2km/L
- ハイブリッド車:25.6km/L

マツダ3の競合車種②:ホンダ・シビック
続いてのマツダ3のライバル車はホンダ・シビックです。シビックもマツダ3と同じようにハッチバックとセダンの2タイプを用意しています。
価格を比較すると、シビックのほうがベースグレードの値段は高いです。なので、マツダ3のベースグレードとそのまま比較して価格交渉するのは、少しむずかしいかもしれません。
ただ、2019年10月発売のSKYACTIV-X搭載グレードはいずれも300万円超の価格帯になるので、わりとシビックと近い価格帯になります。
シビックは日本から撤退してから北米で大ヒット。北米カーオブザイヤーを獲得するまでに至りました。
最大の特徴はデザインで、なんとも形容しがたいゴツゴツとした出っ張り感のあるラインに仕上がっています。
僕はゴツゴツした車が好みなので、シビックのデザインはかなり好きです。ただ、クセはあると思うので万人受けはしないでしょう。
安全性能については安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載していますので、おおむね欠点はありません。渋滞時でも追従するクルーズコントロールも付いています。
シビックの内装は決して悪くありません。センタコンソールのラインがキレイで、ドライバーのテンションが上がるデザインに仕上がっていると思います。

シビックの内装
ただ、マツダ3と比較すると質感は少し劣るかな。僕はマツダの無駄を削ぎ落とした内装がかなり好みなので、このあたりは好き嫌いの問題かと思います。シビックも決して悪くはありません。

マツダ3の内装(カラーは選べる)
燃費は最も優れたモデルで18.0km/L(JC08モード)と決してよくはありませんが、マツダ3のガソリン車と比べるとほぼ互角といったところでしょう。
- 【価格】
- ガソリン車:2,800,440円〜
- 【燃費(JC08モード)】
- ガソリン車:17.4km/L 〜
マツダ3の競合車種③:日産・ノート
続いては日産・ノートです。正直なところ、マツダ3とノートがど真ん中のライバル車かと問われると微妙なところです。
しかし、日産にはプレミアムコンパクトカーが存在しないため、「強いて比べるならノート」という感じになります。
とはいえ、価格交渉をする上で、ノートを引き合いに出しても決して違和感はないはずです。むしろ、ノートは売れに売れている車種(2018年の販売台数第1位)なので、十分に良い材料になるでしょう。
価格帯を合わせるのであれば、ノートのe-Powerモデルを選ぶことになります。
外観については余計なクセがなく、シンプルで万人受けするデザインかなと思います。ただ、フロントの「Vモーショングリル」を良く思わない人は多少いるかな?
気になるのは内装です。ノート、というか日産車は内装が軒並み残念なんですよね。

ノートの内装
マツダ3とノートは価格帯がちがうので、比べるのは酷といえば酷です。とはいえ、このノートの内装はさすがにないでしょう。いくらなんでも安っぽすぎます。
結局、車に乗っているときに目に入るのは内装なわけなので、どんなに外装が良くても内装がダメならアウト。
僕は車の見た目も重視しますが、それ以上に内装を大切にします。なので、個人的にノートを買うという選択肢はないですね。ちょっと辛辣かもしれませんが、それくらいこの内装は残念。
燃費や安全装備など他が良いだけに、もっと内装の質感を磨いて欲しいなと率直に思います。
- 【価格】
- e-Power:1,901,880円〜
- 【燃費(JC08モード)】
- e-Power:34 km/L 〜
マツダ3の競合車種④:スバル・インプレッサ スポーツ
スバルのハッチバック、ということで考えるとインプレッサスポーツがマツダ3のライバルになりえます。ただ、こちらもど真ん中の競合車種とは言えません。
サイズは全長がほとんど同じで、全高はインプレッサスポーツが1.48mでマツダ1.44mとわずかにインプレッサスポーツのほうが高いです。
マツダ3と比べて、リアウィンドウを絞ってないので、後方の視認性が良いのもポイントが高いですね。後方の見やすさと運転のしやすさは大きく関係してきますから。
インプレッサはデザインのクセもなく、非常に使い勝手の車種でユーティリティ性能も優れています。
内装は派手さことありませんが、黒を基調にしたシンプルな仕上がりになっています。余計な装飾を求めない人にはしっくりくるはずです。
あと、インプレッサはアイサイト搭載なので、安全性については申し分ありません。
スバルといえば予防安全(自動ブレーキ)が注目されがちですが、僕は衝突安全のなかでも歩行者への安全性が非常に魅力だと思います。
というのも、インプレッサでは「歩行者保護エアバッグ」を国内メーカーで初めて採用し全車に標準装備しているからです。

