一般的に、男性よりも女性のほうが運転が苦手と言われます。
そもそも男性の方が仕事やドライブで運転する機会が多い、というのも大きな要因でしょうが、車の運転を敬遠する女性って意外と多いんですよね。
なぜ女性が車の運転に苦手意識を持つのか?僕は、その最大の理由は「運転がしにくいから」だと思っています。
つまり、裏を返せば「運転しやすい車を選べば、女性でもドライブを楽しめる」ということ。
それでは早速、女性が運転しやすい車の条件と具体的な車種をご紹介します。
女性が運転しやすい・使いやすい車の条件
- ▷ 小回りがきく
- ▷ 近距離の運転でも扱いやすい
- ▷ 細切れの運転でも燃費が良い
- ▷ バックモニターで車庫入れがしやすい
- ▷ スライド式電動ドアの車
小回りが効く車は運転しやすい
特に子育てをする女性であれば、近所のスーパーや保育園などで車を使う機会が多くなります。
そういったときに大きな車では不便ですね。ですから、小回りが効く車は重要なポイントといえるでしょう。
「小回りが効く」というのは、具体的には車種ごとの「最小回転半径」という数字を見ればわかります。
この数字が低いほど小回りが効く車でして、カタログなどに必ず掲載されています。
目安としては「最小回転半径が5m以内なら運転しやすい車」と言われていますので、車選びのときにはチェックしてみることをおすすめします。

近距離の運転でも扱いやすい
女性、とりわけ主婦の運転が中心になるのであれば、近距離でも運転しやすく燃費が良い車を選びましょう。
スーパーへの買い物、さらには子どもの送迎などをするときは近距離運転が増えますから、街乗り燃費が良い車が良いですね。
頻繁に車を使うことを考えると、燃費性能にもこだわりましょう。
ちなみに、短い距離を走る(たとえば自宅とコンビニの往復)などの使い方をすると、燃費は悪化します。
ガソリン代などの維持費を安くするためには、低燃費の車に乗ることはもちろん大切です。
そして、1回あたりの走行距離が長いほうが平均燃費が向上することを覚えておきましょう。

バックモニターで車庫入れがしやすい
運転が苦手な人は、とくに車庫入れや駐車が上手くいきません。
後ろに意識を向ける必要があるので、普段とはちがう感覚が要求されるわけですね。
こんな悩みは装備で解決しましょう。バックモニターやスライド式電動ドアがあると駐車もラクラク。ドアをぶつける心配もありません。
また、子育てをする女性であれば電動スライドドアが付いている車を選ぶと非常に便利です。
装備をしっかり確認して、女性でも安心して運転できる車を選びたいですね。
最近では一部の車種で縦列駐車や車庫入れなどの操作を、スマホで行えたり、ボタンひとつで車が自動操作してくれる技術が一部の車種に搭載されています。
まだまだ普及してはいませんが、駐車が苦手な女性は「パーキングサポート」が付いている車種を選ぶのも1つの解決策です。

やはりコンパクトな車が女性に嬉しい
それでは早速、女性が運転しやすいオススメの車を紹介していきます。
ご自身の基準と照らし合わせながら、車を探してみてくださいね。
ここではタイプ別に3つの車種をご紹介します。
- ① ホンダ・N-BOX
- ② ホンダ・シャトル
- ③ 日産・セレナ
収納スペースも抜群な軽自動車なら「N-BOX」

出典:ホンダ公式サイト
軽自動車は女性の強い味方。以前よりも、メーカーが力を入れていることもあり、軽自動車のラインナップは豊富です。
なかでもオススメなのがホンダ「N-BOX」です。
N-BOXは子育てをするママが実際に使ってみて他の推薦したい車として2014年「マザーズセレクション大賞」に選ばれています。
ホンダ公式サイトには推薦者の声として以下のような項目が挙げられています。
- ✔ 両側スライドドアが子どもがいる家庭には便利
- ✔ 室内空間が広いので着替えもできるし、荷物もたくさん積める
- ✔ 安全対策でいろいろあって安心
- ✔ 坂道発進がラクなのでママでも運転しやすい
こういった性能は子育てをする人だけでなく、あらゆる女性にとっても嬉しい機能です。
燃費性能は燃費の良いモデルで25.6km/Lと十分なレベル。
安全装備としてN-BOXにはHonda SENSINGというシステムが全車に標準装備されています。
Honda SENSINGは「予防安全」と「衝突安全」に分けることができまして、以下のような装備となっています。
Honda SENSINGの予防安全 | |
---|---|
渋滞追従機能付ACC | ▷加速・減速し、適切な車間距離をキープ ▷前走車が止まれば合わせて停車 |
衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉 | 車両、歩行者、自転車に対応。自転車対応はHonda車で初 |
車線維持支援システム | 高速道路走行中、車線の中央を維持する |
誤発進抑制機能 | アクセルを踏み込んだ場合の急加速を抑制 |
歩行者事故低減ステアリング | 路側帯を歩く歩行者との衝突回避のための支援 |
路外逸脱抑制機能 | 車線をはみ出しそうになるのを防ぎ、車線内へ戻す |
先行車発進お知らせ機能 | 前走車の発進を音とディスプレー表示でお知らせ |
標識認識機能 | 道路標識をディスプレー表示し、標識への注意を促す |
後方誤発進抑制機能 | アクセルを踏み込んだ場合の、急な後退を抑制 |
オートハイビーム | 夜間走行時、ハイビームとロービームを自動で切り替え |
Honda SENSINGの衝突安全 | |
---|---|
サイドエアバッグシステム | 前席/後席対応。カーテンエアバッグも |
転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム | 「早く」「やさしく」「長く」ふくらんで、さまざまな体格や衝突状況に対応 |
衝突安全設計ボディー | 衝突時の衝撃(G)を制御する安全技術「G-CON」採用 |
プリテンショナーELRシートベルト | 衝突時、瞬時にシートベルトを引き込んで体を固定 |
頚部衝撃緩和フロントシート | 後方から低速で追突された際に、首への負担を軽減する |
後席シートベルト締め忘れ警告灯 | ルームミラー上部のランプでお知らせし、シートベルトの着用を促す |
このなかで運転が苦手な女性に嬉しいのは、前の車や歩行者とぶつかりそうになったときにブレーキをかける自動ブレーキでしょう。
運転する機会が多い女性には嬉しいですし、子どもを安心して乗せることができます。
室内空間も広いので、家族が多い家庭でも十分な広さです。
正直なところ、よほど車にこだわりがないのであればN-BOXを買っておけば間違いありません。

