新車を買うという経験は人生のなかでもそう多くはありません。
ですから、「手続きの流れや必要書類がわからない!」という人も多いでしょう。
今回は新車を購入するときの手続きや流れ、さらには必要な書類についてすべて解説します。
新車を購入するまでのおおまかな流れ
まずは新車購入までの全体の流れをチェックしておきましょう。
- 1. 欲しい車種やグレードを決める
- 2. ディーラー(販売店)で説明を受ける
- 3. 見積書をもらい、下取り・値引き交渉
- 4. 納車
1. 欲しい車種やグレードを決める
まずはあなたが欲しい車種やグレードを決めましょう。どんな車を選ぶか、その選び方は人それぞれです。
いきなり残念な話になってしまいますが、自分の要望をすべて兼ね備えた車はほぼ確実に見つかりません。
安い価格を重視すれば、乗り心地や安全性能はあきらめなければならないかもしれません。デザインを重視すれば、室内の広さを犠牲にしなければならないかもしれません。
このように、何かを得ようと思えば、他の何かをあきらめる必要が出てくるのが車選びです。
なかには「これこそ自分が欲しい車だ!完璧!」というケースもあるでしょうが、基本的には自分の最優先事項を決めて、そこから車種を絞っていくという選び方をおすすめします。
自分の生活を考えて、ピッタリの車を選ぶ
大切なことは「あなたが何を最も重視するか?」です。
走行距離が多い人は燃費を重視すべきでしょうし、週末にしか乗らない人はデザインや個性を重視してもいいかもしれません。
車選びはライフスタイルと直結しますから、あなた自身が日々どんな生活を送っているかを考えることも、新車を購入するときには大切です。
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車種を選ぶとき、参考になるもの
自分の欲しい車種を選ぶとき、何かしらカタログとなるようなものが必要です。
わたしがおすすめしたい車選びの参考にしたいメディアは以下の3つです。
- ・メーカーの公式サイ(トヨタ、日産、ホンダなど)
- ・クルマ雑誌(ベストカー、カートップなど)
- ・ネット記事(カーグラフィック、MOBYなど)
まず大前提として、欲しい車種が見つかったらメーカーの公式サイトは必ずチェックしておきましょう。そこで価格帯やグレードを調べて、自分の欲しいオプションや予算を決めておくことをおすすめします。
クルマ雑誌やネット記事は、プロのライターさんが新車に乗った感想などを書いています。良いところだけでなく、その車の悪いところも書いてくれているので、メーカーの公式サイトだけではわからない部分が明らかになります。
2. ディーラー(販売店)で説明を受ける
欲しい車種やグレードがある程度決まったら、近くのディーラーに行ってみましょう。
ちなみに、ディーラーの購入相談はインターネットから事前に予約ができます。いきなりアポなしで訪問するよりは、予約しておいたほうが安心です。営業マンも準備ができますし、予約しておいたほうが丁寧な対応が期待できるからです。繁忙期でなくても事前に予約しておくことをおすすめします。
さて、ディーラーで商談をするときに注意したいポイントが3つあります。
- 1. 事前に車種やグレードは絞っておく
- 2. 初回に見積書をもらう
- 3. ライバル車の存在を匂わせる
1. 事前に車種やグレードは絞っておく
ディーラーに行って、最初から「どの車種がおすすめですか?」という”イチからのスタート”はおすすめしません。
営業マンからすれば「欲しい車種ぐらい絞ってこいよ」という話ですし、値引き交渉やオプションについて細かい説明を受ける時間が少なくなってしまいます。
よほど時間が余っている人なら別ですが、「ディーラーに行けるのは週末だけ」という人は、自分の欲しい車種やグレードを事前に決めておきましょう。
2. 初回に見積書をもらう
営業マンにもよりますが、基本的には初回の商談ではおおまかな説明を受けて終わりになります。
しかし、次回以降の交渉や話をわかりやすくするためにも、1回目の商談で見積書を作成してもらうことをおすすめします。
手元に見積書があれば、次回までに「この費用を安くできないだろうか?」「予算あるから、オプションをもっと付けたいな」という検討ができます。
2回目の商談でより深い話ができるので、見積書の作成は確実にお願いしましょう。
3. ライバル車の存在を匂わせる
営業マンとしては「自分のところで買う気マンマン」のお客さんより、「他社の◯◯と迷ってるんです」というお客さんのほうが一生懸命になります。
当然、他のメーカーにお客さんを奪われたくないですからね。
ですから、あなたの欲しい車種が1台に絞れたとしても、他社メーカーのライバル車もチェックしておくことをおすすめします。
ライバル車があれば、競合として競わせることができるので、値引き交渉が有利になることがあるからです。
3. 下取り・値引き交渉
商談を大詰めになってきた段階で、値引き交渉を行いましょう。また、いま乗っている車があるなら”下取り価格”も査定してもらってください。
値引き交渉をするときには、さきほど説明した「ライバル車」の存在がカギになります。
ライバル車は同じ価格帯でなくても、問題ありません。いかに迷っているかを伝えることで、営業マンの心理を値引きに向かわせることができます。
また、下取りについては車買取業者の査定額を提示することで、下取り額がアップする可能性もあります。事前にインターネットの一括査定などで、愛車の買取相場をチェックしておきましょう。
新車購入に必要な書類は?
新車購入までの流れをチェックしたところで、つぎは「必要書類」をチェックしておきましょう。
基本的にはディーラー担当者に教えてもらえば問題ありませんが、自分でも知っておいたほうが安心です。
新車購入に欠かせない書類は以下のとおり。
- ・実印
- ・印鑑証明書
- ・車庫証明書
- ・委任状
実印と印鑑証明書は「委任状」に捺印・添付するために使います。
車庫証明書は「ちゃんと駐車スペースを確保してますよ」という証明のために必要で、自分で警察署に申請してもOK。ディーラに任せることもできます。
そして委任状とは、「車の登録手続きを販売店にお願いします」という約束を交わすための書類です。
実印を持ってない人は役所に登録しにいかなければいけません。
【印鑑を買う(すでに持ってるのでもOK) → 役所で印鑑登録(300円) → 印鑑証明書発行(300円)】
すでに実印登録が済んでいる人は、印鑑証明書の発行だけでOK。車庫証明書は販売店に頼んでしまったほうがラクです。委任状も販売店が用意してくれます。
車の売却、下取りがある人は別途書類が必要
新車を買うだけなら上記の書類で手続き上は問題ありませんが、もし下取りや車買取店に売却するのであれば追加で下記の書類が必要です。
- 1.自動車検査証
- 2.印鑑登録証明書(発行後1ヶ月以内のもの×2通)
- 3.自賠責保険証明書
- 4.自動車納税証明書
- 5.実印
- 6.代金の振込口座がわかるもの(通帳のコピーなど)
- 7.リサイクル券(預託済みの場合
これだけ見ると「集めるの大変そう…」と思うかもしれませんが、じつはほとんどの書類は車のダッシュボードに入ってるはずです。
新車を購入を少しでもお得にする方法
新車購入の流れは以上になります。必要書類について、販売店の人に教えてもらえるので覚える必要はありません。
あなた自身が自分で発行しなければいけないのは印鑑証明書だけ。これは印鑑証明書カードがあればコンビニでも発行できます。
新車購入で一番注意したいのは、愛車をいくらで手放すか?ということです。いま乗っている車が高く売れれば、新車の購入予算を増やすことができます。
車の下取り価格、買取価格はお店によってバラツキがあるので、最高額で売却できるお店をさがしましょう。