自動車保険を決める前に知っておきたいのが、保険会社ごとの評判です。
三井ダイレクト損保は「MS&ADインシュアランスグループ」という、国内最大手の損害保険会社グループに属する自動車保険。
三井ダイレクト損保の評判・口コミ、自動車保険の補償内容や特徴について見ていきましょう。
三井ダイレクト損保の基本補償とは?
自動車保険を選ぶ上で、もっとも重要なのが「基本補償」です。
特に対人事故・対物事故は損害賠償金が高額になることもあるので、しっかりと選ぶべきです。
三井ダイレクト損保の基本補償は大きく3つに分けられます。
- ・対人賠償保険
- ・対物賠償保険
- ・他車運転特約
自動車保険の基本的な補償としては、ほかの他の損害保険会社と大きなちがいはありません。
対人賠償保険とは?
対人賠償保険とは、事故相手(人)のケガや死亡を補償する保険です。
補償金額はすべての契約で「無制限」となります。
対人事故は、損害賠償金が「億単位」になることも少なくありません。
ですから、無制限で契約しておくのがおすすめです。
三井ダイレクト損保は全プランで無制限が自動でセットされるので安心できます。
対物賠償保険とは?
対物賠償保険とは、事故によって相手の「モノ」を壊したときに使える補償です。
対物賠償保険については無制限以外にも「2000万円超」「1000万円超2000万円まで」といった、細かい補償を決めることができます。
対物賠償も無制限が理想ですが、三井ダイレクト損保では加入者の90.4%が「無制限」を選んでいます。
保険料を安くしたい人は金額を個別に設定することも可能です。
他車運転特約とは?
自分の車ではない(友人の車)を運転しても補償が受けられる「他車運転特約」。
これが三井ダイレクト損保では自動でセットされます。
三井ダイレクトの車両保険にはどんなタイプがある?
自分の車のキズやヘコミ、その他の故障を修理するときに費用を補償してくれるのが車両保険です。
三井ダイレクト損保の車両保険は以下の2パターンから選ぶことができます。
- ・一般タイプ
- ・限定タイプ
三井ダイレクト損保では車両保険を以上の2つのタイプからしか選べません。
他社では「一般タイプ」「車対車+A」「車対車」といった3つから選べる自動車保険があります。
そのため、車両保険で細かく補償を決めたい人にとって三井ダイレクト損保は不都合といえるでしょう。
評価が分かれる1つのポイントともいえます。
さて、それでは2つの車両保険についてくわしく見ていきましょう。
一般タイプってなに?
一般タイプは盗難、イタズラ、当て逃げなど、車の修理にかかわるあらゆる補償をフルカバーしてくれます。
補償される範囲が広いので、万が一のときにでも安心ですが、保険料はそのぶん高くなります。
保険会社によって呼び方がちがっていて「一般条件」という名称だったりします。
呼び方はちがいますが、基本的な仕組みはどの自動車保険でも同じです。
限定タイプってなに?
限定タイプは当て逃げや単独事故などが補償されませんが、そのぶん保険料を安くすることができます。
一般タイプよりは補償される範囲がせまくなりますが、保険料は安くなります。
「保険料を節約したいけど、車両保険をつけたい」という人は、限定タイプがオススメです。
車両保険のちがいについて、くわしくは【車両保険の「一般条件」と「車対車」のちがいとは?】をごらんください。
車両保険の特約に注意しよう!
1つ気になるのは、車両保険の特約としてセットできる「事故付随費用補償特約」です。
事故付随費用補償特約とは、事故や故障などによって自力で走れなくなった場合に「宿泊費用」や「交通費用」を補償する特約のこと。
三井ダイレクト損保では、自分で特約を付けないとこうした補償が受けられないのが気になります。
この特約は他社の自動車保険ではロードサービスに自動でセットされていることがあるからです。
1社だけ見るのではなく、保険を選ぶときは他社の見積もりを比較するようにしましょう。
三井ダイレクト損保の特約。評判は?
