車を購入する場合、やはりコスパ(費用対効果)を優先して選びたいところですよね。
今回は、コスパの良い車の選び方について解説するとともに、具体的なおすすめ車種を選んでみました。
コスパの良い車の条件とは?
まずはじめに、コスパの良い車の条件をあげてみましょう。
- ・価格が安い
- ・必要な装備がひととおり付いている
- ・十分な居住性と走行性能を持っている
- ・燃費が良い
価格の安さはやはり正義
まず、なんといっても価格が安いことが重要なポイントです。
いくらトータルバランスの優れた車でも、価格が高ければコスパが良いとはいえなくなってしまいます。
ここでいう価格の安さとは、1円でも安い方が良いという意味ではなく(それを求めると軽自動車しか選択肢がなくなってしまいます)、同じクラスの中で相対的に安いという意味です。
ボディタイプでいうと、ミニバンやSUVよりも車体が小さい分材料費がかからず、価格をおさえられるハッチバック車やセダンが有利になります。
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必要な装備がひととおり付いている
また、価格が安い代わりに装備が貧弱なのでは、コスパは決して良くありません。
豪華な装備は必要ありませんが、実用上あった方が便利な装備がひととおり付いていることが望まれます。
たとえば衝突被害軽減ブレーキなどは、いまの時代には必須の装備です。
十分な居住性と走行性能を持っている
そして、特にファミリーカーとして使う場合は、狭さを感じない程度の居住性は必要です。
性能面では、特別速い車である必要はありませんが、日常ユースで不自由を感じない程度の動力性能は欲しいところです。
また、乗り心地や操縦安定性が水準以下だと「安かろう悪かろう」の車になってしまうので、その面でも水準を超えていることが必須条件になります。
燃費が良ければ維持費が安くなる
そして、買ったあとでお金がかかるような車はコスパの良い車とはいいがたいので、燃費が良いことも外せない条件になります。
こうした観点から、「軽自動車」「コンパクトカー(ハッチバック)」「セダン」の3つのカテゴリーでコスパの良い車を選んだので、次からの項目でくわしく解説します。
軽自動車でコスパの良い車は、ダイハツ「ミライース」
まず、軽自動車でコスパの良い車として、ダイハツ「ミライース」がおすすめです。
軽自動車といえば、トールワゴンやスーパートールワゴンが全盛になっています。しかし、ミライースにはコスパを良くするポイントがあります。
ミライースは製造コストが安いのでコスパが良い
背の高い軽自動車はミニバンなどと同じ理屈で、ボディサイズが大きいので材料費(車を作るのにかかる費用)がかさみます。
また、重い上屋をささえる足回りもしっかり作る必要があるので、どうしても価格は高めになってしまいます。
その点で、ミライースやスズキ「アルト」のような背の低いハッチバック車は、製造コストがおさえられる分価格も安くなるメリットがあります。
価格は、ミライースが84万2,400円~133万9,200円、アルトが84万7,800円~124万5,240円で、最近の軽自動車としては安価な設定になっています。
性能も十分、スペースはまずまずだが燃費が最高
また、両モデルともに走る・曲がる・止まるの基本性能がしっかりしていて、決して安かろう悪かろうの車になっていません。
居住性に関しても、頭上の空間はさすがにトールワゴンほどタップリしていませんが、後席の足元のスペースは見劣りしません。
また、JC08モード燃費もミライースが32.2~35.2km/L、アルトが25.2~37.0km/Lと優秀です。
ミライースは安全支援システムが充実している
2台は甲乙つけがたいのですが、ミライースを選んだ最大の理由が安全運転支援システムの性能の差です。
アルトに採用されている「レーダーブレーキサポート」は、約30km/h以下の速度域でしか働かないうえ、歩行者を検知できません。
一方、ミライースに採用されている「スマートアシストⅢ」は、対車両の場合は約80km/hまで、対歩行者の場合は約50km/hまで対応するなど、性能がはるかに優れています。
さらに、アルトには付かない車線逸脱警報機能が備わるなど、機能面でも充実しています。
こうした安全性能の差から、ミライースをコスパの良い軽自動車ナンバーワンに選びました。
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コンパクトカー(ハッチバック)でコスパの良い車は、スズキ「スイフト」
次に、コンパクトカーでコスパの良い車には、スズキ「スイフト」を選びました。
スイフトは、走る・曲がる・止まるの基本性能が国産コンパクトカーの中でトップレベルにあります。
また、JC08モード燃費も22.8~32.0km/Lという軽自動車に迫る数値を実現しています。
室内は特に広い方ではありませんが、ファミリーカーとして不満のない広さは確保されています。
快適装備面では、全車に運転席シートヒーターが標準装備されますが、このクラスでは珍しいことです。
また、先進安全運転支援システムが付く「セーフティパッケージ装着車」の設定があるなど、安全性能にも抜かりがありません。
価格は134万3,520円~202万9,320円で、同じ1.2Lクラスの日産「ノート」の139万9,680円~240万840円よりも割安で、お買い得感があります。
セダンでコスパの良い車は、スバル「インプレッサG4」
続いて、セダンでコスパの良い車には、スバル「インプレッサ」を選びました。
インプレッサの良さは、まず乗り心地や操縦安定性といった車としての基本がしっかりしている点にあります。
エンジンは特にパワフルではありませんが、扱いやすさやスムーズさの面では申し分ありません。
また、4WD車に採用されている「アクティブトルクスプリットAWD」の性能も優秀で、雪国に住むユーザーにとって強い味方になってくれることでしょう。
JC08モード燃費は16.0~18.2km/Lで、1.6~2Lクラスのセダンとして決して悪い数値ではありません。
居住性に関しては、後席のスペースなどは一回り大きい車種に匹敵するゆとりがあります。
そして、インプレッサG4をおすすめする最大のポイントが、安全装備が充実していることです。
全車に標準装備される安全運転支援システム「アイサイト」は、非常に性能が高く、JNCAPの予防安全性能アセスメントでは最高評価の「ASV++」を獲得しています。
さらに、サイドエアバッグ+カーテンエアバッグや運転席ニーエアバッグが全車に標準装備されるなど、安全対策は万全です。
衝突安全テストであるJNCAPの自動車アセスメントでは、総合評価で208点満点中の199.7点という高得点を獲得しています。
価格は194万4,000円~261万3,600円となっていますが、国内外でもっとも安全な車のひとつがこの値段で買えるのは、バーゲンプライス以外のなにものでもありません。
コスパの良い車ベストワンは、スバル「インプレッサG4」!
コスパの良い車として選んだダイハツ「ミライース」、スズキ「スイフト」、スバル「インプレッサG4」は、いずれも自信をもっておすすめできる車種ばかりです。
この3台の中から、クラスや価格帯の違いを度外視してベストワンを選ぶとすれば、際立った安全性能を持つインプレッサG4です。
200万円弱~という価格で絶大な安全性を買えると思えば、これほどコスパの良い車はないでしょう。
もし、いま乗っている車から今回選んだコスパの良い車に乗り換える場合は、ディーラーに下取りに出すと査定額が低いため、損をしてしまいます。
せっかくコスパ重視で車を選ぶなら、車の売却もコスパを大切にしたいですよね。
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コスパの良い車を選ぶと同時に、車の売却もコスパ重視で決めたいですね。