購入したい車種を中古車の中から探す場合、近くの中古車販売店に自分の欲しい車がないことがあります。
そんなとき、インターネットで県外(都道府県外)の中古車販売店から探して買う方法があります。そのときに注意したい4つのことをご紹介しましょう。
その1.信頼できる販売店かどうかを確かめる
まず一番重要なのが、お目当ての中古車を扱っている販売店が信頼できるかどうかを確かめることです。
いくら車そのものが魅力的でも、傷や不具合、事故修復歴などを隠して売ったり、購入後のクレームを一切受け付けないような悪質な販売店から買ってしまったら、目も当てられません。
電話やメールでのやり取りではなく直接出向いて苦情を言うにしても、県外まで足を運ぶには交通費や時間が掛かるので大変です。
では、どうすれば優良販売店と悪質な販売店を見分けることができるのでしょうか?
それには、まずインターネットの中古車サイトで販売店の口コミをチェックし、高い評価が多いところを選ぶ方法が考えられます。
口コミにはステマ(あてにならない評価)が含まれている可能性もあるので、100%信頼はできないかもしれませんが、ひとつの目安にはなるでしょう。
また、事前に電話やメールなどで傷やへこみ、不具合箇所、事故修復歴などを問い合わせることも有効です。
もし、突っ込んだ質問にも誠実に対応してくれるようであれば良心的な販売店といえますし、逆にあいまいな返事でごまかすような販売店は信用できません。
そのほか、全国にチェーン店展開をしている大手中古車販売店に的を絞るのもひとつの方法です。
一例として、ガリバー、アップル、ビッグモーター、カーチス、ラビットなどの中古車販売店があります。
大手企業が不祥事を働くことも珍しくないので、絶対安心とは断言できません。しかし、大手中古車販売店が悪質な方法で車を売ったというニュースは耳にしないので、少なくとも玉石混交の中小販売店よりもリスクは小さくなります。
その2.必ず自分の目で実車を確認する
販売店が信頼できそうだと思ったら、次に必要なのが自分の目で実車を確認することです。
県外で中古車を買う人のほとんどは販売店に直接足を運ばず、写真のみで車の状態を判断しているようですが、写真では細かい傷やへこみ、サビなどは見つからないことがあります。
また、下回りの写真をアップしている販売店はほとんどありませんが、長い間未舗装の駐車場を利用していたような中古車は、下回りにサビが出ているケースがあるので要注意です。
こうしたさまざまな問題点をチェックするには、たとえ交通費がかさんでも販売店に直接足を運び、実車を見せてもらうことが必須になります。
もし思っていたほど程度がよくなかった場合も、せっかく遠方まで足を運んだのだからと購入に踏み切ることもあるでしょう。
そうしたケースでも、実車を確認せずに買ってしまい納車されてからガッカリするよりも、気持ちの上でずっと納得がいくはずです。
どうしても現地で実車確認ができない場合は、販売店に詳細な画像や動画を送ってもらうのも1つの方法です。
自分が気になった箇所(たとえばバンパーの下回り、内装の状態など)の写真を撮ってもらい、送ってもらいましょう。
その3.陸送費・輸送費を確認する
中古車を県外から買う場合、運搬のための陸送費または輸送費が掛かります。
陸送費とは、車両未登録の車をトラックなどを利用して陸上輸送する際に掛かる費用のことです。ドライブをしていると、たまに車を積んだトラックを見かけることがありますよね。
一方の輸送費は、車をトラックや鉄道、飛行機、船舶などのさまざまな手段により運ぶための費用になります。
具体的な陸送費・輸送費はもちろん距離によって異なりますし、販売店によっても異なるので一概にいくらとはいえません。
近県ならおよそ1万円~6万円程度が目安です。
しかし、遠方の都道府県からになると5万円から場合によっては10万円以上かかることもあります。
とにかく、近隣の中古車販売店で買う場合と比べ、運搬のためのお金が余分にかかることを頭に入れておきましょう。
また、陸送費・輸送費はほとんどの場合は見積書に計上されているので、必ず確認するようにしてください。
もしその金額が高すぎると感じた場合は、陸送でまかなえる地域なら電車や飛行機などを利用して直接販売店で車を受け取り、自分で運転して持ち帰れば安く上がるケースが多いので、検討しましょう。
また、飛行機や船舶での輸送が必要な地域の場合は、受け取り場所に空港や港を指定し、そこから自宅まで乗って帰るようにすれば費用を抑えることができます。
その4.キャンセルする場合の料金を確認する
契約したあとでやっぱり車の程度などが気に入らない、ほかにもっと条件を満たした車が見つかった、などという場合は契約をキャンセルしたくなるはずです。
そうしたケースも見込んで、あらかじめいつまで無償でのキャンセルが可能か、有償となる場合はいくら必要になるかを確認しておくことをおすすめします。
ただ、県外の販売店から買う場合、一般的に契約日の翌々日には陸送・輸送を始めていることが多く、キャンセルしても陸送費・輸送費を支払う必要が生じてしまうので要注意です。
したがって、遅くとも契約日翌日までにはキャンセルの意思を示すことが必須になります。
中古車を県外で買うことは怖くない
中古車を県外の販売店で買う場合、近隣の販売店から買う場合と比べ、さまざまな事柄に注意する必要のあることがお分かりいただけたと思います。
しかし、ここで述べた注意事項を守れば、県外で中古車を買うことを必要以上に恐れる必用はありません。
お気に入りの1台に巡り合える可能性が高くなるので、費用が割高になることなどを差し引いてもむしろおすすめしたい購入手段です。
その際、現在の愛車を手放す場合は、購入する販売店に下取りに出すのが一番手っ取り速いかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
陸送費・輸送費で余計な費用がかかることを考えると、少しでも高く愛車を引き取って欲しいと思いますよね。しかし、その販売店が一番高い値段で引き取ってくれるという保証はどこにもありません。
では、どうすればよいのでしょうか?
それは、車の一括査定を利用することです。
車の一括査定を活用すれば、複数の業者の査定額がわかるので、最高額で手放すことができるのです。
簡単な手続きで、一番高く愛車を買い取ってくれる中古車店が分かるのですから、利用しない手はありません。