モデルチェンジがあると、旧型の中古車は値下がりします。
車の購入を考えている人にとって、「価格」はかなりの重要項目です。
どんなに欲しい車であっても、できることなら安く買いたいですよね。
そこで今回は中古車のモデルチェンジに焦点を合わせて、「モデルチェンジ後に中古車がどれくらい値下がりするのか?」について考えてみたいと思います。
マイナーチェンジモデルとフルモデルチェンジのちがい
そもそもモデルチェンジには2パターンあります。
- ・マイナーチェンジモデル
- ・フルモデルチェンジ
マイナーチェンジモデルは「ちょっとした改良」
マイナーチェンジモデルはフルモデルチェンジするまでに行われるサイクル的な小規模な仕様変更のことをいいます。
具体的にはバンパーやフロントグリルの改良などが上げられます。
小規模な変更なので見た目ではわからない場合も多く、あくまでも「ちょっとした改良」と考えるといいでしょう。
2〜3年でマイナーチェンジが行われることが多いですが、なかには1年という短い期間で変わることもあります。
売れ筋の車種で、さらに勢いをつけたい場合などに小さな改良を加えるのです。
マイナーチェンジだけでもWEBや雑誌などのメディアで取り上げてもらえるので、宣伝効果も期待できます。
フルモデルチェンジは「全面改良」
一方のフルモデルチェンジは「全面改良」を意味していて、車の見た目から性能までを大幅に刷新します。
日本ではだいたい4年〜6年でフルモデルチェンジが行われるのが一般的です。
ただし、なかにはスズキ「ジムニー」のように10年以上もモデルチェンジが行われない車種もあります。
車の見た目だけでフルモデルチェンジと判断できることがほとんどで、中には同じ車とは思えないフルモデルチェンジもあります。
少し前の例になりますが、たとえば日産のキューブなどがわかりやすいでしょう。新型と旧型では見た目に大きなちがいがあります。
モデルチェンジ後には旧型モデルの中古車は値下がりが期待できますが、マイナーチェンジかフルモデルチェンジかによって値下がり率も変わってきます。
やはりフルモデルチェンジが行われたあとのほうが、旧型の中古車は値下がりも大きくなります。
フルモデルチェンジのタイミングで中古車を買い替えるのはむずかしいかもしれませんが、タイミングが合えばぜひとも検討したいところです。
たとえば、モデルチェンジがすでに予定されていることがわかっているなら、その発売日まで旧型モデルの購入は待ったほうが賢明です。
一方で、型落ちを値引いてもらって旧型の新車を安く買うという方法もあります。

