こんにちは、アユムです。
中古車は年式と走行距離でおおよその価格が決まってきます。
中古車を選ぶときのポイントはいくつかありますが、将来のことを考えると「年式」と「走行距離」にはこだわりたいところ。
中古車えらびは「年式が古いけど、走行距離が少ない車」と「年式は新しいけど、走行距離が多い車」の2パターンに分けることができます。
今回はそれぞれのメリット・デメリットを紹介し、中古車選びのコツを見ていきましょう。
【結論】年式が古いけど走行距離が少ない車が良い(※例外あり)
最初に結論からお伝えすると、中古車は年式が古いけど走行距離が少ない車のほうがおすすめです。
車の寿命は走行距離で決まる部分が大きいため、多少年式が古かったとしても走行距離が少なければまだ現役でバリバリ走ることができるからです。
とはいえ、走行距離が少なくて古い車のすべてを手放しでおすすめするわけではありません。
年式が古いということは、それだけ車の装備が古いということを意味します。
ですから、今となっては当たり前の技術が搭載されていない可能性もあるため、買ってみたけど不満だらけという事態になりかねません。
たとえば、ここ数年で自動ブレーキ搭載車が増えてきましたが、古い車を買うとまったく付いていないか、付いていたとしても性能が悪すぎて機能を果たさないこともあります。
このあたりは、あなたが車にどんな装備を求めるか?にもよりますが、年式が古くて走行距離が少ないからといって飛びつくのは危険です。
必ず、どんな装備が付いているのか?故障の不安はないか?など、中古車販売店でのチェックは忘れずに行いましょう。
中古車の価格はどうやって決まるの?
中古車を購入するまえに知っておきたいのが「中古車価格の決まり方」です。
新車にくらべて、価格の決まり方が不透明なので、知らずに中古車を購入すると損をすることになりかねません。
事前に知っておくことでお得に車を選べるようになりますよ。
さて、中古車の価格はおもに以下の項目によって決まります。
- ・走行距離
- ・年式
- ・修復歴(事故歴)
- ・市場の相場
価格は走行距離で決まる部分が大きい
中古車の価格で、もっとも大きな影響を与えるのが「走行距離」です。
どれくらいの走行距離であればお得なのか?というのは、車の状態によって変わってきます。
一般的に言われているのは「1年間で1万km」です。
たとえば、10年前の年式の中古車であれば、10万kmというのが相場ということになります。
そして、日本国内では10万kmを超えると中古車としての価値は「ほぼゼロ」と言われています。
最近は車の寿命が伸びてきたので、この目安で語るのはナンセンスと言われていますが、いまでも10万km神話は根強く残っています。
走行距離が多くても希少な車種であれば価格は下がりませんが、広く出回っている車は走行距離の多さに合わせて価格が下がります。
あくまでも目安ですが、中古車であれば3万キロ程度なら問題なく走れます。5万キロを超えてくると故障が起きるリスクが高まります(もちろん、メンテンナンス状況にもよるけど)。
ちなみに僕がいま乗っているボルボV60は中古車で買いましたが、走行距離は2万7000kmでした。故障もなく、最高の状態です。

年式は新しいほうが良い

出典:Jeep公式サイト
年式はその車が「初めて登録された日」をいいます。
これは車検証に記載されている「初度登録年月」のこと。
つまり、「年式=はじめて新車登録された年月日」です。
年式は「◯年落ち」という表現をすることがあります。
これは「車がはじめて新車登録された年」から何年経過しているかを表すものです。
たとえば、2010年式の車が5年経過すると「5年落ち」と呼ばれます。
年式は毎年1月1日に、すべての車が等しく1歳年をとります。
つまり、年式は1月1日に更新されるということも覚えておきましょう。
同モデル・同グレードでも年式(価格)に違いが
注意が必要なのは、同モデル同グレードでも登録年月によって年式が変わることがあるということです。
たとえば2019年に発売されたモデルでも、2019年に登録された新車と2020年に登録された新車では同モデルなのに年式に差が生まれます。
新しいほうを買いたいと思って年式が新しい中古車を選ぶと、年式が新しいという理由だけで値段が高くつく可能性もあるのでご注意を。
修復歴にはご用心
修復歴(事故歴)は、車が事故を起こして部品の交換が修復された履歴のことをいいます。
中古車は修復歴があると価格が下がりますのでお買い得ではあるのですが、故障するリスクが高いのでおすすめはできません。
事故車は安いですが、なるべく購入しないのがベストですね。
「事故車ゼロ」を掲げる中古車販売店が良い
ただし、最近は事故車を売るメリットが減ってきたので(故障しやすいから)、事故車を扱わないお店も増えてきました。
「事故車ゼロ」を掲げる中古車販売店を選んだほうが、下手な失敗を防ぐことができるのでおすすめ。
なお、修復歴のチェック方法については以下の記事でくわしく解説しています。

