更新を迎えて安くなると思ったのに、保険料が値上がりしていた…。
みなさんにはそんな経験がございませんか?
自動車保険は家計の負担になりますが、契約を続けていれば保険料が安くなるのが一般的。
それは「等級」という仕組みによるもので、無事故で更新を迎えると翌年度の保険料が割引になるからです。
しかし、なかには「無事故で等級が上がったのに、保険料が値上がりした!」という事例が発生することがあります。
どうして保険料が値上がりすることがあるのでしょうか?
どんなときに保険料が値上がりするの?
無事故を続けているのに、更新時に保険料が値上がりするケースはいくつかのパターンがあります。
保険料が高くなる理由として考えられるのは以下のようなケースです。
- ・自動車保険全体の保険料が上がった
- ・消費税の増税による値上げ
- ・車両料率クラスの見直し
自動車保険全体の保険料が上がった
自動車保険は保険料収入で成り立っているビジネスです。
事故を起こさない人の保険料で、事故を起こした人を負担している形になります。
ですから、この仕組みが成り立たないことには自動車保険のビジネスは成立しません。
現在は高齢化が進んでおり、高齢者の事故率が年々上昇しています。
結果的に、全体的な事故率も上がってきています。
ということは、以前のままの保険料収入では損害保険会社として苦しくなります。
では保険会社としてはどんな対策をとるでしょうか?
出来ることと言えば「保険料の値上げ」です。
前年度よりも保険料が値上がりする1つのケースが、事故率の上昇による自動車保険の全体的な値上げが考えられます。
自動車保険に加入している人は誰もが値上げに直面していることになります。
こればかりは自分1人の力ではどうしようもありません。
できることといえば、なるべく割安でお得な自動車保険を見つけることでしょう。
消費税による値上げ
自動車保険は消費税の課税対象です。
消費税が導入されたころの3%から少しずつ増税され、消費税は10%にまで到達。
そうすると、増税の分だけ自動車保険も値上げすることになります。
消費税による保険料の値上げは黙って受け入れるしかないのでしょうか?
じつは、1つだけ効果的な方法があります。
それは消費増税前に長期契約を結ぶという方法です。
通販型では扱っていませんが、代理店型自動車保険では「長期契約」で保険料を割引するプランがあります。
たとえば損保ジャパンでは「3年契約」にすると保険料を割り引くサービスがあります。
消費増税前に加入しておけば、増税による値上げの影響を受けません。
なぜなら、契約の時の保険料が3年間継続されるからです。
長期契約型の自動車保険には良し悪しありますが、値上げを避ける1つの選択肢として検討する価値はあるでしょう。
→「自動車保険を3年契約するメリット・デメリットとは?」
車両料率クラスの見直しによる値上げ
無事故なのに保険料が上がった人は、自分が乗っている車の車種や型式を確認してみてください。
その車が事故や盗難が多い車であった場合、保険料が高くなっている可能性があります。
じつは自動車保険には「車両料率クラス」があり、車種や型式ごとに保険料が分かれています。
車は車種によって事故にあうリスクや盗難にあうリスクが異なります。
スポーツカーや大型SUVは事故リスクが高いですし、軽自動車よりは高級車のほうが盗難リスクが高くなります。
こういったリスクに合わせて車種(型式)ごとに保険料を決めているのが「車両料率クラス」です。
この料率は毎年改定されています。
ですから、前年に事故や盗難が多い車種だった場合、翌年にはその車種に乗っている人の保険料が値上げされることになるのです。
自分は無事故なのに保険料が高くなるのはなんとも納得がいきませんが、こればかりは避けることができません。
下記は車両料率クラスの一例です。
車種 | 型式 | 料率クラス傷害 | 料率 |
---|---|---|---|
トヨタ・RAV4 | ACA20W | 1 | 1.0倍 |
ホンダ・インスパイア | UC1 | 2 | 1.2倍 |
レクサス・GS | GRS191 | 3 | 1.4倍 |
ニッサン・アベニール | W10 | 4 | 1.6倍 |
スズキ・エスクード | TA52W | 5 | 1.9倍 |
トヨタ・カローラ | CE100G | 6 | 2.4倍 |
ニッサン・ブルーバード | SU13 | 7 | 3.0倍 |
マツダ・センティア,MS-9 | HD5S | 8 | 3.6倍 |
トヨタ・カローラ,スプリンター | AE95 | 9 | 4.0倍 |
車両料率クラスの高い車種に乗っている人は、保険料が否応なしに高くなります。
少しでも保険料を安くするためには、他社の自動車保険で見積りをとるのが最善の方法です。
そうすれば今よりも安い自動車保険が見つかるので、車両料率クラスによる値上げを軽減することができるはずです。
保険料が値上げになったら、自動車保険を比較・見直しするべき
無事故が続けば、保険料が下がるものと考えている人は多いですが、実際には値上がりすることはよく起こります。
今後は高齢化によって事故率は上がり、加入率は下がっていくと言われています。
ということは、車を保有している人にとっては保険料の負担が増していくということです。
しかし、せっかく安全運転をしているのに保険料が高くなるのは納得いかないですよね。
ですから、もし保険料の値上がりに直面したら、他社の自動車保険に切り替えることを検討してみてください。
自動車保険によっては無事故の人が報われるような保険プランもあります。
無事故の人ほど、自動車保険は比較してみる。これは保険料を安くするためには必須です。
まずはインターネットから気軽に見積もりを出してみましょう。