車検って僕にとっては憂鬱なイベントなんですが、皆さんはどうでしょうか?
憂鬱な理由は、単純でして「お金がかかるから」です。
なかには車検を受けるのを忘れてしまって、車検切れになってしまった人もいると思います(実際、けっこう多い気がする)。
じつは、愛車の車検が切れたしまった場合でもそのまま売却することができます。車検切れの車を高く売るコツについて見ていきましょう。
車検切れでも車が売れる理由
結論から言うと、車検が切れている車でも買取業者は買い取ってくれます。
極端な話ですが、10年近く倉庫で眠っているような車でも売ることが可能です。
どうしてそのような車でも売ることができるのでしょうか?
それは、以下の3つの理由があるからです。
- ① 海外への販売ルートがある
- ② 部品としての価値がある
- ③ 買取店によって必要とする車がちがう
① 海外への販売ルートがあるから
車検切れの車が売れるのは、「海外への販売ルート」があるからです。つまり、業者が買い取った車を海外へ売りに出すということ。
日本は豊かな国ですから、走行距離が10万kmを超えると車は寿命と言われています。
しかし、東南アジア諸国では10万kmぐらいでは廃車にしません。むしろまだまだ乗れる車として重宝されます。
アジアだけでなく、アフリカにも輸出されています。
たとえば、アフリカのソマリアという国では、走る車の大半が日本車で、普通車だけでなくトラックやバスなども使われているというから驚きです(日本で使われていた幼稚園のバスが走っていることも)。
このように、日本車は頑丈なので海外の人にも人気があります。
たとえば、あなたの車検が切れた10万kmオーバーの車であっても、まだまだ活躍できる余地はあるということです。
国内では売れない車でも、外国では高く売れる。これを知っておくだけで、車検切れの車の価値が大きく変わってきますよね。

② 部品をリサイクルする価値がある
2つ目の理由は「車体のリサイクル価値」があります。
車検が切れており、もはや動きそうもない車であっても車体の部品は使える可能性があります。
一体、どんな部品がリサイクルされるのでしょうか?
- ・タイヤ、ホイール
- ・オーディオ
- ・ターボ
- ・モーター
- ・ステアリング
- ・フレーム
- ・サスペンション
- … etc
車はあらゆる部品が組み立てられて作られていますから、どこか1つが致命的なダメージを負っていても、他の部品はまだまだ現役で使えることが多いんです。
ですからむやみに廃車にしようとすると、本当は高く売れたはずの車であっても、反対に廃車扱いとなり処分費用を取られてしまいます。
そういった事態をなくすためにも、まずは車検切れの車であっても買取業者の査定を受けることが欠かせません。
買取店で少しでも値段がつけば、処分費用で赤字を出す必要がなくなりますからね。

③ 査定業者によって買取基準がちがう
車を買い取る査定業者は日本に数多く存在します。
そういった業者はどのような基準で車を買取っているかご存じですか?国が定めた査定基準を守って買取をしているのでしょうか?
いいえ、じつは車の買取というのは査定業者が独自で決めています。
ですから、A社では値段が付かなかったのに、B社では20万円で買い取ってもらえたというケースが頻繁に起こるのです。つまり、業者によって査定基準が異なります。
これは車検切れの車でも同じです。
走行距離の浅い車しか買い取らない業者もあれば、車検が切れて動かない車の価値をしっかりと評価してくれる買取業者も存在します。
あなたが売るべきは、後者の「車検切れの車を評価してくれる業者」です。
そのためには、できるだけ複数の査定業者に見積もりをとってもらうことが欠かせません。
1つのお店で値段がつかなくても、ほかのお店では値段がつく。
これは車検切れの車に限らず、多くの車に起こっていることです。

車検切れの車はそのまま!車検を受るのは損です

車検証
いざ車を売ろうとしようすると、「車検を受けてから査定に出したほうがいいのでは?」と思われるかもしれません。
結論を言うと、車検は受けないで査定に出すべきです。なぜなら、車検にかけた費用は買取価格に反映されないからです。赤字になります。
たとえば10万円の価値がある車検切れの車に、10万円の車検費用をかけたとしましょう。合計で20万円です。
この車を買取業者が20万円で買い取ってくれるかというと、20万円になることはほぼありません。
どうして車検費用は買取額に反映されないのでしょうか?
その理由は、買取業者は提携工場で安く車検を受けることができるからです。
つまり、車検が切れている車を買取っても、査定業者は十分に利益を得ることができます。
車検が切れていても、そのまま査定に出しましょう。
車検代を出すと赤字にしかならないので、そのまま出すのがオススメです。

査定の前にしておくべき3つのポイント
車を売るまでに、ちょっとした手間をかけて準備しておくと買取価格がアップします。
どんなことをしておけばいいのでしょうか?
- ① 洗車、清掃をしておく
- ② 点検の記録簿、整備記録を用意する
- ③ 必要書類を用意する
① 洗車・清掃をしておこう
まずは洗車と清掃をしておくことをオススメします。
車検が切れている車であっても見た目がキレイであれば査定士の印象が大きく変わります。
わかりやすく言えば「車検切れの車には見えない!」と思わせることが大切。
とくに、車検切れの車はマイナス査定を探られることが多くなります。車がキレイだと、マイナスポイントの印象も薄れます。
一見すると「そんなカンタンなことで査定が変わるの?」と思われるかもしれません。
査定をするのも人間です。心理的な印象を良くしておくことは、非常に重要なのです。

② 点検簿・整備記録を用意しよう
点検記録や整備手帳などを手元に準備しておきましょう。
車の状態を客観的に知るためにも重要です。これがあると査定がスムーズに進みますし、車が持っている価値をしっかり伝えることができます。
車検が切れている車の場合、公道を走らせることができません。
いまどのような状態なのかをしっかり見極めるには、いままで整備がどのように行われてきたかが大きな参考になるのです。
車の状態をきちんと伝えるためにも、しっかり準備しておきたいですね。
ちなみに、整備記録などは車検証と一緒に保管されていることが多いはずです。車のダッシュボードのなかをチェックしておきましょう。
もし整備記録などが見つからない場合でも問題ありません。担当者にその旨を正直に伝えましょう。
③ 必要書類を用意しよう
査定のときに必要な書類は車検証、自賠責保険証、納税証明書の3つがあれば問題ありません(最悪、車検証だけあればとりあえずはOK)。
そのあとには印鑑証明書などが必要になりますが、買取店のアドバイスに従えば手続きはスムーズにすすみます。
もし本人以外の第三者の車を代理で売る場合には、委任状などが必要です。

車検が切れていても査定を受けてみよう
車の買取業者には大きく分けて3つのタイプがあります。
それは「廃車買取り専門店」、「下取りディーラー」、「買取業者」です。
一体、どこに査定してもらうのが1番いいのでしょうか?
車検が切れた車を査定してもらうときには、まず「買取業者」に依頼するのがおすすめです。
さきほど説明しましたが、車の査定基準は業者によって異なります。
ですから、複数の買取業者に見積もりをとってもらうことで最高額を知ることができます。
あなたがすべきことと言えば、最高額を出してくれた買取業者に車を売るだけ。高く売れる可能性が十分にありますから、一括査定に出すことをオススメします。
ちなみに、車検が切れている車でも査定を受けることができます。なぜなら、一括査定は「無料の出張査定」をしてくれるからです。
あなたが指定した場所に買取店の人が来てくれるので、公道を走れなくても問題ありません。
まずはあなたの車がいくらになるか、気軽に見積もりを出してみましょう。