アウトドア車といえば、大型のワゴン車やSUVが主流でした。
しかし、最近はアウトドアでも十分に使える軽自動車が増えています。
僕もよくアウトドアに出かけてバーベキューに出かけるんですが、やはり荷物が多いのでそれなりに大きな荷室がないと困るのをすごく実感しています。
荷室の大きさと走破性を兼ね備えたおすすめの軽自動車がありますので、ぜひ紹介させてください。
アウトドア向きの軽自動車の条件とは?

出典:スズキ公式サイト
アウトドアに向いている軽自動車をさがす前に、アウトドア車に欠かせない条件を知っておく必要があります。
どういった車がアウトドアには必要なのでしょうか?
- ・荷物がたくさん積める
- ・人が多く乗っても快適である
- ・長い距離でもガソリン代が安くすむ
- ・悪路走破性が高い
- ・シートが撥水加工(汚れにくい)
荷物がたくさん積める

出典:スズキ公式サイト
アウトドア向きの軽自動車を語る上で、荷室スペースは欠かすことができません。
荷室に限らず、車内空間が広いことも重要な要素です。
アウトドアの種類はさまざまですが、バーベキューやスポーツを楽しむのであれば荷物はどうしても多くなります。
たとえば、
- ・バーベキューコンロ
- ・テントやタープ
- ・折りたたみ自転車
- ・スキーやスノーボード
- ・サーフボード
ザッと挙げただけでも、これだけの道具があります。
もちろんすべてを積むことはないでしょうが、大量の荷物に対応できるのはアウトドア向き軽自動車に必須の条件といえるでしょう。
軽自動車は基本的にコンパクトなものが多いので、しっかりと選ばないとアウトドアには不便になってしまいます。
最近は軽ハイトワゴンと呼ばれる天井が高いタイプの軽自動車も増えていますので、選択肢は広がっています。
また、室内のスペースが大きければ車中泊をすることも可能です。

人が多く乗っても快適である
「荷物がたくさん積めればそれでOK」というわけではありません。荷物が積めても、乗る人が快適に過ごせなければ楽しいアウトドア気分も半減しちゃいますよね。
つまり、「荷物がたくさん積めて人が多く乗っても快適な車」というのが理想なわけです。
一見すると矛盾するような話ですが、じつはそうとも言い切れません。なぜなら、シートアレンジが豊富な車種であれば、荷室容量と乗員の居住性は両立できるからです。
シートアレンジといっても車種によって違いがありますが、僕が個人的に欲しいと思うシートアレンジは「フルフラット」です。
つまり、後部座席や助手席を倒すことができると、荷物の積み方のバリエーションがアップします。
車中泊のことまで考えると、フルフラットにアレンジできる軽自動車というのはかなり重要なポイントといえるでしょう。

長い距離でもガソリン代が安くすむ
キャンプ場まではほとんどが長距離ドライブになるでしょうから、アウトドアは長い距離を走ることが多くなります。そのときにどうしても気になるのがやはり燃費性能です。
普通車のSUVや4WDは基本的に燃費がいいとはいえません。アウトドア向きの車はどうしても車体重量が重くなるため、仕方ないともいえます。
アウトドア車の代名詞ともいえるトヨタのランドクルーザーはリッターわずか4km前後。さらにハイオク車となるため、ガソリン代は高額です(ただし、ガソリンタンクは100L程度と大容量)。
その点、軽自動車は燃費性能が非常に優れています。アウトドア向きの軽自動車であれば、ほとんどの車種で燃費を気にすることはないでしょう。
軽自動車は20km/L以上の車種がほとんどなので、燃費の面では車選びには困ることも少ないです。

悪路走破性が高い車
アウトドアですから、オフロードはつきものです。
また、山道を通ることが多くなりますから坂道でも力強い走りをしてくれる車が望まれます。
冬のスポーツを楽しむのであれば、雪道でも安全な車を選びたいところ。スノボやスキーは自分のアイテムで楽しみたいですよね。
車の地上最低高(ロードクリアランス)も重要です。地上最低高が低いと、ちょっとした悪路でも思うように車が動かなくなってしまいます。
こういった悪路を考えると、やはり走破性の高い4WDの車(四輪駆動)が必要になってきます。
アウトドアを重視するなら、駆動方式は四輪駆動が必須です。四駆であれば、坂道や雪道でも安全に走行できるでしょう。
たとえば「ぬかるみ」にハマってしまうと、前輪駆動・後輪駆動(2WD)では抜け出せない可能性大です。
軽自動車はどうしてもエンジンのパワーに不安が残りますから、各社が発売している「ターボタイプ」を選ぶと安心です。
軽自動車でも4WDを選ぶこともできる車種は多いので、カタログでチェックしておきましょう。