市場の人気・不人気で相場は動く
車には時代によって人気・不人気の車種があります。
人気があれば中古車価格が上がりますし、人気がなければ値崩れが激しくなります。
たとえば、ここ数年でSUV人気が異常なほど盛り上がり、メーカー各社が新型モデルを続々と投入しました。
こういった動きがあると、以前は不人気だったSUVも、風潮によって多少は高く売れやすくなったりするわけです。
安く買える中古車のメリット・デメリット
もし中古車を安く買いたければ、人気のないモデルを狙いましょう。
年式が新しくて走行距離が少ない車で、なおかつ安い中古車が見つけやすくなります。
もちろん、人気がなくとも自分が気に入った車を選ぶようにしましょう。
ただし、次に車を買い替えるときのリセールバリューが大きく下がる覚悟はしておかなければいけません。
先の得をとるか、後に得をとるかの問題で悩ましいですが、心理的には車を安く買う(先に得を取る)ほうがお得感は感じられるはずです。

年式が古いけど、走行距離が少ない車のメリットは?
年式が古くても、走行距離が少ない中古車はハッキリ言って「買い」です。
車の損耗具合はほとんど「走行距離」によって決まってきます。
よほど管理状態が悪くなければ、年式の古さはそこまで気にする必要がありません。
ですから、お得な中古車を選びたいのであれば「年式が古いけど、走行距離が少ない車」は有力な選択肢です。
走行距離が少なければ、中古車であっても長く乗ることもできます。
トータルコストを考えても、お買い得な車と言えるでしょう。
年式が古いと安全装備に不安も
年式が古く、走行距離が少ない車はお得です。しかし、1つだけ注意点があります。
それは、最初に説明したとおり新しい技術を搭載していない可能性が高いということです。
特に気にしたいのが自動ブレーキシステムです。
最近はトヨタ・セーフティセンス、Honda SENSINGなどの安全装備がかなり広まってきています。
自動ブレーキがない車を選ぶと事故リスクが高まるため、年式の古い中古車を買うこと自体がリスクになりえます。
内装や装備品が古い場合も多い
また、年式が古いとカーナビやオーディオが最新のものになっていないので不便を感じることも考えられます。
装備品・消耗品であれば交換することで対応可能ですが、走行性能については年式が古いとやや物足りなさを感じることがあるでしょう。
いまの車には当たり前に装備されている機能が使えない可能性があります。
年式が古い車のデメリットでもあるので、購入前に十分検討しましょう。
年式が新しいけど、走行距離が多い車のメリットは?
ここまでは年式が古いけど、走行距離が少ない車について見てきました。
ここからは「年式が新しいけど、走行距離が多い車」について見ていきましょう。
年式があたらしい車は、最新の技術を利用できるメリットがあります。
ですから、安全性能や走行性能については年式があたらしいと満足感が高いでしょう。
年式を重要視する人は、わりと早い段階で買い替える(1年〜2年)イメージで購入すると良いでしょう。
年式が新しくても、故障リスクは高め
走行距離が多ければ、故障するリスクは高くなります。
年式があたらしいので耐久性が高まっていることは間違いありませんが、走行距離の過多によって修理する必要性は発生します。
安く買えたとしても、修理費用が高くついてしまえば意味がないですから、中古車のメンテンナンス状況には十分に気を配りましょう。
できれば中古車販売店独自のアフターサービス(保証)が受けられるとベストです。

中古車を安く購入する方法
基本的には「年式が古いけど、走行距離が少ない車」をオススメします。
しかし、車種によっては価格が下がっておらず、費用負担が大きい場合もあります。
そのときに知っておきたいのが、いま乗っている車の下取りです。
愛車を高く買取してもらえれば、欲しいと思っている車の1つ上のグレードを購入できる可能性があります。
中古車販売店でそのまま下取りするよりは、一括査定を使って複数の買取店から見積もりを出してもらうことで、査定額がアップします。
そうすれば愛車の適正な査定額がわかります。なにより、車の購入予算が増えるのは嬉しいですよね。
まずは一括査定は試してみて、愛車の査定額をチェックしてみましょう。