家族で乗れる、超低燃費ミニバンなら「シャトル」
もう少し広めの車が欲しいと考える女性であれば、軽自動車のほかにコンパクトミニバンも検討したいところ。
運転のしやすさ、燃費性能、荷室の大きさなどあらゆる条件を兼ね揃えているのがホンダ「シャトル」です。
シャトルは「フィット シャトル」の後継車で、燃費性能を格段にアップさせたハイブリッド車。
モデルによってはコンパクトミニバンとしては最高クラスの燃費34.0km/Lを誇ります。
荷室の間口が広いのも特徴で、荷室開口部までの高さが54cmと低くなっているので、荷物の出し入れが非常にスムーズに行えます。力のない女性にとってはありがたい作りですね。
また、後部座席のシートアレンジも豊富です。子どもや高齢者がいる家庭にとっては、乗り降りがしやすいのも助かるところ。
ここまで兼ね揃えた車が、ハイブリッドタイプでも199万円〜買えるわけですから、良い時代になりました。
ちなみにホンダには似たタイプの車種としてジェイドというモデルもあります。

女性でも運転しやすい、大きめミニバンなら「セレナ」
余裕のある室内空間が欲しい、あるいは子どもが増えるのでもっと大きな車が欲しい。そういった女性であればミニバンサイズの車も検討しましょう。
ミニバンで女性に特に支持されているのが日産「セレナ」です。
女性が運転するときに嬉しい機能・性能としては以下があげられます。
- ・自動運転技術搭載「プロパイロット」
- ・紫外線を99%カットするUV断熱ガラス
- ・前の車との衝突を防ぐ「エマージェンシーブレーキ」搭載
- ・走行車線からズレそうになると警告する装備
セレナ最大の目玉は、なんといっても自動運転技術「プロパイロット」の搭載です。
一般道では利用できませんが、高速道路では自動停止からの発信、前車への追従などほぼ完全な自動運転を体感できます。
運転が苦手な女性でも、そもそも運転の必要がなくなるわけなので安心して運転可能できますね。
また、安全性能だけではなく、女性の運転を快適にする装備が搭載しています。
たとえば後部座席にはサンシェードを標準装備しているので、プライバシー保護にも役立ちますし、子どもの眠りを妨げることもありません。
ミニバンとしては最高クラスの低燃費16km/Lを実現。エコカー減税の対象ですので、自動車税が減税になります。
子どもにはなにかとお金がかかるので、こうした燃費性能はありがたいですね。
セレナはファミリカーとしてかなり長い間、売れ続けています。
車のラインナップが変わりやすい自動車メーカーの中でもロングヒットを続けているのが、良い車の証です。

女性が運転しやすい車を選ぶ前に「最優先条件」を決めよう

画像:ホンダ公式サイト
女性が運転しやすい車といっても、その条件は女性によって異なるはずです。
車を選ぶときに重要なのは「自分にとって、何が欠かせない条件か?」をひとつ決めること。
これをひとつ決めてしまえば、車選びはかなり絞られてきます。
たとえば「燃費は20km/Lないとダメ」とか「電動スライドドアは必須」などです。
僕の場合、「自動ブレーキを含めた安全装備が優れていること」というのが絶対条件です。なので、自動ブレーキ未搭載の車は論外ですし、選ぶときもその性能をよく調べます。
このように条件をひとつ決めてしまえば、選択肢をグッと絞ることができるので、車選びがラクになります。
資金計画は、いまの乗っている愛車を高く売るところから
車の買い替えであれば、資金計画もしっかりしておきましょう。
条件を「200万円以下」「100万円以下」などと設定することもあるでしょうから、そうった条件をもとに車を選ぶのも効率的な方法です。
買い替えにあたっては、下取りに出すのが手っ取り早いですが、できるだけ買取専門店の査定も受けるようにすべきです。
なぜなら、1社だけの下取りだけでは、愛車の最高額がわからないからです。
いま乗っている愛車が高く売れて、次の車の買い替え資金を豊富に準備できれば、車選びの選択肢が広がりますよね。
まずは無料の一括査定を活用して、効率的に車を売却することをおすすめします。