シートが撥水(防汚)加工

出典:ホンダ公式サイト
サーフィンやスノーボードに限らず、キャンプなどアウトドアでは水に濡れることが多いですよね。
きちんと道具をキレイにして車内に積み込めればいいですが、場合によっては時間や手間をかけられないことがあるでしょう。
そういったときに座席が撥水加工になっていると非常に便利です。
サーフボードやキャンプ用品を、気にせずに積み込めるのはアウトドアにおいては助かります。
たとえばキャンプで雨が降ってしまい、テントが濡れてしまった場合。わざわざ折りたたんでしまうのは大変ですが、撥水シートなら容赦なく積み込めちゃいます。
水で濡れてしまっても、サッと拭き取れば済みますからね。
軽自動車でも車内のシートを選ぶことができますし、撥水タイプのシートも増えています。
ただし、撥水加工など「防汚シート」はおおむね乗り心地が良くありません。このあたりは乗り心地と利便性のバランスを考える必要があるでしょう。
アウトドアにおすすめの軽自動車① ハスラー

出典:スズキ公式サイト
いま売れに売れている軽自動車がスズキ「ハスラー」です。
これまでスズキのアウトドア向きの軽自動車といえば「ジムニー」でしたが、ハスラーは大衆向けSUV軽自動車というあらたな売れ筋を確立しました。
キュートな見た目とはちがい、走りはアウトドア志向。4WDの力強い走りは、外遊びの強い味方です。
乗ってみるとわかりますが、室内空間が非常に広いので、荷物をたくさん積むことができます。
外からの見た目以上に天井が高く、開放感があります。
燃費もJC08モード燃費で29.2km/Lと申し分ありません。
ちなみに、ハスラーにデザインが似た車種で「クロスビー」という車もあります。こちらは普通車ですが、排気量が多くて車内も広いです。
「ハスラーのデザインが気に入ったけど、もう少し大きいほうが良い」という人は、クロスビーという選択肢もおぼえておきましょう。

- ハスラー
- 新車価格:1,078,200〜1,717,200円
- 燃費:29.2km/L
アウトドアにおすすめの軽自動車② ウェイク

出典:ダイハツ公式サイト
あらゆるアウトドア向けの条件を満たしているのがダイハツ「ウェイク」です。
室内空間は圧倒的な広さを誇り、キャンプ用品であればゆうに4人分が詰め込めます。
外部からの専門家に意見を聞き、登山用品やアウトドアメーカー、プロのサーファーなどからの意見も取り入れてつくった車なので、つくりは申し分ありません。
フルフラットシートを活かした車中泊はもちろん、自転車(折りたたみでないタイプ)をも積める車です。
価格は135万~187万3,800円と高めですが、燃費性能や使い勝手を考えると十分に検討する価値のある車です。
ただし、安全性能や快適装備など、トータルの出来栄えを考えると、このあと紹介するN-BOXのほうが優れています。
- 新車価格:1,350,000~1,873,800円
- 燃費:25.4km/L

アウトドアにおすすめの軽自動車③ N-BOX

出典:ホンダ公式サイト
燃費性能、走行性能、運転のしやすさ、室内空間、どれをとっても十分すぎるのがホンダ「N BOX」です。
N BOXとN BOX Customという2種類のデザインに分かれています。どちらも性能に大きなちがいはありません。
軽自動車トップレベルのエンジンは、ホンダのレース技術が感じられるハイパワーを実現。
坂道でも十分な力強さがあるので、アウトドアでも安心です。
荷室の開口部が非常に広いので、荷物の出し入れもスムーズ。
外装や内装もさまざまなバリエーションから選べるので、車にこだわりたい人にもオススメです。
JC08モード燃費で24.0km/Lと十分な燃費性能を誇ります。
アウトドアに活用するのであれば、FF(前輪駆動)よりも4WDモデルを選んだほうが良いでしょう。

