僕は車を売るときの「いくらになるかな…」という不安感がとても苦手です。
査定額が低いときでも、「もう少し高くなりますか?」なんて交渉する度胸もないので、本当にしんどいイベントなんですよね…。
だから、ネットで車を売れたらどれだけいいか。そんなことを前から考えていたんですが、ついにメルカリが大きな一歩を踏み出しました。
なんと車検証のQRコード読むだけで車種名や車の情報が自動で入力される出品サービスをスタートさせたのです。
メルカリで不要品を手放してる僕にとってはかなりの朗報。ただ、くわしく調べてみたら意外とデメリットも多かったので注意が必要です。
メルカリなら車を買ったあとの保証がつく
メルカリでは2016年から車の売買ができるようになっていたんですが、利用者からは
「もっと出品を簡単にして欲しい」
「陸送や名義変更手続きを代行して欲しい」
「購入後の保証サービスがあるといい」
といった声が多かったようなんですよね。そこで、メルカリは実際にその声に応える形で、車に特化したサービスを導入しました。
- ① 車検証のQRコードをスマホで読み取るだけで出品できる
- ② 車の輸送会社と提携。陸送や名義変更手続きを頼める
- ③ 購入後3ヶ月間のアフターサービス(条件あり)
① 車検証のQRコードをスマホで読み取るだけで出品できる
メルカリを使ったことがある人はわかると思うんですが、出品ってけっこう面倒なんですよね。最近でこそ、本とかはバーコードをカメラで読み取るだけで情報が自動入力されるようになってラクになりましたが、それ以外の商品は自分で紹介文とか写真を撮らないといけません。
車の出品ともなると、さらに大変だったんですよね。だって、車検証に書いてある内容を自分で入力しなきゃいけなかったわけですから。
その入力の手間を車検証のQRコードが解決してくれるというわけです。
メルカリの情報を知るまで気づかなかったんですが、いまの車検証って下のところにQRコードがあるんですよね。
それをスマホのカメラで読み取れば、メルカリに自動で車種などの情報が入力されるという仕組みなわけです。これはラクすぎる…。
② 車の輸送会社と提携。陸送や名義変更手続きを頼める
メルカリは個人売買ですから、正直トラブルが怖いんですよね。
僕はこれまで不要品をいろいろ売ってきて、「商品の説明文とちがう」といって相手から商品を送り返されるというトラブルに遭ったことがあります。
これが車ともなると、ますますトラブルが多そうな予感がしますよね。
車の個人売買トラブルで多いのが「車の名義変更が行われない」というものなんです。
車を買った人は自分で名義変更を行うのが基本なんですが、これを怠る人がたまにいるんですよね。そうなると、交通違反や自動車税などが旧所有者に降りかかる可能性があります。
こうした「名義変更のトラブルがいやだからメルカリは使わない」という人は多かったと思います。僕もそうでした。
でも、メルカリの新サービスでは車の名義変更にかかる事務手続きを代行してもらうことができます。
③ 購入後3ヶ月間のアフターサービス(条件あり)
車を個人売買するとき、その車が本当に問題ないか?ってわからないですよね。
特にネット経由で買うとなると、実車を見ることができません。不調や車のキズを自分の目で確かめることができないのはツライです。
実際に買ったあとに「車が動かない!」なんてことになったら最悪ですよね。
そういった不具合があったとき、「メルカリあんしん自動車保証」に加入していれば安心です。メルカリ公式サイトには以下のような説明があります。
本保証対象の自動車を購入したお客さまは、「メルカリ」での取引完了後、90日間「走る・曲がる・止まる」に関わる自動車修理を無料で受けることができます。
90日間という制限はあるものの、メルカリで買った車が故障したときには無償で修理をしてもらうことができます。
ただし、この保証を受けるには以下の条件を満たす必要があります。
- ・国産車である
- ・年式が10年以内である
- ・走行距離が10万km以内である
- ・車検証が有効期限内である
- ・出品者による車両の動作チェック済みである