モデルチェンジでどれくらい値段が下がるの?
さて、本題のモデルチェンジによる値下がり額について解説していきましょう。
結論から言うと、モデルチェンジによる中古車の値下がり率に明確な決まりはありません。
おおよその目安として10〜30%の値下がりと考えておきましょう。
身も蓋もない話になってしまいますが、モデルチェンジとひとくちに言っても車種によって人気・不人気があるので、一律に値下がり額を推し量ることはできないのです。
しかし、新しいモデルが発表されれば、誰であっても新モデルを欲しいと考えるので、旧モデルの中古車は確実に値下がりします。
そのため、もし仮にいま狙っている中古車があるのであれば、モデルチェンジまで待つというのも賢い選択です。
モデルチェンジの情報を得るのにおすすめのメディア
モデルチェンジのあとに、旧型の中古車が値下がりするのはほぼ確実です。
ということは、車を買う前にモデルチェンジの情報をチェックしておき、タイミングを図ることで安い中古車を買えるということになります。
では、そのモデルチェンジの情報はどうやって得ればいいでしょうか?ここではおすすめの方法およびメディアをご紹介します。
- ① 「車種名 + 新型」でネット検索する
- ② ネットの自動車ニュースをチェックする
- ③ 車雑誌をチェックする
- ④ 各自動車メーカーの公式サイトをチェックする
①「車種名 + 新型」でネット検索する
まず1つ目は、「車種名 新型」というキーワードでネット検索する方法です。誰でも気軽に調べられますね。
たとえば、スズキ・ハスラーの新型情報を知りたいなら「ハスラー 新型」あるいは「ハスラー モデルチェンジ」と調べてみます。
車の新型情報というのは、どのメディアも好んで取り上げる題材なので、大小問わずいろいろな情報が出てくるはずです。
新型情報がまだ出回っていない段階だと「予想CG」があるだけの不確かな情報が多くなる点にだけ注意しましょう。
新型の情報はわりとリークに近い感じで出回るので、この段階では確定的な内容ではありません。
新型の情報が確実になって、発売日が近くなってくるとメーカーの公式サイトでも専用ページが作られることがあります。
僕の経験だと、メディアが取り上げる新型の発売情報はわりと合っていることが多いので、欲しい車種の新型情報があった場合は「いつ発売されるのか?」を中心にチェックしておきましょう。
② ネットの自動車ニュースをチェックする
「車種名 新型」で検索するのもいいですが、車が好きな人は日頃からアプリやネット記事でチェックしておくのがおすすめです。
ツイッターやFacebookで車ニュースのアカウントをフォローするのもいいですし、最近はスマホアプリでも車ニュース専用のアプリがリリースされています。
日頃から車のニュースをキャッチしておくと、車選びの選択肢が広がりますし、情報量が増えるので車の購入が有利になったりと良いことづくめです。
③ 車雑誌をチェックする
僕が個人的におすすめなのは、車雑誌をチェックしておくことです。車雑誌は車の良いところだけでなく、悪いところも辛口で書いてあるので、本当の評価を知るのにはうってつけです。
特に「カートップ」や「ベストカー」はよく読んでます。あまりむずかしいことも書いてないですし、車にくわしくない人でも読める内容ですので参考になります。
モデルチェンジの情報が入ると大々的に紹介されますし、他のメディアでは取り上げてないような詳しい情報もゲットできるのでおすすめです。

④ 各自動車メーカーの公式サイトをチェックする
「確定的で確実な情報だけが欲しい」という人は、自動車メーカーの公式サイトをチェックしましょう。
すべての車種が取り上げられるわけではありませんが、新型の発売が決まると特設サイトをつくるメーカーも少なくありません。
発売日がかなり迫った状況でしか情報を得られないという欠点はありますが、発売日やスペックなど確実な情報を手に入れることができます。
車の年式も中古車の価格に大きく影響してくる
ここからは豆知識的な内容なので、興味がない方は読み飛ばしてください。
モデルチェンジ後の値下がりをチェックする上で知っておきたいのが車の「年式」です。
年式はその車の「初度登録年月」で決まります。初度登録年月とは車が正式に「公道を走れる車」として登録された日のことです。
「初度登録年月」は車検証に記載されており、この登録年月から日が浅い車(まだ新しい車)を「高年式」と呼びます。
たとえば2015年1月1日に登録された車であれば、年式は「2015年式」です。
反対に、初度登録年月から日数が経過している古い車を「低年式」と呼びます。
- ・高年式 ⇒ 登録してから日が浅い(2-3年未満)
- ・低年式 ⇒ 登録してから日数が経過している(7年以上)
これらの年数はあくまでも目安であって、明確な定義があるわけではありません。
高年式と低年式は字だけを見ると逆のようにも思えますが、間違えないように注意しましょう。
中古車は年式が古くなれば、その分だけ値段も下がっていきます。
ちなみに、細かい話になりますが、モデルチェンジで変わるのは年式ではなく型式です。

中古車店で買い替える前にチェックしたいこと
モデルチェンジ後に中古車へ買い替えを検討しているのであれば、販売店へ行く前にネットで愛車の見積りを出すことをオススメします。
なぜなら、いま乗っている車を高く売れれば購入予算が増えるからです。
ごく当たり前のことですが、高く売れた分だけグレードを上げてもいいですし、思い切ってほかの車種にすることもできます。
つまり、予算が増えれば車選びの選択肢が増えるということです。
いま乗っている車を販売店で下取りに出すのも1つの方法ですが、できれば一括査定で複数の業者からの見積りをとるようにしましょう。
複数の買取店をくらべると、わりとカンタンに最高額がわかります。
まずは一括査定を活用して、いくらで売れるか見積もりを出してみましょう。