出典:ホンダ公式サイト
安全性能については、Honda SENSINGを全車標準装備しています。これは、自動ブレーキや誤発進抑制など主要な安全装備がひととおり付いているものです。
これまでも軽自動車に安全装備が付いていることはありましたが、全車標準装備したのはN-BOXが初めてです。そして、その安全性も高いため、十分実用に耐える仕様となっています。
現状、軽自動車というジャンルにおいてはN-BOXが一人勝ちの状態です。
- 新車価格:1,385,640~1,809,400円
- 燃費:25.6〜27.0km/L

アウトドアにおすすめの軽自動車④ ジムニー

出典:スズキ公式サイト
軽自動車のなかで、もっとも本格的なアウトドア車とも言えるのがジムニーです。
走行中に2WDから4WDの切り替えを、手元のスイッチで簡単にできる「ドライブアクション4×4」を搭載しています。
悪路のときは4WDで、街乗りでは2WDというふうに使い分けることが可能です。
2018年に4代目新型モデルとなり、自動ブレーキやクルーズコントロールなどの先進技術も装備されています。
室内のインテリアは非常にシンプルで最低限といった感じですが、そこに”粋”を感じられる車種でもありますね。
フルモデルチェンジで四角いゴツゴツしたデザインに生まれ変わってくれたのが僕はとても嬉しかったです。こういう車が増えてほしいなあ。
あと、ジムニーはカスタム仕様が豊富なので、車をいじりたいアウトドア好きにはぴったりかもしれません。
▷ 【カスタム自在】ジムニーのコンプリートカー専門店おすすめ7選
JC08モード燃費で14.8km/Lと、まずまずの燃費性能です。ちなみにATだけでなく、MT(マニュアル車)を選ぶこともできます。
ひとつ残念なのは、衝突安全性が低いことです。また、自動ブレーキ性能も低く、歩行者に対しての回避能力は低いと言わざるを得ません。
- 新車価格:1,458,000〜1,841,400円
- 燃費:13.2〜16.2km/L

アウトドアにおすすめの軽自動車⑤ アクティバ

出典:ダイハツ公式サイト
スズキ・ハスラーを強くライバル視した外観で、個性的なデザインです。
ハンドルに付いたスイッチでパワーモードスイッチのON-OFF切り替えができるので、道の状態に合わせた走行を楽しむことができます。
シートアレンジのバリエーションは良いのですが、後席がフラットにならないのでやや使いづらい印象です。
さきほど説明したように、アクティバはハスラーと真っ向からぶつかるライバル車なので、比較して検討したほうが良いでしょう。
価格と燃費を考えると、わたしはハスラーのほうが”買い”かな、と思います。
- 新車価格:1,220,400〜1,647,000円
- 燃費:30.0 km/L
アウトドア向けの軽自動車はライトユースが増えている
こうしてアウトドア向けの車種を見てみると、軽自動車としての気軽さを持ちながら、走破性を意識した車が増えています。
以前までの軽自動車といえば、「安くて手軽で走りはイマイチ」というのが常識でした。
しかし、ハスラーの登場でSUVを意識した軽自動車が多く登場します。
ここで紹介した本格的なアウトドア向けは、唯一スズキ・ジムニーだけです。
選び方としては、アウトドアを中心に車を使うのであればジムニーやパジェロミニ(現在は中古車のみ)などのSUVタイプ軽自動車を選んだほうが安心です。
一方で、普段は街乗り(アスファルト中心)で使うのであれば、ハスラーやN-BOXなどの車種で十分です。
あなたがどのくらいアウトドアやレジャーで車を使うのかが、車選びの1つの基準になるでしょう。
アウトドア向きの軽自動車をお得に安く購入する方法
いざアウトドア向きの軽自動車を買うことに決めたなら、まずは資金計画を立てましょう。
用意できる予算によっては、購入できる軽自動車も変わってくるからです。
そのためには、いま乗っている車がどれくらいで売れるか?をチェックしておくことが重要。
あなたが乗っている車が高く売れれば、軽自動車の購入予算もグッと上がります。
また、資金に余裕があればアウトドアに向いたオプションを付けることも可能です。
複数の買取店に見積もりを出してもらうと、最高額で買い取ってくれるお店がスグに見つかりますよ。
まずはネットの無料一括査定を活用して、あなたの車がいくらになるかチェックしてみましょう。