スバル公式サイトより
車の事故で怖いのが歩行者との衝突事故ですよね。最悪の場合、億単位の賠償金が発生することがあります。そうなれば、カーライフは一瞬でおしまいです。
そうならないためにも、安全性の高い車に乗っておく。そういう意味では、マツダ3よりも優れていると言えるでしょう。
- 【価格】
- 1,944,000円〜
- 【燃費(JC08モード)】
- e-Power:17.0km/L 〜
マツダ3を安く買うなら競合1〜2車種を比較すべし
販売店から大きい値引きを得るためには「他の車も考えてまして…」というやり方が一番確実で、効果が高いです。
マツダ3が本命なのであれば、ここで紹介したいずれかの車種を実際に見に行き、見積書まで作成してもらえるとベストでしょう。
マツダ3を買うか、他の車種にするか迷っているのであれば一石二鳥です。他の車種と比べることで、マツダ3のメリットとデメリットがはっきりします。
競合車種は多ければ多いに越したことはありません。ただ、何台も比較するとなると、いろんなディーラーに行って話を聞いて面倒な思いをするのは確実ですよね。
なので、少なくとも「マツダ3」+「もう一台」の合計2車種を比較するようにしましょう。余力があれば2台、3台と比較を増やしておけばOKです。
マツダ3の値引き額は10万円〜20万円が目安
実際に値引き額は販売店の方針や、個々人の価格交渉によって変わってくるので、明確な金額はハッキリわかりません。
ただ、現状のマツダ3は競合車種にくらべてかなり優位な立場にあるので、大きな値引きは厳しいのが現実でしょう。
最低でも10万円の値引き額が得られれば良しとして、競合車種を引き合いに出しながら20万円まで値引きしてもらえればベストといえるでしょう。
結局、値引き交渉は競合車種を上手くチラつかせるのが一番効果的なので、やはりライバル車のチェックはしっかり行っておいたほうがいいです。

価格交渉以外にも「購入予算」を増やす方法がある
マツダ3は200万円台で買える車ですが、できれば高いグレードにしたり、好きなオプションを付けたいですよね?
僕だったら、レザー仕様のグレードが欲しいですね。いや、そうなると価格が高くなるからけっこう予算がないと厳しいな…。
言うまでもないですが、車を買うときは予算が豊富なほうが車選びが楽しいし、満足度も高くなります。
ここではライバル車を使った価格交渉についてお伝えしてきましたが、じつはそれ以外にも予算をアップさせる方法があります。
それは、いま乗っている車を高く売ることです。
車の買い替えだと下取りをするのが一般的ですが、下取りだと他の業者と価格を比べられないので、下取り額は伸びません。
しかし、車買取店を比較して車を手放すようにすれば、最高額がわかります。結果的に、あたらしく買う車の購入予算を増やすことができるのです。
僕が車を買い替えるときは、必ず2〜3社の査定額を比較するようにしています。実際にそれで30万円以上高く売れた経験もあるからです。
僕もマツダ3についてはけっこう本気で検討しているので、いま乗っている車を査定に出してみてどれくらいの予算を確保できるかプランを練ってみようと思ってます。
Comments