中古車は値引きしないお店が多く、できたとしてもわずかな金額です。
少しでも中古車を安く買うために知っておきたいコツを解説します。
原則、中古車値引きは不可。ただし例外もある
結論からいうと、中古車の値引きは基本的ありません。
ですから、中古車販売店で値引き交渉をしようとすると、嫌がられることがあります。
わたしが中古でボルボV60を購入したときも、値引きなしでした。
ただし、中古車販売店によっては値引きをしてくれるケースもあります。
値引きには、具体的に3パターンの方法があります。
- ①車両本体価格からの値引き
- ②諸経費の値引き
- ③保証などサービスの値引き(実質値引き)
①車両本体価格からの値引き
値引きと聞いて、1番わかりやすいのが車両本体価格からの値引きですね。
価格が高くなるほど値引きの余地は大きく、たとえば100万円の車だと5〜10万円程度は値引きを狙うことができます。
もしあなたの買う中古車の価格が高いのであれば、少しでも大きな値引きを狙いましょう。
②諸経費の値引き
車を買うときには、諸経費がかかります。
諸経費には法定費用と代行費用の2種類があり、法定費用は支払う義務がある費用なので、値引きはできません。
値引きを狙えるのは代行費用です。
- 【法定費用】
- ・自動車税
- ・重量税
- ・自動車取得税
- ・自賠責保険
- ・リサイクル料
- 【代行費用】
- ・自動車登録代行費用
- ・車庫証明取得代行費用
- ・納車費用(陸送費)
- ・クリーニング費用
代行費用には登録を行ってもらうための費用、納車費用、クリーニング費用があります。
いずれも1〜3万円程度の費用がかかりますが、この代行費用をカットしてもらうことで、値引きが狙えます。
③保証などサービスの値引き(実質値引き)
中古車販売店のなかには、お店独自の保証サービスを用意していることがあります。
中古車は故障が発生する可能性が高いですから、加入できるのであればアフターサービスに加入しておきたいところです。
しかし、走行距離や年数で保証期間が決まっている事が多く、有償で保証期間を伸ばせるようになっていることが多いです。
もし車両価格や諸経費の値引きができなければ、アフターサービスの保証を充実してもらう”実質値引き”を狙いましょう。
車の価格だけでなく、諸経費込みの「乗り出し価格」を見よう
諸経費のことを理解したみなさんならよくわかると思いますが、車の購入は「乗り出し価格」で考えることが大切です。
乗り出し価格とは、車両代金や諸経費などがすべて合計された、いわゆる”込み”の価格です。
中古車販売店の多くは、車両本体価格だけを店頭に表示するため、諸経費のことがわかりづらくなっています。
店頭価格が150万円だったとしても、諸経費などを含めた乗り出し価格が170万円超になることもあり得ます。
中古車は店頭の表示価格だけでなく、必ず乗り出し価格で考えるようにしましょう。
値引きが狙いやすいのは中古車として多く出回っている車種
新車の場合、同じスペックの車も多く存在するため、値引きの余地はたくさんあります。
しかし、中古車は他に1台として同じものがないため、値引きをしなくても売れるというのが販売店の考えです。
ポイントとなるのは「他に代わりがない」ということで、裏を返せば「同じような車が市場に流通していれば値引きは狙える」ということになります。
中古車に限らず、商品の価格は需要と供給で決まりますよね。同じような車がお店にたくさん流通していれば、差をつけるのは価格のみになります。
ですから、市場でたくさん出回っている車種の中古車は値引きが狙いやすいのです。特に、あまり人気のない車種だと、より大きな値引きが狙えるでしょう。
無理な値引き交渉で販売店から嫌われることも
念のため確認しておきますが、中古車は原則として値引きがありません。
さんざん説明しておいてアレですが、値引きは例外的なケースだと考えておくほうが精神的に良いと思います。
車は高い買い物ですから、値引きを狙う姿勢は大切だと思います。しかし、やりすぎは良くありません。
なぜなら、せっかく運命の中古車に出会えたとしても、値引きにこだわるあまり機会を逃してしまう可能性があるからです。
たとえば、あなたが欲しいと思っている中古車を他の人も狙っているとしましょう。
その人が値下げ要求していない場合、販売店としてはあなたよりも、他のお客さんに中古車を販売したいと思うはずです。
もっといえば、無理な値引き交渉をしてくるお客さんを、販売店も嫌う可能性があります。
中古車は早いもの勝ちなので、交渉をしている間に売れてしまったなんてことも十分に起こり得ます。
中古車は二度と同じものには出会えません。
無理な値下げ交渉をして理想の車を逃すよりは、そのままの値段でも買ってしまったほうが後悔せずに済むはずです。