特約とは、基本的な補償のほかに「自分で自由にカスタマイズできる補償」のことです。
三井ダイレクト損保の特約について見ていきましょう。
- ・ファミリー傷害特約
- ・弁護士費用補償特約
- ・原付特約
- ・年齢条件と運転範囲に関する特約
ファミリー傷害特約は家族がケガで入院・通院した場合に保険金が受け取れます。
車以外のケガでも補償されるので、家族への補償を充実させたい人にはオススメです。
そのほかの特約については、他社と大きなちがいはありません。
三井ダイレクト損保のロードサービス。評判は?
続いては事故や故障のときの対応について見ていきましょう。
三井ダイレクト損保のロードサービスは以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
拠点数 | 全国約3,200ヶ所 |
修理工場 | 全国約1,500ヶ所 |
レッカーサービス | 指定する修理工場までは距離の制限なく無料 |
修理急行サービス | 無料(キー閉じ込み、バッテリー上がり、パンク、脱輪、ガス欠など) |
自宅急行サービス | 無料(キー閉じ込み、バッテリー上がり、パンク、脱輪、ガス欠など) |
事故時宿泊・運搬サービス | 車両保険の特約で補償 |
ガス欠時補給サービス | 継続契約の場合のみ10Lまで無料 |
事故24時間受け付け | 24時間365日、年中無休 |
携帯フリーダイヤル | ◯ |
休日事故処理業務 | ◯ |
ロードサービスの拠点数や修理工場がほかのダイレクト型自動車保険にくらべると充実しています。
それ以外はサービス内容に制限があるのが気になりますが、大きく劣っている点はありません。
ただし、さきほど説明したように事故時の宿泊・運搬サービスを受けるには車両保険の特約が必要です。
自分で細かくチェックする必要があるので、やや不便な点があるのは否定できません。
三井ダイレクト損保の評判・口コミは?
保険を契約するときに気になるのが、やはり実際に利用している人の口コミです。
三井ダイレクト損保を契約している人は、どんな評価をしているのでしょうか?
実際にあがっている評価や口コミをチェックしていきましょう。
- ・契約手続きがカンタン。保険料も安い(50代女性)
- ・大手損害保険会社の系列なので安心感がある(60代男性)
- ・ロードサービスが迅速で良かった(30代男性)
- ・電話対応が横柄で不愉快だった(30代女性)
- ・事故への対応に時間がかかり質が低い(20代男性)
- ・コールセンターにつながらず、事故時に不安があった(40代女性)
三井ダイレクト損保は保険料の安さには定評があるようで、保険料に対しての高評価がよく見受けられます。
一方で、コールセンターや担当者の対応の悪さも多く聞かれます。
あくまでも担当者レベルの評価ですが、契約者にとっては悩ましいところです。
加入の決定打となる口コミはほぼ見られませんが、悪評も見られません。
評価としては平均点といったところでしょう。
保険料は安い?高い?
三井ダイレクト損保の保険料については、ほかのダイレクト型自動車保険と大きな差はありません。
ただ、三井ダイレクト損保は割引サービスが充実しています。
- ・インターネット割引
- ・保険証券不発行割引
- ・ご紹介割引
- ・セカンドカー割引
- ・新車割引
- ・ECO割引
- ・新規複数割引
これだけ割引サービスが充実している保険会社は、ほかでもあまり見られません。
インターネット割引は契約条件に応じて最大で1万円割引になります。
それ以外としては「ご紹介割引」「ECO割引」が特徴的です。
エコカーに乗る人の割合は増えてきていますので「ECO割引」は大きな節約につながります。
割引額は決して大きくありませんが、組み合わせることで確実に保険料を安くできるところが評判です。
ダイレクト型自動車保険のなかでは、三井ダイレクト損保は有力な選択肢の1つといえます。
他社とも比較しながら、少しでも安い自動車保険を見つけましょう。