意外と知られていないのが「セカンドカー割引」。
2台以上の車を持っている人は保険料がお得になる割引です。
自動車保険は各社が割引サービスを提供しています。
特に、保険料が高い人にとってはありがたいサービスですね。
もし、車を複数台持っている場合には「セカンドカー割引」を適用することが可能です。
気になるのはその適用範囲です。別居している場合でもセカンドカー割引は適用されるのでしょうか?
セカンドカー割引を使うための条件とは?
セカンドカー割引はどんな車であっても適用されるわけではありません。
適用されるための条件を、ソニー損保のセカンドカー割引を例にとってみましょう。
条件1
もともと持っている車(1台目)が11等級以上であること。
2台目の車が初めての保険契約であること。
条件2
契約車両(1台目)と他の車(2台目)が以下の「用途車種」であること。
- ・自家用普通乗用車
- ・自家用小型乗用車
- ・自家用軽四輪乗用車
- ・自家用小型貨物車
- ・自家用軽四輪貨物車
- ・自家用普通貨物車
- ・特殊用途自動車(キャンピングカー)
条件3
1台目、2台目とも所有者が「個人」であること。
ローン会社などの「法人」が所有者の場合には、車検証の「使用者」を所有者とみなします。
条件4
2台目(今回の契約車両)の「所有者」が以下のいずれかであること。
- ・1台目と同じ記名被保険者(A)
- ・Aの配偶者(B)
- ・AまたはBの同居の親族
- ・他の車の所有者
条件5
2台目の記名被保険者が以下のいずれかであること。
- ・1台目と同じ記名被保険者(A)
- ・Aの配偶者(B)
- ・AまたはBの同居の親族
以上がセカンドカー割引を適用するために必要な条件となります。
これらの条件は3台目であっても同じです。
保険会社によって条件にちがいがあるので、契約のときには確認が必要です。
条件が多いのでやや複雑に感じるかもしれません。
こうして見るとセカンドカー割引を適用させるには「同居している」というのが条件になっていることがわかります。
上のなかでいうと条件5が同居の要件にあたります。つまり、別居している場合には割引が適用されません。
もし、近いうちに引っ越しなどをする予定があるのでしたら、別居する前にセカンドカー割引で契約することをオススメします。
そうすれば、その後に別居したとしても保険は継続することが可能です。
セカンドカー割引のメリットは?
セカンドカー割引を適用すると、いったいどれくらい割引になるのでしょうか?
自動車保険は初めて契約すると本来はノンフリート等級が「6等級」からスタートします。
等級 | 割引の度合い |
---|---|
20等級 | 割安(最高) |
19等級 | |
18等級 | |
17等級 | |
16等級 | |
15等級 | |
14等級 | |
13等級 | |
12等級 | |
11等級 | |
10等級 | |
9等級 | |
8等級 | |
7等級 | ↑ |
6等級 | 新規で加入すると6等級からスタート |
5等級 | ↓ |
4等級 | |
3等級 | |
2等級 | |
1等級 | 割高(最低) |
これはどんな自動車保険でも同じで、無事故で次の更新を迎えると等級が1つアップします。
反対に1年間でなんらかの事故を起こして保険を使うと3等級ダウンです。
等級は上がるほど保険料が安くなるのが特徴です。
さて、セカンドカー割引についてですが、セカンドカー割引で2台目をはじめて契約すると「7等級」からスタートできます。
本来は、普通に契約をすると2台目も6等級からのスタートです。
しかし、セカンドカー割引を使うといきなり7等級からスタートできるので、保険料の割引率が高くなります。
ですから、たとえば親がすでに加入している自動車保険に子どもを追加するときに有効です。
子どもは等級が低く、割引率が低いのでお得に自動車保険に加入することができます。
どこの保険会社でセカンドカー割引を利用できる?
自動車保険のセカンドカー割引は基本的にどの保険会社でも利用することができます。
ここでは代表的な保険会社をいくつか紹介します。
セカンドカー割引の制度の仕組みは同じです。しかし、保険料は保険会社によって大きく変わってきます。
ですから、もしセカンドカー割引を使いたいと考えている人は各保険会社の割引制度をよく検討する必要があります。
ある保険会社では使えないけど、別の保険会社ではセカンドカー割引が使えるといったケースがあるからです。
セカンドカー割引を有効に活用するためにも、できるだけ複数の保険会社をくらべることをオススメします。
まずは気軽に自動車保険の見積もりをとってみましょう。