うーむ。年式10年以内とか走行距離10万kmいないというのは理解できるんですが、「国産車である」という条件はいただけないですね。これはつまり、メルセデス・ベンツやBMWなどは対象外ということですから。
僕はボルボに乗っているので、「メルカリあんしん自動車保証」は適用できないということになります…。
「そんなのいらないよ」って思う人もいるかもしれませんが、「メルカリあんしん自動車保証」の対象になっていると、こんな感じでバッジが表示されるんですよね。
これがあるかないかで、パッとみたときの印象がだいぶ違います。
車を買う人の食いつきというか安心感がだいぶ変わってくるかなと。やっぱり保証がついてたほうが買い手はつきやすいはずなので。
だから、自分が売る側になったときのことを考えても、やはり安心保証は適用できたほうが良いわけです。
デメリット:陸送や名義変更手続きは、自分で申し込みが必要

株式会社ゼロの公式サイトより
メルカリで車を売った場合、売り手と買い手が合意すれば直接車を引き渡すこともできます。
ただ、遠方だと大変だし、名義変更の手続も心配ですよね。
だからメルカリでは陸送や名義変更の代行を推奨しています。
なおメルカリでは、輸送の代行と同時に名義変更の手続きも代行してもらえる「輸送+名義変更サービス」のご利用を推奨しております。代行サービスをご利用いただくことで、手間なくあんしんに取引をすることができます。
僕はこのサービスを知って「これは助かる!」と思ったんですが、欠点がありました。
それは、メルカリのアプリ内ではサービスの申込みができないことです。つまり、陸送や名義変更の手続きは別途、他の会社に自分で依頼しなければいけません。
陸送や名義変更の事務手続きを代行してくれるのは、以下の2社です。
- ・株式会社ゼロ
・東西海運株式会社
このいずれかの会社に自分で申し込みをしなければいけません。
まあ、それだけならまだいいんですが、車の情報(車検証に書いてある内容)を申し込みのときに自分で入力しなければいけません。
いやいや、せっかくメルカリで車検証のQRコードの自動入力に対応したのに、結局面倒な入力が必要なのかよ…。
どうせやるなら、メルカリのサービス内でワンストップで済むような仕組みに変えて欲しいですね。
メルカリで陸送を頼むと料金はいくらかかるのか?
実際にメルカリで車を売って陸送を頼むといくらかかるのかを計算してみました。
今回は株式会社ゼロという陸送会社の簡易見積りで計算しています。
僕は千葉県に住んでいるので、スタート地は千葉県に設定しました。各エリアへの料金はざっくりこんな感じです。
- 【千葉県 → 東京都】
- 料金:27,000円
- お届け日数:5~6日
- 【千葉県 → 福岡県】
- 料金:87,480円
- お届け日数:7~9日
さすがに遠方になると10万円近い陸送費がかかることがわかります。自分で運転して届けちゃえば費用を浮かせることはできますが、千葉県から福岡県までの自走はなかなかツライ…。
ちなみに、この料金には名義変更の代行費用は含まれてません。なので、名義変更までお願いするとなると、諸費用だけで10万円を超える可能性は十分あります。
メルカリで高く売れても、意外と手残りは少ないかも…
メルカリで車検証のQRコード出品ができると聞いてテンションが上ったものの、少し掘り下げてみると欠点も目立ちました。
あらためて確認すると、僕が感じたメルカリで車を売るデメリットはこんな感じです。
- ・輸入車は保証を適用できない(買い手がつきにくくなる)
- ・陸送、名義変更の申込みが面倒(他の会社に依頼する必要がある)
- ・陸送費および名義変更費用が意外と高い
メルカリで個人売買をすると車を高く売れたり、安く買えたりといったメリットがあるのは事実です。
でも、陸送費とか名義変更費用を考えると、メルカリで高く売れても結局トントンなんじゃないかと思ったりします。
それだったら、いさぎよく車買取店に査定してもらったほうが手間も少ないし、余計な費用もかからなくて済むよなぁと思っちゃいますよね。
ネットの一括査定を使えばかんたんに車買取店の比較ができるので、メルカリで手間をかけて売るよりもラクに、高く売却できるかもしれませんね。
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